Sakura 36-2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ














「だって…あなたは忍びをやめる。絵師になるんでしょ?」


「…ああ」


和はにこっと微笑んだ。


「したら、俺は忍びやめて…あなたと一緒に暮らす…」


「和…」


「それが、俺にとって、あなたと一緒に生きてくってこと」


「か…」


和は驚いて言葉の出ぬ智に顔を寄せた。


「それに…翔様の役に立つ手段は…忍びでいることだけじゃない…」


そう囁くように言うと、和はいたずらっぽく笑い、手を握り合ったまま智の唇に自分の唇をそっと触れ合わせた。和の熱い  舌  が  智の  唇  を開いて、中へ忍んでゆく。


「っ…ん…」


和、と智は内心叫んだ。そして和の背に腕を回して、力強く抱き寄せた。


「あなたの…家族に…して?」


乱  れかけた息の合間に、和が小さく囁く声に、智は頷くと和を抱く腕により一層力を込めた。くちづけはやがて頰に、耳に、首  筋  へと場所を変えてゆく。


「お…のさん?」


さっきしたばかりなのに、と和は笑いを噛み殺しながら智を見つめた。


「さっきは…家族になる前だったから」


智は、自分でもわかっているのか、少し甘えた口調で、口を尖らせながら言い、和をそっと布団の上に横たわらせた。


「こんながつがつしなくたって…一緒に住んだら毎日でもできるのに…」


和はくすくす笑いながら、覆いかぶさってくる智の髪を撫でた。肩の傷をかばうせいで智の体は少し傾いている。


「毎日すんだな?言ったな?」


「ふふ…俺体もたないよ」


くすくすと笑い続ける和は幸福そうで、智は自分の体に自然と力が満ちてくるのがはっきりとわかった。それは、これからの人生を和と生きるために、智の内側から溢れてくる力なのだ。


「ずっと一緒な」


智がもう一度くちづけをする瞬間、和の瞳はきらきらと揺れ、そして潤みを残したまま細められた。