【動画】アジアクラブ決勝を前に久光が本当に目指すもの! | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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アジアクラブ女子バレー選手権『決勝』

ついにこの日が来ました。どちらかというと皇后杯よりもVプレミア決勝よりも、このアジアクラブ決勝に照準を合わせてきた自分です。

どうしてもアジアクラブのタイトルと世界クラブ出場権が欲しい。今、日本のクラブチームが世界のどの位置にいるのかが知りたい。そう感じてます。

どうしても世界というと全日本。全日本の選手でしか世界トップの選手と戦う場さえ与えられない現状。非常に悲しくなります。

いろんな選手が世界のバレーを肌で感じてほしい。日本以外の選手たちがどういう考えで、どういう気持ちで、どういう状況で、どういうバレーをしているのか?自分なりに体験してほしいと。

でもクラブチームならば、今年加入した新人選手でも世界レベルのバレーを体験できることも可能。ようやく日本のクラブチームが本気で世界を目指し始めてくれたことが心から嬉しいんです。

全日本だけ変わっても? 全日本だけ違うバレーをしても? 日本自体がせめて日本のVプレミアリーグ自体が世界のトップリーグを目指さないと。そういう意識改革って本当に必要だと思います。

ただバレーボールという競技が全て世界を目指せばいいかというと疑問点もあります。全員が世界を目指してバレーをしているわけではないと思うからです。でもトップリーグの選手たちだけでも、世界は目指してほしいという願望はある。オリンピックで金メダルを取りたい!と思う選手が多ければ多いほど、リーグ活性化はできるのでは?と感じます。

その中で中田監督が宣言しました。「久光は世界を目指す」と。選手たち1人1人にも意識を確認。その中で久光は本当に強くなりました。

各リーグの監督が「日本一」を掲げる中、久光は「アジアNO.1」と。もうすでに目標としているものが昨季から違ったわけです。となるとバレーも違ってくるし、選手の意識も違う。連勝街道の女王になる可能性は高いというのは頷けます。

Vプレミア決勝も、セットカウントは3-1ですが、内容的には久光の圧勝でした。これが日本一を目指す岡山と世界を目指す久光の違いかと。

良く考えてみると、ロンドン五輪までは銅メダルを獲得した久光の選手はわずか1人。新鍋だけです。そう中田監督が采配を振るうまでは、久光はVリーグの上位チームでしたが、世界を目指したチームではなかった。

2012年ロンドン五輪後に大きく変わった久光。メンタル面が強くなり、追い込まれた場面でもしっかりと実力を発揮できるチームへと変貌。今季のリーグでは20連勝も記録しました。今や全日本候補は7名とほぼ1/4を占めます。

どんなに能力があっても、それが発揮できなければ普通の選手。世界を目指す意識がなければ、アジアクラブどころか日本でさえも勝てない。久光は今、本当に変わろうとしている途中段階。ここから一気に抜け出て、世界屈指の世界を代表するクラブチームへ変貌していくのか?それとも日本の島国で収まるバレーを展開していくのか?

非常に大事な時期。それほどの意図を含んだアジアクラブ選手権の決勝。相手は中国の天津。申し分ない相手です。

この決勝で、今までの久光の組織力を十二分に発揮できれば3-0で勝ってもおかしくない相手です。ここで力を発揮できるか?自滅してしまうのか?それによって、今後大きく変わってきます。

中田久美監督が最も楽しみであり、最も緊張感が出る試合でしょう。でもやるのは選手たち。久光の選手が世界へ向けた第1歩を踏み出せるかどうか大事な試合です。

自分は一丸となって世界を目指す久光を応援したい。おそらく久光以外のチーム力ではアジアで勝つことは難しいかなという今大会の印象。アウェー戦、慣れない海外バレー特有のチームとの試合。

それでも真っ向から戦っていく久光を応援したいです。日本バレー界にとっても、ベストメンバーで臨んだアジアクラブ選手権で、本気で優勝を目指すと宣言したチームは自分の知る限り初めて。何とか悲願を達成してほしい!

