Villa No.14 #56 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ



第1話→★★★

一覧→◇◇◇





















Side O









ルームサービスを頼む電話口で「ジャパニーズスタッフプリーズ」と言うと日本のスタッフさんに代わってくれる。そう教えてくれたのは翔くんだ。そのおかげで俺たちは朝からヴィラにいるままで、アジアンな香りのヌードルにありつくことができた。シャワーを浴びて、バスローブを身にまとったニノが、リビングのソファで麺をすすって「美味い」と言うのを聞いて俺は嬉しくなった。こういうの、幸せっていうんだろうな。すごく綺麗な景色の中で、すごくうまいメシをすごく好きな人と食べる。これってマジで…すげぇ、幸せだな…


「シャルルが到着したらしいよ…明日帰国日だからギリギリ間に合ったね」


麺を食べ終わり、マネージャーからのメールを確認していたニノが呟いた。俺もマネージャーのメールを確認すると、


「マジか…昼から撮影…水着⁈ 」


シャルルが俺たちの水着姿の撮影をさせてほしいと言っているらしい。俺はニノを見た。ニノは訝しげに俺を見た。男の筋肉に覆われてるくせに、すべすべでマシマロみたいなしなやかな体。これを見せんのかあ…


「ふふ、大野さん水着NGなの?」


ニノは俺の気持ちなんかちっともわかっていなくて、面白そうに笑った。仕方ないから、口を尖らせて、ソファに座ったニノの隣に座る。


「ちげぇよ。お前が水着NGだわ」


「へ⁈ 」


バスローブを着たニノを抱きしめる。ホテルのタオル地の下に、ニノの体温が感じられて、俺は思わずニノの背中を撫でた。


「見せたくねぇ…」


「は⁈ 」


「お前の体、見せたくねぇよ…」


むう、と口を尖らせてニノを見ると、ニノは噴き出した。


「ふふっ…仕事できなくなっちゃうじゃん」


「だって…おいらのだもん」


子供みたいに言うと、ニノはくしゃ、と笑って口を隠して横を向く。ふふ、と恥ずかしそうに笑うニノの耳は真っ赤で、思わず抱き寄せて、首筋にキスをする。


「っは、こら…」


「あ…なんかいい匂い…」


鼻先をバスローブの襟の下に埋めて唇を押しつけながら、ニノの体をソファに押し倒していく。


「こ…こらっ…もう…いつからワタシの体はあなたのになったんですか?」


「昨日から……ちげぇの?」


ニノの体の上に覆いかぶさったまま、口を尖らせると、ニノはまた頰を赤く染めた。


「違う…くはないです…」


恥ずかしそうに目をそらして小さく呟くニノがかわいくてたまらない。もっと、嬉しい言葉を聞きたくて、俺はなおも体重をかけた。


「じゃあ合ってる?ニノの体…誰の?」


ニノは、頰を赤くしたまま、潤んだ瞳でこちらをじっと見た。俺は期待を込めて見つめ返した。


「ワタシのです」


俺は脱力して、ニノの体の上に崩れ落ちるふりをした。いいもん…これがニノだもん…


ニノに突っ伏していると、ふふ、と小さな笑い声が聞こえた。小さな声で「あと、大野さんの…」と聞こえて、俺は慌てて顔を上げて腕に力を入れて身を起こした。


「もっかい言って」


ニノは自分を見下ろす俺を、じっと見上げた。


「聞きたいですか」


「あたりまえじゃん」


ニノの体の上に覆いかぶさった脚で、ニノの体を両側からぎゅっと締め付けるようにする。ニノが腕を伸ばして、俺を引き寄せて妖艶に微笑んだ。


「大野さんの…だよ…」


ああ…これもニノだ…


甘い言葉を紡いでくれる美しい唇を塞いだら、ニノは俺を抱きしめる腕に力を込めた。