6年ぶりの、瀬戸内国際芸術祭へ♡

3年毎開催される瀬戸内国際芸術祭。
2010年の第1回目と、2016年の第3回目に来て、
そして今回2022年の第5回目☆

期せずして、6年ごとの参加に。
ということは次回は2028年の第7回?!


というわけで、以下は旅レポ♪
長文です。

※電車の中で、ホテルの部屋に帰ってから、とスマホのメモに書き留めていたのをそのままコピペしてます

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◼️11時半過ぎの予讃線の車内にて

生と死(復活)の繰り返し
人生繰り返しているテーマ

昨日は元気に朝ヨガして飛行機に乗り絶好調のはすが、到着前に短時間うたた寝して目が覚めたら、いきなりの頭痛。

旅用の財布に変えたのでお守りのロキソニンもなし。高知空港から丸亀までのバスで耐えきれず、事前に買った船酔い防止の薬を一粒。
ホテルチェックインして、ベッドで休むが回復せず。

お腹はめちゃくちゃ空いているが、周りに軽く夜ご飯を食べれそうな店はなく。コンビニご飯は嫌なのでGoogle口コミ評価とても高い和食やさん(酒処)をみつけて、電話したらカウンター一人空いてたので行ってみることに。

東京にあったらさぞ人気でるに違いないと思う、素敵な雰囲気とメニュー。こだわり感じるお店は次々家族連れなど予約客で満席。

お任せコースをオーダー。
カウンターで忙しく料理に集中する店主目の前に、自家製レモンサワー飲みながらお通しつまみ、2品目の刺身までは良かったが、3品目の牛すじと揚げ餅の煮込みを食べはじめて急激に気分悪くなり、お箸ストップ。

いつもは大好きな牛すじの脂身を身体が全力拒否。カウンター向こうで揚げている揚げ物の匂いも、いつもなら酒のつまみになるくらいなのに、吐き気を増長。しばらく耐えていたが、座っているのもしんどくトイレへ
4品目は揚げ物で、頑張って揚げ里芋とゆば餡掛け口にいれたが飲み込めず限界で、お店の人に相談。
(何人かホールスタッフおり、オーナーの奥様と思われる方に直接)

無言で料理に集中していたカウンターの店主が気になるようでずっとこっちを見ていて申し訳なく。
とりあえず東京から来たばかりだが、仕事が多忙で寝てなくて疲れでたのかもで残り可能ならテイクアウトしたい、と伝えてOKもらい。

5品目は蓮根のグラタンで持ち帰れないため、隣の席に座っていた、一人で来ていた常連さんに差し上げた。

店主に謝り、お店の方に挨拶してお店をでて、気力だけでスーパーホテルに帰り、そのままベッドに倒れ込んだ。

お風呂はいらないと寝れないのに、歯磨きも化粧もおとせず布団もかけず。ズボンのベルトも外せないまま、何度も頭痛で目が覚めては寝落ちしての繰り返しで、朝を迎えた。

起きたら頭痛ほぼなく。
温泉に入って温まり水で流して浄化。
朝ごはんは、和食フルコースでさらにパンもしっかりと食べ。
部屋で1時間半休んで、出掛けることに。

昨夜は熱が出ていた感じだったので、この旅は4日間ホテルで療養かも、と覚悟していた。

今朝までは割れそうに痛い頭を抱えて薬もなく絶望的だったけど、復活。
終わりを覚悟して、復活&再生


頭痛も吐き気も熱もなく、
普通にごはん食べれて歩けることが、なんと幸せなことか

今から当初計画より3時間遅れで伊吹島へと向かう。

元々は今日2つの島を巡る予定だったが、前日になぜか急に変更したくなり伊吹島だけにして旅程を組み直していた。そのおかげで、3時間のbehindにも対応できて、感謝。

のんびり、ゆったり

東京でのあまりに目まぐるしいスケジュールと、時間の流れ

大量のやる(べき)ことに追われまくり、こなしてもこなしても無限に終わらない感覚

頭フル回転で、100mダッシュの全力疾走が日々休みなく続いている感覚



ローカル電車にのり、風に吹かれてのんびりと
特急ではなく、各駅停車のローカル線で


ここは時間の流れがゆったり
誰も急いでおらず


踏み切り手前でしばし停車

急いでも仕方ない
あー
これでいいんだね


ようやく、色々な余分なものがはがれおち、

呪縛から解放されていく


わたし本来の
時間へ


魂の原点へ還る旅



◼️12:30追記
昨夜からのどんより曇り空と丸亀で降っていた雨は、電車に乗っているうちにあがり、気づけば雲の合間から青空がみえる

昨日からみれていなかった太陽の光も

車窓からみえる山と畑
豊かな稲穂が、風に揺られている姿が愛しい


◼️夜追記
観音寺駅から30分歩いて観音寺港に到着、まさかの強風で船が欠航!
乗り場の小さな小屋のチケット売りおじさん曰く、
朝から強風で伊吹島は今日の瀬戸内際芸術祭自体が中止になったそう。

