質量分析関連の用語の間違い | 日本一タフな質量分析屋のブログ

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日本で唯一、質量分析に関するコンサルタント、髙橋 豊のブログです。エムエス・ソリューションズ株式会社と株式会社プレッパーズの代表取締役を務めます。質量分析に関する事、趣味の事など、日々考えていることや感じたことを綴っています。

或る質量分析計のメーカーさんのメールマガジンに登録しているのですが、最近以下のような内容のメールが届きました(一部抜粋)。

 

四重極型質量分析装置では質量数が近似したピーク分離が困難となりますが、高分解能型質量分析装置の...

 

何が間違いだか分かりますか?

 

はい、そうですね! ✕質量数 ⇒ 〇質量 です。

質量数は整数なので、近似している数値の違いとしては最も近くて「1」です。四重極質量分析計でも分離可能です。

 

少し前、ある学会に参加していてこのメーカーさんのランチョンセミナーに参加したのですが(お弁当ご馳走さまです)、

やはり用語の間違いがあり(原子量 ⇔ 原子の質量)、アンケートで指摘して差し上げました。

 

他のメーカーさんでも、セミナーなどを聴くと、この種の用語の間違いをしているケースは結構あります。

たかが用語、されど用語、正しい用語を使って欲しいものです。