こんにちは!
ドリームフードアーティスト愛です
昨年、インタビューライターの小川志津子さんに
取材していただいたライフストーリー。
ついに完成しました!!
インタビューで見えてきた
私の中の光と闇。
過去の私と同じように
悩んだり傷ついたりされている方にとって、
このストーリーが少しでもお役に立てますように…
ごゆっくりとお楽しみください
何ともゆかいなサイトだった。
彼女は食品サンプルの職人さん。
オムライスの薄焼き卵で、
てるてる坊主が作られていたり、
ビールジョッキに衣をつけて、
見事なフライにしてあったり。
でも、ちょっと気になる記述もあった。
「いじめ」だったり、大病だったり、
超過勤務による体調不良だったり。
苦い経験の果てに、
本当にやりたいことに、やっと今、
たどりついたばかり。
そんな印象を受けた。
オリジナリティあふれる食品サンプルを作り出す、
ドリームフードアーティストの愛さんに、
これまでの道のりを聞いた。
(取材・文 : 小川志津子)
◆ひょっとして、楽しかったのでは。
「この前、会社を辞めて、
今は『はざま』にいる感じですね。
アルバイトを探したり、
自分の内面と向き合ったり。
いずれは、食品サンプルの仕事を、
軸にしていきたいなと思っているのですけれど」
愛さんは、変わり目に立っている。
自分を滅して働く日々から、
自分にしかできない表現をしていく日々へと。
「やっぱり食べ物にまつわる遊びが、
小さい頃から好きだったみたいですね。
公園に遊びに行っても、
砂場でおだんごやプリン作りに夢中で。
家でも、トイレットペーパーの芯とか、
日用品を使って、お菓子に見立ててみたり。
だいぶ、食い意地が張ってたみたいです(笑)」
「みたいです」って愛さんは言う。
自分の思い出を、まるで他人事みたいに。
「小学校の時から、わりと真面目で。
ハキハキしてない、おとなしい子だったらしいです。
だからお友だちも、絵を描くのが好きだったり、
静かに遊ぶのが好きな子たちでしたね」
10代女子に多く見られる「グループ作り」の習性からも、
一歩、距離を置いていた。
「どこかひとつに所属するんじゃなくて、
いろんなグループに顔を出したりしてましたね。
友だちといる時間もあるけど、
でもずーーっと一緒というわけでもなく」
運動会も、団体競技より、
個人競技が好きだった。
「勝ち負けには、あんまり興味がなくて。
それよりは、すぐ終わる競技が好きでした(笑)」
そんな愛さんの勇姿を、
親戚一同、観にやってきては応援してくれる。
そうなると、ひょっとして、
例えば「これやりなさい」って言われると、
「やりたくない」とか「できない」とか、
言えなかったんじゃないですか。
「ああ、言えないです(笑)!
逆らえない、というか。
Noが言えない。
引き受けて、進めていくにしても、
極力、人に頼っちゃいけない!
って思っちゃうんですよね」
そのこわばりを掘っていくと、
お父さんの存在に行き着いた。
「今で言えば、モラルハラスメントっていうのかな。精神的暴力を使う人で。
暴言を吐いたり八つ当たりしたり、部屋をめちゃめちゃにするんです。
常にそんな感じという訳ではなくて、もちろん機嫌がいい時もあるんです。
でも、いつ、何に怒って暴れだすかわからないので、みんな、ものすごく緊張していました。
大人たちの、ちょっとした表情や気配を読みとって、
空気を壊さないように壊さないように、
ふるまってました。これは、いまだにそうですね」
私は、ここにいちゃいけないんじゃないかな。
生まれてこない方がよかったんじゃないかな。
そんな思いが、小さな心に根を生やす。
→ライフストーリー②へ続く