瀬戸内 原点に還る旅3日目☆

またもや、前日に続き、力技ではどうにもならない経験をする1日に

以下は当日のメモをそのまま貼りつけ

↓↓↓↓↓
ただいまお昼12時前。40分後の電車を待ちながら、何もないローカルな詫間という駅の待合室にてメモ
(いや、目の前にうどんやさんが一軒だけある)

夏のような青空
真っ白な雲
穏やかな風

なのに、目的の高見島行きの船は、強風により欠航😂

昨日はフェリー欠航で息吹島をあきらめ、
今日は粟島から高見島への船が欠航となり、あきらめ。。

今日は天気も良いし風も弱いので2島いける!と気合いいれて朝6時に起床した

昨日の失敗は繰り返すまいと、ホテルでる前に粟島汽船に電話して運航確認
電車にのって詫間駅へ。瀬戸内国際芸術祭専用の無料シャトルバスにのり、8時半前には港へ


船の出航まで1時間ほどあったので、街をぶらぶら。街といっても何もない

けど家や生活を感じる場所を歩きたくて、ぶらぶら。人影のない静かな港町の朝

(道に立派な松ぼっくりが落ちていたので思わず拾ってみた)

ポストにお手紙だしにきた自分の母親と同じくらいの年代の女性の、おはようございます☺️と挨拶し、そこから""どこから来たの?"
と会話がはじまり、20分ほど立ち話☆

この町で生まれ育ったというその方から、町並みの特徴である木の壁と瓦について聞く。何十年も張り替えなくても大丈夫なのは、嵐も少なく穏やかな気候ならではと。納得。
東京にいる娘さんの話も。

私は、魂の洗濯にきた、と

ここでゆっくりして癒されていってくださいね
と優しい笑顔に見送られて別れをつげる

(海沿いをひとりぶらぶら歩いていて、青空に松ぼっくりかざしてみた)


船にのり、粟島に9:20到着
次に高見島に渡るため、この島に滞在できるのは、1時間半ちょい


焦らずのんびりいこう、と思っていたのに、気づけばすでに焦っている自分がいる💦



早く作品みてまわらなきゃ、
と楽しむ気持ちも吹っ飛びスマホの地図と、瀬戸芸アプリをみながら早足で歩く

まずは近場のアートから






さくっとみて回るなら、1時間半で余裕なはず

しかし過去の経験から、思わぬ出会い(作品や人、お店、景色など色々)により、そこにずっと留まってしまうことがある

なのでつい早く、と気持ちがはやる

船を一緒におりたのは30人位、小さい島のなのにみないつのまにか姿がいなくなり静かな町の坂道をてくてくと


一人、森のなかの道を登るにつれ、浄化され
焦っていた気持ちもすーっと落ち着いていく

港と反対側の海がみえるところにある作品までたどり着き、中へ

小さな池に浮かぶ花瓶
周りにしげる草


私の前にいた2人は、写真だけ撮ってすぐUターンして作品を後にした

私の後には誰もおらず
写真とろうとしたがピンとこず

池を眺めて、まわりの山を見渡し、空を眺め
今まで意識してなかった鳥の声が耳にはいってきた

作品には必ずスタッフがいる

ここにいたスタッフに挨拶して作品を後にしようとしたところで、なぜかその女性が気になり

何て声かけたか覚えていないけれど、
結果そこで30分過ごすことに

元々観音寺の出身で、海外に住んでいたこと、香川にもどってきたこと

粟島が大好きで、
特にいまいるこの場所(作品)が大好きであること

廃校小学校の作品だと落ち着かないという
音や空気
その感覚がわかる
親近感がわく

なぜ粟島が好きか?
島によって人も全然違うそうで
例えば観音寺の人達は漁師町でアグレッシブ
粟島は元々船乗りが多く収入的にも豊かで人がらものんびりしているのだとか

あとは、観光客がきても、島にお金がなかなかおちないという話

宿泊は丸亀など(島の感覚からしたら)大きな町に泊まり、お土産もそこで買っていく

飲食も島では食べずに帰っていくとなったら、島にお金はおちない

はっとした
確かに私も丸亀にとまり、朝ごはんはホテルの朝食をがっつり食べて昼は抜いてその分観光に時間使おうと思ってた
食事やお土産物買い物はこれからはできるだけ島でしよう

彼女と話しながら

静かで穏やかな時間が過ぎていく

目の前の緑豊かな小さな山から、沢山の鳥の声がきこえ
背後からは、波の音が聞こえる

(すぐ近くに海)

私は、忙しすぎる日常をリセットするためにきたこと
昨日は欠航で伊吹島に航れず、この島巡りでは
自分でどうにかできないことはあきらめて受け入れることを学んでいるところ、
を話した


私の話を聞いた彼女が話してくれた

目の前の作品(海外の女性がアーティスト)は、実は池を作るつもりだったが、
除草剤まいてまわりの草(ガマだったか)をなくそうとしたが生えてきてしまい
それを見て、この生い茂る草をいかした作品に変えたそう


