攻撃面から見た『MB1』の可能性 | バレー・テニス中心のスポーツブログ

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"応援"って何だろう!?って最近ふと思いました。

応援という言葉の意味は、「力を貸して助けること」ってあります。本当にそうかなあ。力貸してるかなあ。って自分自身思う時もあります。

でも本人がどう思うかではないんですよね。応援されてる側がどう思うかなんだろうなと俺は感じてます。テニス仲間から言われるのは、重いテニス愛だと通告されてます。それくらい仲間も全員同じく重いけど^^

皆さんもご存じの通り、自分はバレーとテニスが少し異常?なくらい大好きです。この2つのスポーツのどちらかが欠けてもダメ。でも好きな理由は応援する選手たちが自分の限界を超えた未知の世界の場で活躍していること。

自分の夢を勝手ですが、いつの間にか選手たちに託しているのかもしれません。選手たちへの応援とは、自分の夢実現を代わりにやってもらうことなのかな!?と最近思いました。だから厳しくもなるし、心から感動もする。

応援に制限はない。誰でもどこでもどんな時でも応援できる。そんな世界の場で活躍してくれている選手達に感謝だなとこの前思いました。"応援"、自分はできる限り、今しかない人生を選手を"応援"することにプラスさせて人生を楽しみたいと思います。

応援したくなるプレーをしてくれる。
感動をたくさんくれる。
ワクワクさせてくれる、人生を明るくさせてくれる。
それがテニスであり、バレーであると自分は思ってます。
だから応援してるんだなあと。


 ※紅白戦画像はJVAより
さて、違う話になりましたがテーマに戻りましょう。MB1についての基本的な説明は、前回、前々回である程度わかってきたと思いますので、今回は実際に攻撃面からの「MB1」の特徴を見ていきたいと思います。

MB1は簡単に言えば、今日本が最も苦労している相手ブロックへの対策の一環。でもアメリカ・ブラジルのブロックの存在は非常に驚異的で、日本の攻撃がネットを超えない場面が多々。すなわち、バレーボールという相手のコート内に落とすという単純なルールが、相手コートさえボールを運べないという状況と同じ環境を作り出すのが今の世界の強豪チーム。

モントルーで日本×ブラジルはブラジルに対し18点もの被ブロック。

この数字を見れば、いかに日本女子バレーにとって脅威なのがブロックなのかがわかります。しかも日本女子バレーは、サーブ&ブロックのような高さとパワーのバレーではなく、サーブ&トランジションスパイクの切り替えしのバレー。

となると、相手のブロックにレセプションアタックとトランジションアタックの2度打ち勝たないと連続得点ができない状態。このブロックを何とかマジックのようにまやかしできれば・・・と発想の転換をした1つの戦術がMB1だと思います。

先日の姫路の紅白戦では、長岡がMBSでCクイックを打っている映像がでてきました。ではミドルブロッカーの高さを下げてまでも攻撃力を上げたい攻撃面についてみていきたいと思います。

このMB1という戦術は、単純にシンプルに攻撃するというより、2010年のように1人1人の機動力を使った複雑な攻撃が最も効果のある戦術だと感じます。

考えるだけでもどんだけ攻撃パターンがあるんだろう!?とワクワクしてしまいますが、ファンとしては最も面白く、楽しみな時間だと思います。特に現代バレーではほぼなくなったダブルクイックや、移動時間差などがまたみられると思うと、女子バレーの醍醐味のような気がしてなんか嬉しいです。

グラチャンでMB1の戦術で、最も足りないと思ったのは速攻の少なさ。もちろんサイドアタッカーがミドルに入るので、バレーのテンポが遅くなるのが当たり前なんですが、3枚前衛にいるのに、全員がオープンの開き方をしてしまうのは、ミドル域の攻撃が死んでしまい、非常にもったいない大きな課題でした。

