Villa No.14 #18 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ


前回のお話→☆☆☆
第1話→★★★
一覧→◇◇◇






























Side O







「お前さ、あいつの部屋とか行くんじゃねぇぞ」


ヴィラの中に入るなり俺はニノに言った。


「へ?行かないよ…行く理由ないし」


「うん…ま、そうだよな」


キョトンとした顔つきのニノにそう言われると、自分が考えすぎな気がしてきた。



恋人がニノに似てた…って言っても、



恋人って…男じゃないよな?



俺はソファに荷物を置いて、中身を確認しているニノをまじまじと見た。



ニノは…華奢だし



色白だし…女に見えなくはないよな…



「どうしたの?」


ニノが荷物を離して小首を傾げて俺の方を見た。ニノのうなじの白さを改めて確認していた俺は、悪いことをしているのを見つけられたみたいにドキッとした。


「あ…なんでもね…ごめん…」


「ふふ…変な大野さん…ね、俺風呂ためて入っていい?」


ニノは着ていたラッシュガードのファスナーを下げようとしていて、俺はなぜか焦って、早口で言った。


「いいよ、俺その間シャワー浴びるわ」


「りょうかーい」


ニノはそう言うと、風呂の湯をためるためにラッシュガードを着たまま洗面スペースに入っていった。



はぁ…よかった…



ホッとして、その後すぐに疑問が湧いてきた。



よかったって、何がよかったんだろ、俺…










しかし、その疑問はすぐに解けた。シャワーを浴びる準備をして洗面スペースに入って行ったら、ちょうどニノが窓際の風呂の前で、着ているラッシュガードを脱いでいるところだったから。


「あっ…ご、ごめん…」


ニノの肌は真夏の南の島にあっても雪のように白い。だけど半袖のラッシュガードから出た二の腕は少し日に焼けてしまって赤く染まっていた。その境目が目に飛び込んできて、俺は焦って、目をそらしながらもごもごと謝った。


「へ?何が?」


またキョトンとした顔のニノを見て気づく。



俺、やっぱなんか変だな…



「や、なんでもねぇ、ごめん」


変だと自覚しても、なぜかニノの体を正面から見ることは憚られて、俺は不自然にならないように目をそらしたままシャワールームに入った。脳裏にはニノの白い体が焼き付いていた。俺はその残像を追い出そうと、真上のレインシャワーから、めいっぱい水を出した。















Side N






どうしよう…



大野さんに見つめられた体のあちこちが熱い。とっさにわけのわからない顔をしたけれど、大野さんの視線に気づかないわけはない。



大野さん…俺の体見て、



見たこと、謝った?



途端にドキドキ言い出す胸を押さえて風呂に浸かる。背後の洗面台のそのまた向こうのシャワールームからざぁざぁと音が聞こえてきて、俺はホッとして湯船に体を預けた。湯の中で手のひらを広げてじっと見る。




さっきは…あんな、普通に触ったくせに。



ぎゅって…手までつないだくせに。



エイのしっぽに手を出した俺の手を



なんのためらいもなく…掴んだくせに。





俺は手をきゅっと握って湯の中へ沈めて、窓の外を見た。さっきまで晴れていた空には雲が多く浮かんでいる。



お互い、ひとりでいたいタイプだから、



気を遣ってくれてるだけ…だよね。



昼間のは…



大野さんはなんだかんだ優しいから…



そう結論づけると俺は立ち上がった。その時、シャワールームから出てきた大野さんと目があった。


「わあっ」


「な、なに…」


大野さんの動揺した声に、思わず湯船にうずくまる。洗面台の下は反対側まで見える作りで、シャワールームから出た大野さんの足が見える。


「ど、どうしたの…」


思わず体を隠すようにした自分にも動揺して、小さく聞くと、大野さんの足はリビングの方へパタパタと動いた。


「ごめんっ…なんか俺、今日変っ…」


「ん…」


俺も変だから、大丈夫だよ…


焦ったような大野さんの声に、俺は内心呟いた。