しやがれの後で | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ


そして、
しやがれ、ちろっとネタバレするかもなので見てない方はご注意あれ〜




















Side N







しやがれが終わった後は大野さん家。数年前から、変わらないルーティーン。


だけど、今夜はちょっと、この人の様子がおかしい。


「無事に終わってよかったわ…」


リビングのソファで缶ビールで乾杯した後、ぽつりと大野さんが呟いた。


「無事に…って何?何かあったの?」


思い当たる事がなくて、俺は大野さんの顔を伺うように覗き込んだ。大野さんは俺を見ると、はぁぁ、とわざとらしくため息をついた。


「な…なんだよ…」


大野さんの様子が珍しくて、俺は不安になって聞いた。今日は、工くんがゲストで、チーズのグルメデスマッチ、まっさんの対決も楽しくて、特に何もなかったはず…


「工くんに、抱っこされなくてよかったな…って思って」




…そういうこと⁈




「て、手押し相撲?」って恐る恐る聞くと、大野さんは大仰に頷いた。










「や、あんなん遊びじゃない」


なぜか焦って俺が言うと大野さんは厳粛に首を振る。


「ちげぇんだよ…初めはそう思ってたんだけど」



そうだよね…



俺…頑張ったけど、普通だったし

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「そうなんだけど、松潤の見てさ、」

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「お前、抱っこされてたらやだったな…って、思っちゃって」


「ふふっ」


面白いのと、嬉しいのとで、俺は思わず噴きだした。工くんはよく会うけど、すごくいい人だし、なによりもそっちの人ではないと思われた。だから、たとえ負けて抱きつく結果になっても、特に抵抗はない。


「大丈夫だよ、工くんそんな人じゃないし」


「だって…お前抱き心地いんだもん」


大野さんはそういうと、甘えたように抱きついて来る。



ああ、やばい。



この人の、こういうの、俺やばいんだよね…





尊敬できる、年上の人の、慣れた、甘えた口調…



なんでも聞いてあげたくなって、



女の子ならダメ男量産機かもしれない。



や、まあ、この人限定かもしんないけど…





「だってさ、俺が抱っこされたとき、お前ヤじゃなかったの?」

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ソファの上で、大野さんは俺を抱き寄せて、膝の上に乗せた。そうすると、俺の方が顔が上になって、見下ろす形になる。大野さんは上目遣いで俺をじっと見た。



ああ、ズルいよね…



俺はドキドキする胸を隠したくて、少し目を逸らした。なんかもう、負けてんだよな…



こういう時、どう言えばいいか、俺はとっくの昔に心得ている。俺は手を口元に持っていって、ぎゅっと握ってみせた。


「ちょっと、ヤだった…」





嘘じゃないよ?




この人が、俺じゃない誰かに触られる時、胸がざわざわ、ちりちりする。でも、そんなの全部言葉にしてたら、きりがないし、大人の振る舞いじゃないから…




これでも、ちょっと、我慢してるんだから。











Side O






ニノは、ゲストさんと話が弾んだ日とか、物理的に接触した日は決まって、涼しい顔を装ってる。




おいらにはわかるんだ。




きっと、俺がハラハラしてるのを知ってるんだ。




悪い奴。





だってさ、こいつって、意識してなくても、みんな好きになっちゃうんだもん…




俺は、俺の膝の上に乗って、頰をほんのりピンクに染めて俺を困ったように、窺うように見つめるニノを下から見つめた。




はあ…かわいいんだから…




俺はニノの腰に腕を巻きつけて、ぎゅっと抱き寄せた。顔をニノの胸に埋めると、ニノの匂いでいっぱいになって、俺は気づかれないようにそれを胸にいっぱい吸い込んだ。


「マジで?ヤだった?」


こんなこと聞く自分は、なんだか女々しくて、自分じゃないみたいだ。でもニノにどう思われてるかは、いつも、気になるから…


「ヤだったよ…だって、俺のだもん」


その途端、体中の血が嬉しさに沸いて、踊り出す。胸が騒いで、バクバク言って、まるで…小学生みたい。


「…チュウ、しよ?」



今さら、照れているのに気づかれたくなくて、わざと子供っぽく話すけれど…



「大野さん…」



ニノの、吐息交じりの夢見るような声に、もう…何もかも、分からなくなんだよな…



唇を合わせると、吐息が混じり合って、否応無しに体が反応していく。










*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*

うおー
なんか続いてしまうー(/ω\)