BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
そして、
しやがれ、ちろっとネタバレするかもなので見てない方はご注意あれ〜
Side N
だけど、今夜はちょっと、この人の様子がおかしい。
「無事に終わってよかったわ…」
リビングのソファで缶ビールで乾杯した後、ぽつりと大野さんが呟いた。
「無事に…って何?何かあったの?」
思い当たる事がなくて、俺は大野さんの顔を伺うように覗き込んだ。大野さんは俺を見ると、はぁぁ、とわざとらしくため息をついた。
「な…なんだよ…」
大野さんの様子が珍しくて、俺は不安になって聞いた。今日は、工くんがゲストで、チーズのグルメデスマッチ、まっさんの対決も楽しくて、特に何もなかったはず…
「工くんに、抱っこされなくてよかったな…って思って」
…そういうこと⁈
「て、手押し相撲?」って恐る恐る聞くと、大野さんは大仰に頷いた。
「や、あんなん遊びじゃない」
なぜか焦って俺が言うと大野さんは厳粛に首を振る。
「ちげぇんだよ…初めはそう思ってたんだけど」
そうだよね…
俺…頑張ったけど、普通だったし
「そうなんだけど、松潤の見てさ、」
「お前、抱っこされてたらやだったな…って、思っちゃって」
「ふふっ」
面白いのと、嬉しいのとで、俺は思わず噴きだした。工くんはよく会うけど、すごくいい人だし、なによりもそっちの人ではないと思われた。だから、たとえ負けて抱きつく結果になっても、特に抵抗はない。
「大丈夫だよ、工くんそんな人じゃないし」
「だって…お前抱き心地いんだもん」
大野さんはそういうと、甘えたように抱きついて来る。
ああ、やばい。
この人の、こういうの、俺やばいんだよね…
尊敬できる、年上の人の、慣れた、甘えた口調…
なんでも聞いてあげたくなって、
女の子ならダメ男量産機かもしれない。
や、まあ、この人限定かもしんないけど…
「だってさ、俺が抱っこされたとき、お前ヤじゃなかったの?」
ソファの上で、大野さんは俺を抱き寄せて、膝の上に乗せた。そうすると、俺の方が顔が上になって、見下ろす形になる。大野さんは上目遣いで俺をじっと見た。
ああ、ズルいよね…
俺はドキドキする胸を隠したくて、少し目を逸らした。なんかもう、負けてんだよな…
こういう時、どう言えばいいか、俺はとっくの昔に心得ている。俺は手を口元に持っていって、ぎゅっと握ってみせた。
「ちょっと、ヤだった…」
嘘じゃないよ?
この人が、俺じゃない誰かに触られる時、胸がざわざわ、ちりちりする。でも、そんなの全部言葉にしてたら、きりがないし、大人の振る舞いじゃないから…
これでも、ちょっと、我慢してるんだから。
Side O
ニノは、ゲストさんと話が弾んだ日とか、物理的に接触した日は決まって、涼しい顔を装ってる。
おいらにはわかるんだ。
きっと、俺がハラハラしてるのを知ってるんだ。
俺はニノの腰に腕を巻きつけて、ぎゅっと抱き寄せた。顔をニノの胸に埋めると、ニノの匂いでいっぱいになって、俺は気づかれないようにそれを胸にいっぱい吸い込んだ。
「マジで?ヤだった?」
こんなこと聞く自分は、なんだか女々しくて、自分じゃないみたいだ。でもニノにどう思われてるかは、いつも、気になるから…
「ヤだったよ…だって、俺のだもん」
その途端、体中の血が嬉しさに沸いて、踊り出す。胸が騒いで、バクバク言って、まるで…小学生みたい。
「…チュウ、しよ?」
今さら、照れているのに気づかれたくなくて、わざと子供っぽく話すけれど…
「大野さん…」
ニノの、吐息交じりの夢見るような声に、もう…何もかも、分からなくなんだよな…
きっと、俺がハラハラしてるのを知ってるんだ。
悪い奴。
だってさ、こいつって、意識してなくても、みんな好きになっちゃうんだもん…
俺は、俺の膝の上に乗って、頰をほんのりピンクに染めて俺を困ったように、窺うように見つめるニノを下から見つめた。
はあ…かわいいんだから…
だってさ、こいつって、意識してなくても、みんな好きになっちゃうんだもん…
俺は、俺の膝の上に乗って、頰をほんのりピンクに染めて俺を困ったように、窺うように見つめるニノを下から見つめた。
はあ…かわいいんだから…
俺はニノの腰に腕を巻きつけて、ぎゅっと抱き寄せた。顔をニノの胸に埋めると、ニノの匂いでいっぱいになって、俺は気づかれないようにそれを胸にいっぱい吸い込んだ。
「マジで?ヤだった?」
こんなこと聞く自分は、なんだか女々しくて、自分じゃないみたいだ。でもニノにどう思われてるかは、いつも、気になるから…
「ヤだったよ…だって、俺のだもん」
その途端、体中の血が嬉しさに沸いて、踊り出す。胸が騒いで、バクバク言って、まるで…小学生みたい。
「…チュウ、しよ?」
今さら、照れているのに気づかれたくなくて、わざと子供っぽく話すけれど…
「大野さん…」
ニノの、吐息交じりの夢見るような声に、もう…何もかも、分からなくなんだよな…
唇を合わせると、吐息が混じり合って、否応無しに体が反応していく。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
うおー
なんか続いてしまうー(/ω\)