高校無事に卒業しました。

もう丁度六年前になるけど当時、AKBが流行り出した頃でした。
ちかは12才で友達のあいだではジャニーズが流行ってて
でもちかは その話題になかなか乗ることができくて
AKBが大好きだった。
なかでも ともちんが一番大好きで
ともちんが見たくて 学校終わって家ついたら
パソコンにへばりついてたなぁ。

画面の中でしか会えなくて ともちんは実在するのに。
って思うと どんどん会いたくて。
でも 山梨に住んでたら会うこともなくて、
次第にともちんみたいになりたい!って思うようになって
乃木坂のオーディションを受けました。
これが初めてのアイドルオーディションだった。
まぁ、もちろんこのオーディションは落ちました。書類で。笑
でも それでも まだ諦めたくなくて
中2の冬。まだ寒かった3月。
山梨県版AKB募集!!! この見出しをみて
まずはここから!これ受けたい!って思った。
でも 落ちた経験があって なかなか
オーディションの応募に戸惑いました。
オーディションは県内で一番大きいイオンモールで
公開オーディション形式だったので 余計に戸惑って。
そんなときに 友達が私もやりたいって言ってくれた子がいて
2人で受けたんだ。
課題曲がAKB48の「会いたかった」。
イオンモールで公開オーディションなんて
すごい緊張して いまでも あんなに緊張した事はないかもしれない!
合格発表のときなんて ほとんど記憶になくて
隣の子が呼ばれてますよ!って教えてくれたくらい!笑
そこから ちかのアイドルは始まりました。
次の日の朝刊で山梨県ご当地アイドル決定!と
メンバー紹介で全員の写真が載って
学校にいったら みんなに すごい声をかけられたんだ。
友達も後輩も先生も。
いままで話したこともないような子からも
話かけられた。

山梨って田舎だから芸能活動してる子なんて
本当にまれで。全然いなくて。
だから 目立つ私を気に入らない子も沢山いたよ。

山梨県の雑誌とかに載って学校の図書室に置かれた時も
ちかの部分だけ 破かれたり 落書きされてた。
いまなら笑い飛ばせるけど 下駄箱に豆腐入れられたり。
仲良かった子にまで 無視されたり  
ネットに悪口かかれた。
先生も目立つことしてるから仕方ないよね
って済ませたよ。

だからね、負けない。って思ったよ。
ちかはもっともっと強くなって絶対いつか見返すんだ。
こんなこと言われたくらいで 辞めないよ!って
ずっと思ってきた。

どんなに辛い時も 負けてたまるか 。
ここで挫けたら なんの意味もない。
また笑われるんだ。 って自分を奮い立たせてきた。

そんな中 お母さんの癌が見つかって
アイドルを辞めなくちゃならなくて 悔しかった。
ちかは誰にも負けないくらいアイドルしたいのに
なんで ちかはできないのって。
ちかは 学校が嫌いだったから 進学なんてしても またみんなから笑われるだけ。進学したくないってずっと思ってた。

ちかは お母さんが42歳のときに生まれた子で
高齢出産の初産。兄弟もいない環境で 育ってきた。
お母さんは もしもママがいなくても
ちいちゃんは幸せになれるようにって沢山の
習い事を小さいときからさせてくれて
自分はおしゃれしなくても ちかには
高いブランドの洋服をきせてくれてた。
癌になったときに 高校はいってほしいって言われたの。
はじめは嫌って言ったけど 抗癌剤したりして
弱っていくのをみたら わかったよ。って言うしかなかった。

もう みんな高校決めてる時期で今更受験勉強も出来なくて
ちかは私立高校に進学することになったの。

入学式の頃には抗癌剤治療でお母さんは髪の毛がなかった。
だから写真もない。

入学式が終わって 数日後 入院をして
そこから しばらくは入退院の繰り返しだった。
高校生になったばかりだったけど
朝早起きして お父さんと自分のお弁当を作った。
学校が終わったら病院に行った。
でも 寂しくて 泣く時も沢山あった。

そして 夏になって お母さんの体調も落ち着きはじめ
ちかも高校に慣れてきたので アイドルに戻ろうと思って
東京の事務所のオーディションを受けました。
でもはじめのうちは 3つくらい?
いや もっといっぱい落ちたかな。
でも 何回落ちても ままは いつだって
まりこ様だって落ちてるんだから大丈夫だよ落ち込まず頑張れって言ってくれた。

そして 8月には事務所がきまって
またアイドルをすることになった。
そこから ソロとして 始めたものの なかなか
というか まったくうまくいかなくて
いつも 予約0でした。
私をまってるファンはいないんだなって思うと
いつも行きのバスでお腹痛くなってた。
入るはずだったユニットからも ちかは外されて
辞めたいなと思うことばっかりだった。
それでも たまにチェキとってくれたりしてくれる人がいて
頑張ってこれた。