コンセプトはそのままで、形は自然にあわせて作っていく


無理やりになんとかすることを手放し
新しい形を創っていく


今の私にシンクロする話が、胸に響いた


このままずっと何時間でもいたいけれど、次の島のことを考え、お別れつげて港へ



そこで、次に行く予定の高見島の便が強風で欠航になったことを知った

今日こそは予定どおりいけると思ったのに

残すはあと明日しかない

3日で4島まわろうと思っていたのに、昨日すでに伊吹島欠航で1日つぶれ、

こんなに晴れて風も穏やかなのに??
過度な安全性を求めてる(リスク回避の度が過ぎる)からなんじゃ?と船会社へ文句いいたくなったが、

そうじゃない、と
気持ちきりかえ、今からいける島を考える


選択肢は2つ
昨日行けなかった伊吹島か、もしくは、明日行く予定の本島か

急いで港と船の時間、港までのルートと所要時間を調べ、明日の本島を繰り上げることに


11:15の船にのり、スマホでルート調べながら再び詫間へ

船のなかで、
"なんでこんなに穏やか(な海)なのにダメなんやろうなぁ"と話す人達の声が聞こえる

私と同じルートを考えていた人達はみな同じ気持ちらしく仲間意識が沸く

詫間についてその'“仲間”と話すことに

とあるご夫婦とのご縁
横浜からきた男性とのご縁

すべてなるようになっている



◼️夜20時追記

先ほどのメモの後、電車遅れて焦ったものの
なんとか丸亀へ戻り船で無事本島へ

島に唯一ある汽船のレンタサイクルは台数に限りあり

すっかり忘れてのんびりスタッフの方に回り方について聞いてしまい、ぎりぎり最後一台残っていた電動自転車を借りれてほっと


そこから、本島アート巡りスタート!✨

到着は14時頃。
帰りのフェリーの選択肢は、17:10もしくは、17:50のいずれか

さあ約3時間でどうまわろう?

瀬戸芸スタッフにオススメのまわり方を聞いたら素晴らしくわかりやすく教えてくれて感謝✨

瀬戸芸のスタッフは、どこにいっても本当に親切で対応が良く、素晴らしい💖

オススメのルートを書き込んでもらった地図を片手に、電動自転車を走らせる

天気は上々
キラキラと陽射しが降り注いでいる

やっとアートの旅がはじまった喜びでワクワクしながら、ペダルを漕ぐ

船おりたときには30人位いたけど、やはりあっという間にちらばるようで、道にひとけはなく静か


最初の作品でノックアウトされる

『咸臨の家』


木の扉をそっと開けて、暗い部屋のなかに足を踏み入れて、釘付けに

目に飛び込んできた色彩や造形だでなく、この古い木造建物から感じる空気や、言葉にできない諸々

喜びでもあり、色々なものが融合したような、なんともいえない感覚

しばし立ち尽くして、眺め、感じ

やっと一息ついてから、壁にあった説明を読むと、

このアートは、
咸臨丸(江戸幕府海軍がオランダに発注して建造した、日本初の蒸気軍艦)の水夫の生家を舞台にしており、
『咸臨』は、中国の易の言葉で、船上では上下関係もなく平等であることを意味しているとあり。

日本人アーティストの眞壁陸二さんが、価値観や文化などの違いを認め合うことを表現力してつくらたそう。

先入観なくアートを見たいので、どのような意味(意図)をもってつくられたのかは興味がでたら後から見たりする(見ないこともある)

なにも反応/共鳴しないアートもあれば、この作品のように、目にした(空間に足をふみいれた
)瞬間、衝撃をうけるものもある


ちなみに、易は1年半前から勉強しており、このシンクロも嬉しく

自分が反応/共鳴するものに出会うと、細胞が喜びで震える✨

そしてもう一つかいてあったこと

生と死、

どうりで

私のテーマ
死と再生、復活
人生のなかで繰り返していく

まさに昨日も書いたテーマ


ここにくるべくしてきている✨



笠島につくころには、ほとんどの人は早い船で帰ったらしく人気がほとんどなく、さらにひっそりと静か

ここでもまた共鳴する作品との出会いあり

16時半の展示終了ぎりぎりまでいて、町を後に
時間制限のない外の展示をみたあとは

電動自転車で、誰もいない海沿いの道をひた走る

全身が喜びに満たされていく

すっかりと忘れていた、久しぶりのこの感覚

6年前の豊島でも感じた、この感覚

嬉しくてペダルをおもいきり漕ぎ、風をきって走り続けた

沈みゆく夕陽をみながら走っていると、
ドカドカドカ!!!
という地響き

ま、まさか

でたーーー!!!!

大きなイノシシと、そのあとに5、6匹の子供イノシシ(うり坊ではなくかなり大きくなってる)

幸い私とは反対方面に走っていって、ほっと、、


6年前。
豊島の夕暮れの誰もいない山に1人で夕陽をみにのぼったかえり、ダッシュで走りながら下山中に、遭遇した巨大イノシシ

6年ぶりに、イノシシ再び😂😂

どんだけご縁があるのか(笑)

見渡す限りまわりに人はいない
と思ったら、少し離れたところで畑の手入れをしている、地元のおばあちゃんを発見

近寄って、今イノシシいましたよー!!
と大声で声をかけた

私の声を聞いて腰をあげた小柄なおばあちゃんと、しばし会話

今朝も、見たことないような色(道路を指さしてたのでアスファルト色らしい)の巨大イノシシが出た、という

祈りのは海から泳いで島に渡ってきたと、他で聞いた

『泳いで帰ってくれればいいのになぁ!』
と香川弁?で話すおばあちゃんに、癒され、イノシシショックが和らいだ

また誰もいない道を自転車漕いで、港へ。

まだ出航まで30分位あったので、再びUターンして今度は海沿いへ。

静かな山の向こうに、夕陽が広がっていた

自転車をとめて、
防波堤に寝転ぶ

静かで、穏やかな
至福の時間


とっぷりくれた17:50のフェリーにのって、丸亀へ

ホテルに帰るころには、普段全く乗らない自転車をこいで早くも筋肉痛(笑)

朝から、粟島→丸亀戻って、本島、と疲労MAX

でも幸せな1日✨


このあと、そしてまさかの事件発生(笑)

続きで☆