それを克服し、効率的な攻撃に変えるためにも、攻撃面を長岡、迫田を中心にローテーションで見ていきましょう。

[1]長岡の高速テンポ化
●中道がセッターの場合

おそらく中道-新鍋、江畑-木村、長岡(迫田)-岩坂の布陣が一番効率的だと思います。


攻撃面からすれば、MBが前衛の時にいかに得点パターンを作れるかどうかがキー。となると長岡がどう機能するかです。上記に長岡が前衛2枚の時と3枚の時で攻撃パターンをいくつかあげてみました。

グラチャンでは全くなかったMBSに入る選手の速攻。長岡はCクイックが打てるので、まず1stテンポの展開を作ってほしい。更にできればAクイックも打てると更に幅が広がります。特にOP新鍋が前衛の時に、長岡のCをオトリにした新鍋の高速ライト。長岡のAをオトリニした江畑のレフトなど攻撃のテンポに差をつけたい攻撃パターンが欲しいです。

でもそのままではMBと変わらない存在になるので、B・Cパスの際にレフト1本の日本の攻撃になるところを、長岡がライトに開き、常にエースが2枚前衛にいるパターンを作れるというのがこのMB1戦術の最も大きいところで、連続得点やレセプションアタック1回できれる攻撃力アップが期待できます。

●宮下がセッターのミドルブロッカー化
中道セッターのオーソドックスパターンもいいですが、この宮下がセッターで、更にミドルブロッカーに宮下が入る布陣を最も見たいと思いました。宮下がセッターの場合は、ブロックの良さや岡山での経験も買い、ミドルブロッカーとして機能するのが最もいいのではないかと推測します。

ローテが間違いがあればすいません、素人なんである程度で記載してます。

ここで中道がセッターでのMB1と大きく違うのは、OP2人システムを使っていること。そう江畑と長岡を打ち屋専門として配置し、更にレセプションアタッカー木村-新鍋も投入。プラスでMB枠に宮下を配置し、その体角にMBS山口を入れる。

でも山口は実質MBみたいなもんですけど、山口は世界バレーで見せたようにサイドアタッカーとしても機能できるので、長岡が速攻に入り、山口が時間差。そして山口が速攻に入り、長岡が時間差と双方ともに全く逆のパターンで左右利きの違いも利用できるという日本ならではのコンビができないかなと思いました。

攻撃パターンも長岡前衛の2枚の場合は、さほど中道のパターンと変わりませんが、OPとして機能しています。ローテーションで2枚ですから、入ってる相手にすれば、長岡+木村or江畑なだけで、そんなことは関係ないですけど。この布陣、本当に夢があります。

昔、1988のソウル五輪のペルーのチームを思い出します。170㎝前後のサイドアタッカーが4人いて、190㎝以上の5番ガブリエラ・ペレスという当時では考えられないくらいの高身長MBの対角にセッターを配置というオリジナル布陣。



※1988ソウル五輪 準決勝 日本×ペルー 第4、5セット
 中田久美ー大林も活躍の運命の試合。相手のペルーがサイドアタッカー4人の本当に素晴らしバレーを展開するチーム。大好きでした。幼すぎで記憶がありませんが、映像があることが嬉しいです。まだボールも真っ白で、リベロ制も、ラリーポイント制もルール化されてない時代ではなかったでしょうか。


そして最大の魅力は、山口と長岡が融合する前衛3枚の時。この時にこのMB1最大の利点である、攻撃パターンの多様化が実現できる。

山口が召集された理由が何となくわかってきました。山口ほどの攻撃パターンがあれば、長岡がCに入り、その背後からLのワンレッグにも入る移動時間差が使える。久光で平井とやってるパターンです。おそらく久光よりもかなり早いテンポでできるだろうと。

更に山口がCワイドに入り、その背後からミドルセミの時間差に長岡が入ってもいい。あまりにもいろんなパターンがありすぎてこの長岡と山口の融合の試合がWGPのどこかで見れることを期待したい。長岡に関してはエースとしても、速攻としてもテンポが速いアタッカーなので、このMB1の戦術の大きな成功のキープレーヤーになることは間違いないと思います。