高校は中学校と違くて みんなと仲良しで
ちかは委員長や生徒会もしていて
凄く楽しかったから 満足してた。
中学校は休んでばっかりだったけど 高校は
1日、熱でやすんだだけで 毎日楽しかった。

年が明けてすぐ。
初めてのグラビアのお仕事が決まりました。
角川から写真集。これが今のちかを大きく変えた。
いまでも ここがちかの人生1のターニングポイントだと思う。

高校2年に進級してすぐ。 3週間くらいだったかな?
お母さんと学校に呼ばれて 停学になり
グラビアは禁止なので 芸能活動続けるなら
学校はやめてもらいますって言われた。
2日後に写真集イベントがあって 迷う暇なんて
ないようなものだった。
お母さんの中では もう転校すればいいって決めてたみたいだけど
ちかは 高校が好きだったから 戸惑いが大きかった。
どっちかなんて決めれる分けないよ って泣いた。
だって学校と仕事は別じゃん。

また明日ねってバイバイしたけど
ちかはもうクラスに戻ることはなかったよ。

家に居ても一人で あぁこの時間は数学だなぁ
嫌いだったなーとか 社会はよく寝てたなぁとか
そんなことばっかで 辛かった。

夏になってDVDを出しました。
撮影会にもでるようになりました。

お仕事が増えて 学校のことを忘れる時間が増えた。

さみしいけど 嬉しかった。
気持ちも 楽だった。
グラビアをするために学校を辞めるなんて
考えたこともなかったし 今でも よく辞めれたなって不思議。

高2の冬。ずっとやりたかったユニット始動。
元々グラビア志望ではなかったので
ユニットができた事がとても 嬉しかった。
ずっとずっと目指していたアイドルユニット。
あのとき AKBを超えたいと言った気持ちは本物です。

たぶん 今しか言えないから今いうけど
振り回されたのはファンだけじゃなくメンバーも一緒だよ。
ユニットが別れたのは自分の都合で決めたわけでも仲が悪いわけでもなかったよ。
大人の事情?みたいなことだよ。
なんでこうなったの?と聞かれても ちかも
よくわらないんだ。こうなってた。
ネットに書かれる心無いコメントが 胸に刺さった。
離れていくファンもいて ちかは最後らへんのライブで
山ほど泣いたよ。 楽屋でも帰り道でも家でも泣いたよ。
いまでもライブ映像をみて泣くよ。
それほど みんなとユニットできたことが幸せだった。

結局 グラコレ卒業して グラドール卒業して
でも今はグラコレの曲歌ったり 君の意思はどこなの?と
両方のメンバー、メンバーのファンから
思われる一番不利な立場だとおもう。
でも 一番不利な立場でも ちかのファンが
笑顔でいてくれたら ちかはどんな役目でもしていく。
なんで またチューンナップやる事になったの?
と聞かれたのだが zepp出演権を獲得してみんなのおかげで
1位になりラジオにも出れて 著作権の関係で
オリジナルしか歌えないとなり 1曲しかなかった私に
みんながまた一緒に飛行機したいなって言ってくれて、
ちかも卒業しただけで ユニットは嫌いになってないし
曲はずっと変わらぬものだから ちかも歌いたくて
お願いして つかわせてもらったんだよ。

みんなの事、自分のことを否定するようで
いままで言えなかったけど もしも時間が巻き戻せるのなら
高校に行き続けたかった。
大好きなみんなとの写真からちかが消えて
心細くて。 ユニットのメンバーといることで
寂しさを埋めたけど それでも まだ 今日まで
ずっとさみしいままのことが多かった。

でもね後悔はしなくないんだ。
後悔したら終わりなんだ。選んだ道を否定したらダメ。
後悔に打ち勝つ思い出をつくるんだ。
これから もっとグラビア頑張って 表紙も沢山したいし
テレビもでたい。
家族や友達に届くようになりたい。

高校卒業して これから不安に包まれているよ。
それが本音だよ。 でもね、期待もそれの倍ある。
だから続けていれる。今日もちかは結城ちかでいるよ。

明日からも。ずっと。
この仕事に出会えたことが幸せ。
ちかの天職。
だから これからもずっともっと頑張っていくね。
だってさ ちかがどんなに オーディションに落ちても
みんなは 頑張れっていってくれるでしょ?
応援して味方でいてくれるでしょ?
弱いけど みんながいたら 強くなれるから。
絶対にいつか みんなも驚くくらいなちかになるよ!
まかせて!まだまだ負けないから!
ちかは必ずおっきくなれる自信がある。
そのときまで ずっと見守っててね。

最後に。
卒業 という言葉は どこか悲しくて切ない。
卒業はスタート。新しい入口というよね。
でも 新しいスタートにしては 寂しい響きだなって思うよ。
最近ちかは卒業ばかり。もう卒業はしたくないね。
桜が咲く度 高校生活を思い出すんだろう。
悲しくならないよう みんなと新しい思い出を作るよ。

いつもありがとう。
明日からも よろしくね。