東京から来たという私に、そうかぁ遠くから来たのになぁ、、と話すおじさんの目から、上っ面でない労りの気持ちが伝わってくる。マスクしていても目から伝わる。口よりも目。

自然はどうしようもない。

諦めて目の前のいりこセンターでお目当ての伊吹そばを。ここも目的のひとつ。口コミの高さ、期待にたがわぬ美味しさに気持ちが楽に。
食は喜び♡




再び駅まで30分歩く間、強風に吹かれ、青空を見上げながらつらつら考える。



船が欠航するということは、島に住んでいる人は帰れない、または、島から出れないということ。
それを受け入れるということは、自然を受け入れるということ。

自然と共に、生きるということ

US本社の会社で20数年働いている私が、ここ2、3年で強く感じるのは、資本主義が加速している事。以前は中長期視点だったのが、短期視点となり、変化のスピードがどんどん速く、そして短期成果(結果)にフォーカスされている。

加速していく資本主義の世界と、別次元に存在している、島の暮らしと

いや、島の暮らしだってきっと変化はしている
でも自然との関わり方は大きく異なる気がする

資本主義の象徴であるUSは、力技でなにかを成し遂げようとする。
こうあるべきという目標をたて、何がなんでも実現しようとする。あらゆる手段を使ってなんとかしようとする。

水もない砂漠に煌びやかなネオンの巨大な街をつくりあげたのも力のなせる技。夜の飛行機の窓からみていると、真っ暗な大地に突如現れるギラギラネオンの巨大ホテル群が林立する異様な様子を目にして、毎度なんともいえない気持ちになる。

強風で船が欠航するなら、橋を作ってしまえ
(または地下にトンネル作ってしまえ)

というのがUS的発想

瀬戸内には沢山の島がある


船でしか渡れない島が沢山ある


金銭的または地理的事情により橋をつくらない、というのもあるのかもしれないけれど
今のままでいい、
と受け入れているような気もする

便利になることで失うものもあるのかもしれない


強風や嵐で船が欠航するのもまた
自然の一部


自然におこることを、無理やり、なんとかしようとしないこと


受け入れ
適応する


大好きな会社だけれど、度が過ぎる力技に、疑問を感じてならないこの頃


世界の科学技術発展のために貢献することを目指しているけれど、
地球の自然を守る(自然と共に生きる)生き方とは逆のベクトルを向いている気がしてならない


そういえば、港に向かって歩いていた時、自転車に乗ったおじいさんを抜かした

帰り道は、気づけば歩く速度がゆっくりで、1.5倍位時間かかって駅についた

帰りは、行きにほとんど目に入ってなかった、空や、かもめや、周りの家や玄関先に寝そべる犬をみながら歩いてた




スピードが速いと、気づかないうちに見失っているものが、沢山あるのかもしれない


丸亀駅に戻り、ホテルで荷物おろして軽くしてから、近くの和菓子屋さんへ。

その後、港にいくか、丸亀城にいくか迷って、海に行きたかったけどなんとなく足が丸亀城に向かった。



天守閣にのぼると、小さなスペースに強風が吹き抜けていく

誰もいない間、座って瞑想


降りたら、素晴らしい夕陽が迎えてくれた



そう、

瀬戸内にくる度に
瀬戸内は素晴らしい空をみせてくれる

3年前も
6年前も


必ずここで、忘れられない空に出会う


当初目的の島にはいけなかったけど、
今日1日だけで、もうこの旅の目的は達成した、と思える


そう思わせてくれる、夕焼け
自然がみせてくれる景色



刻々と変わり行く夕焼け




















空に見惚れていたら、気づいたら1時間半が経っていた

ホテルに帰り、ゆったり温泉につかり
身体が温まりほぐれていく


何もおわれるものもなく
静かな部屋でベッドに寝ころがりながら


ただ息をして、
こうして思うままを綴る
穏やか時間に
しみじみ幸せを感じる


東京に戻ったら、また、目まぐるしい時間に戻るのだろうけど


この一時をいまは全身全霊で味わおう


あ、急にお腹すいてきた


22時すぎだけど、和菓子やさんで買って冷蔵庫に冷やしてあるレモンどら焼き、食べちゃおう♪