[2]迫田の高速テンポ化とスコーピオンの生かし方
迫田選手もとてもいい選手には違いありません。しかし助走が大きく後方まで下がるという独自の特性が逆にサーブやチャンスボールによって防がれてしまうのがスコーピオンの弱点と前回記載しました。

今迫田選手に必要なのは攻撃の幅。レフト、ライトという位置ではなくA、B、Cなどのテンポの違う攻撃をマスターすること。自分は思うんですが迫田選手はワンレッグに向いてる助走やジャンプの仕方だと思うので、ワンレッグをマスターしてほしい。出来ると期待したい。

そして課題のスコーピオン。自分はこの攻撃、1setに1本、多くても2本までと決めておくべき。基本的に奇襲攻撃なので、相手が慣れたりデータがとられると通用しない。それはグラチャンで明らかになりました。

更にサーブやチャンスボールの返球位置と助走重なりの課題は、迫田が1stタッチの位置に反した動きをすれば、全く問題ないわけで、逆になぜミドルでやる必要がある?と思ってしまいます。原則的に奇襲攻撃ならば、最も面白いのは迫田が前衛で2枚の時、木村(江畑)だと思います。

だからレフトから木村(江畑)が中に切り込み、ミドルブロッカーを引き付け、その脇のレフトからスコーピオンなど非常に面白い奇襲攻撃ではないかと推測します。こういうのを1setに1本とか限定にすべきで、大事な場面のトランジションとかに隠しておきべきだと思うんです。こういう攻撃が連続得点シーンとかででてくると、ムードも盛り上がり、一気にゲームを掴めそうに思えます。

●宮下がセッターのミドルブロッカー化その2
宮下のミドルブロッカー化として、山口以外に見てみたいもう一つのパターンが迫田のMBS。こうなると、変則的ですが、実質「MB0」と同じ効果。

木村、江畑、迫田、長岡の4大エースの同時コートinです。でもエースアタッカーが増えれば勝てるとは限りません。あくまでバレーはテンポの違いを相手の駆け引きと共に有利にできた方が勝つ競技だと自分は思っているので、この4人のエースがいる中でもテンポの違いを長岡と迫田がだしていかなければならない。

この布陣は、長岡と迫田がいかにフリー枠としてどれだけ攻撃パターンを増やせるかによって変わってきますので、今後の楽しみな分野として残しておきたいと思います。そして壮大なプロジェクトといってもいい、宮下(セッター)のミドルブロッカー化。

これは宮下だけでなく、ミドルブロッカーとしても機能できるセッターであれば、十分に可能性があるということ。狩野舞子ももしかしたらギリギリ間に合うかもしれませんし、モントルーの佐藤美、松浦寛なども可能性を残しています。そういう意味でも、楽しみな戦術の一つです。

攻撃パターンとなるとあまりにも多すぎて、書ききれないのが当たり前の現状です。でも素晴らしい攻撃もあくまでAパスからの攻撃がほとんど。

日本の課題は連続失点が多いローテーションをどうやって1回で常に切っていくかがMB1の大きな課題。どちらかというとB・Cパスでのサイドアタッカー2人の役割が大きな意味を持つと思います。

『MB1』本当に楽しみな戦術です。まだ自分のようにアニメのような理想論ばかりでないことは確か。一つ一つ課題をクリアし、まず新たな可能性を示してくれるだろうエリツイン杯を楽しみにしたいと思います。

[エリツイン杯](7/9~13)
7/9(水)現地16時~ 日本×ブルガリア
7/10(木)現地17時~ 日本×カザフスタン
7/11(金)現地14:30~ 日本×ロシア(親善試合)
7/12(土) 準決勝
7/13(日) 決勝、3位決定戦

他に色んな情報有ったら、ぜひ教えてください。最近情報収集を自らあまりしてないんです。

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