Villa No.14 #21 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。



BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ


第1話→★★★
一覧→◇◇◇


















Side N








「へ⁈ ……ぁ、んっ」


俺は面食らったまま、大野さんの口づけを受け止めた。



聞き間違い…かな…



「にの…」



聞き間違いじゃねー!



大野さんの甘えたような、それでいて真剣な声に、触れ合う体はぞくりと震え、胸は嵐みたいに騒がしくなった。くちゅくちゅ言う水音がリビングに響くにつれ、体の温度がどんどん上がっていく。やめさせなきゃ、という気持ちと同時に、もっと触れ合いたい…という気持ちが湧いてきて俺は混乱した。



やば…体が…



体の変化を感じて俺はさらに焦った。もう一度だけ、ありったけの力を振り絞ろう。そう決めたとき、急に大野さんは唇を離して、次の瞬間、「にの」と呟いて俺の胸に崩れ落ちた。


「へ?大野さんっ?」


慌てる俺の声と裏腹に、大野さんから聞こえてくるのは、すうすうと平和な寝息だった。



マジかよ…



俺は力の抜けた大野さんの体から少しずつ這い出て、ソファから床へへたり込んだ。体の感覚を探る。俺は自分の頰が熱くなるのを感じた。



やっぱり、反応してる…



熱を逃そうと俺はため息をついた。大野さんは顔をこちらに向けてすやすやと寝ていた。



俺をこんな体にしたくせに、平和に寝てからに。



どうしてくれんの…



まじ、サイテーだ、こんな時に…



こんな時に、気づくなんて…






俺は唇に指を当てた。その一瞬で蘇る大野さんの柔らかな唇の感触が、また、欲しくなる。







俺、





この人のこと、







好きなんだ…









俺は、大野さんの、三十代の男にしては丸い頰に、そっと唇を寄せた。