しやがれの後で 6 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ
























Side N






「……っ」


絶  頂  の余韻で動けなくて、しばらく大野さんの上でじっとして荒い息を整える。その間に大野さんはいろいろと素早く処置をして、俺をゆっくりと抱きしめてくれた。背中から回り込んだ大野さんの腕が、俺を大野さんの胸に抱き寄せる。大野さんの肩に顎を乗せて体重を預けると、自然と安堵のようなため息が漏れた。



やばい…大野さんの抱っこ…



マジで気持ちいい…



「んふふっ…ニノめっちゃ感  じてたな」


大野さんはにこっと笑って満足そうに俺を見た。背中を抱く大野さんの手が、下へ下がって柔らかいところをナデナデされる。そんな刺  激  にも体がびくん…と動いて、大野さんはまた鼻にかかったような吐息交じりの笑いを漏らした。


「もう、人がひたってんのに…」


「ひたるほどよかったんだ」


「…っ…バカ」


バカ、とか言いながら俺はまた肩に顔を乗せて大野さんと頰を合わせ、ぎゅっと抱きしめた。そうすると大野さんが抱き直してくれて体中がさらに密着する。


「お前とこうしてっと…すげぇいい」


耳元で大野さんの声が聞こえてきて、俺は大野さんにわかるように大きく頷いた。


「俺も…」


「ホント、マジでよかった…あの人に抱っこされなくて…」


俺は、ふ、と小さく笑った。


「まだ言ってる」


「だってさ、超気持ちいい」


大野さんは俺の背中を愛おしそうにゆっくりと何度も  撫  でた。


「別に誰でもってわけじゃないでしょ。気持ちいいのは、」


俺はそこまで言葉にしてから、その後自分が言おうとしていることに気づいて、一瞬言うのをためらった。目ざとく気づいた大野さんが、にやっと笑って俺を見る。


「ん?ニノ?」


「…っ」



ああ…ミスったな。俺としたことが。



大野さんは子供みたいにキラキラした瞳で俺の言葉を待っている。



ああ…言ったら喜ぶだろうな…



頰が熱くなる。


「好き…だからでしょ?」


せめてもの抵  抗  で小さな声で言うと、大野さんは照れたように「んふ」と笑って、「うん」と言いながら俺を抱き寄せる腕に力を込めた。



ふふ…もうこれ以上近づけないっての…



って、あ、服  脱  げばいいのか…



思った瞬間、大野さんに通じてしまったのか、それとも大野さんも服が邪魔だと思ったのか、俺の着ていたロンTがそろそろとめくり上げられた。


「もっかい…ダメ?」


大野さんは俺を試すようないたずらっぽい瞳でこっちをじっと見つめて…



…ダメって言ってもするくせに。



俺がその顔に、弱いって知ってるくせに。



「いいよ…わっ」


俺が言うやいなや、視界は反転し、俺はソファに押  し倒  されていた。


「今度はおいらが動くから…」


「ん」



この顔にも弱いんですよね…



切羽詰まった、オスの顔。



目を閉じて、唇を寄せてくる大野さんを、俺はまたぎゅっと抱きしめた。














…fin.