■中国・天津(渤海銀行)

今季の中国チーム・天津は、ナショナルチームほどの高さはありません。ほとんどが180㎝台前半で、器用にバレーをそつなくこなしてくるチーム。しかしサーブを含めたディフェンス面では明らかに日本の方が上。

久光がいつもながらのレセプションアタックの効果率であれば、問題なく勝てる相手だと思います。ただそこが中国。崩れそうで崩れないので、サーブミスを無くしながらも、しっかりとブロックとの連携を考えた組織化サーブをどこまで追求できるかどうかだと感じます。

このチームはすぐにワンレッグを使ってくるので、新鍋と石井優のブロックのポジション取りなども大きく試合の勝敗を分ける要因になりそうです。

●プールB予選 中国×台湾

特に中国はAパスからの攻撃テンポが非常に速い。高さはありませんが、両WSが崩れにくく、上手い打ち方をしてきます。全体的にパンチ力があり、ワンレッグを多用する傾向。

久光はとにかく「サーブ」。レセプションはさほどうまくないだけに、前後左右に揺さぶりをかけ、ハイセットを岩坂、被災のブロックで仕留め、残りのディグを正面で筒井がカバーしたい。クロススパイクが多いので、ディフェンスのシフトさえコツを掴めば、久光シフトにはまっていくと思います。

あとは久光のバロメーターである「レセプションアタック」。新鍋、筒井さえ乱れなければ問題ないですが、石井優を集中攻撃されるほどのサーブ力(狙い)ができるとは思えない中国のサーブ力。

中国リーグはほとんどのMBがワンレッグ。どちらかというとA、Bなどの速攻は少ない。中国のブロックはリードブロックというよりマンツーマンのコミットブロックに近いように見えます。ミドル域で平井、岩坂、石井優、長岡などのBSと速攻で惹きつけ、両サイドでテンポの速い攻撃をしていけば、さほど怖い相手ではない気がします。

特に予選の台湾の左利きOPにかなり苦労しただけに、ワンテンポ速い攻撃ができる長岡にこの中国戦は期待したいです。

全体的な組織力では久光が上だと自分は判断してます。久光には決定的なエースはいません。長岡もテンポの速いどちらかというとMB的なサイドアタッカー。ハイセットをドカーンと打つ大砲ではない。

エースのいない久光は組織で戦い、チーム戦術で勝っていくしかない。逆に言うと相手のまーくが絞りづらく、ゲームを有利に進めやすいということも考えられます。


予選での中国×台湾のスタッツですが、サービスエースを1試合に12本も取られている中国。レセプションが崩れると一気に崩壊する可能性を含んだデータと捉えます。

中国監督「日本のチームは戦術に長けたチーム。攻撃、ディフェンス、そしてコートカバーリングを頭脳的に行う。久光に対しては高いレベルで最高の試合をしなければならない。」
と久光を非常に警戒したコメント。

もう一つ思うんですよね。確かに今回はアジアクラブ選手権。全日本でもないし、1つの単独クラブチームの参加している大会。でも日本代表として参加している以上、バレーファンならば応援してほしい。

本気でバレーが好きなら、違うチームのファンであっても応援してほしいと願います。一部には久光に対して憎しみに近いようなコメントを先日もらいました。なぜそこまで?と思います。あなたは何が好きなんですか?バレーですか?それとも単なるアイドル的な選手のファン?と。

憎しみという対応はおそらくそのファンの選手さえも失望するのではないかと。一部のバレーファンはどうしてもそういう傾向にあるようです。誰かを憎んでも、それが解消されても、心の奥底では心から晴れないと思います。憎しみからは一時的に解消できても、結局何も生まない。単に自分が落ちていくだけ。自分はそう感じます。

もちろん強要するつもりは全くありませんが、バレーファンなら、バレーを一緒に盛り上げてほしいです。選手に成長を求めるなら、ファンも成長していかないと。「バレーボール」というスポーツに皆さんの『愛情』が欲しいと思います。

さあ、共に応援しましょう!久光の優勝、そして世界クラブ選手権出場を!

※久光×天津(中国)の決勝のライブストリーミングは色んなところで放映されるようですので、よかったです。確か現地16時、日本時間18時開始?かな。皆で応援していきましょう。自分も見れるように努力します。

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