年が明け、新ドラマが

続々スタートした先週ウインクルンルン

 

去年、大変話題になった

「コウノドリ」だけでなく、

 

先週は、フジテレビで

不妊治療に取り組む深田恭子さんと

松山ケンイチさん演じる夫婦が主人公の

作品が注目されるなど、

 

妊娠&出産に関する

関心の高まりを

ドラマでも感じていますキラキラ


 

そんな中、JR常磐線の車内で

女性が出産をしたというニュースも

大変話題になりました。

 


「ひとつの命が無事に誕生した」ことは、

何にも代えられず

喜ばしいことであると同時に、

批判の声があがっているのも

事実のようです。

 

あまりに話題が

ヒートアップしすぎている現状。

その中には、誤解や知識不足から来る

批判も散見されました。

 


賛否両論、様々な意見に触れた上で


「その批判は明らかに誤解である」と

感じたものを

私なりにまとめてみました。

(すべて医師や助産師さんから

伺ったお話です。)



ご意見1●

臨月の妊婦が出歩くなんておかしい!

家でじっとしているべきだ。

 

右矢印「臨月はむしろ

歩くことが勧められている」

「病院の定期健診は

出産間近まであるため、外出は不可避。」

 

その昔は、

「妊婦は安静にしていなくてはいけない」と

言われていたようですが、


現在ではむしろ、安定期に入ったら

「積極的に身体を動かすように」と

病院から勧められます音符


自宅で取り組むスクワットにはじまり

ヨガ、スイミング、

エアロビクスに至るまで

妊婦さん専用のエクササイズ教室が

あるくらいです。


中でも、

歩くこと走る人は推奨されていますし

 

特に出産間近の正産期(37週~41週)の

妊婦さんは、

早産で未成熟な赤ちゃんが生まれてしまう

可能性がなくなるため


お産に向けての体力作りや、

産道を柔らかくするなどの目的から


より身体を動かすよう指導されることが

大半のようです。



 

 

ご意見2●出産を間近に控えている妊婦なら

「出産予定日前」に入院しているはずだ!

 

右矢印「通常、入院はさせてもらえません。」

 

出産予定日はあくまで目安。


病気ではありませんし、

必要のない期間に

入院病院させてはもらえません。


本格的な陣痛が10分感覚で

おとずれるようになって初めて

「病院に向かってください」と

指示されることがほとんどですウインク

 


ご意見3●電車に乗っていたら、

車内で生まれる可能性だって

想定できたはず!

 

右矢印「今回の妊婦さんは

特別なスピード出産です。

通常は、電車に乗っている間に

出産する可能性は低いと思います。」

 

今回の女性は経産婦のため

初産の方より出産時間が短いことは

想定できたと思います。


ただ、陣痛が始まり

まさか電車内から

移動する余裕もないほどに

スピード出産であることを

予測するのは難しかったでしょうショボーン



初産の場合の出産には11~15時間、

経産婦でも6~8時間かかるのが

平均と言われています。

 

 

ご意見4●妊婦が

公共交通機関で移動するなんて!

自家用車か、

普通はタクシーで移動するでしょう!

 

右矢印「タクシーの移動でさえ

難色を示されることがある」

 

前回のブログ

(リンク:「葉酸パワーと陣痛タクシー」

でも書きましたが


出産をサポートする

「陣痛タクシー」をうたっている

会社の運転手さんでさえ

妊婦を避けたがる人が

いらっしゃることを知りました。


(「昔はちゃんと、タクシーに乗らず

みんなバスに乗ってお産していましたよ!」と

私もお説教されましたからね。笑)

 


地域によっては、

陣痛タクシーサービスを

行っている会社が

ほとんどない場合もありますし、

 

流れているタクシーを

つかまえようと思っても、

シートが汚れてしまう可能性などから

「産気づいている妊婦はお断り」と

言われてしまう

ケースも多々あるようです。

 

家族に運転してもらえれば

一番でしょうが、


旦那さんが仕事で駆けつけられない場合、

頼れる親戚がいない場合、

妊婦さんが一人で病院に向かう

可能性も決して低くはないと思います。

 


公共交通機関はだめ、

タクシーはだめ、

そんな八方塞がりは、


命懸けの女性にとって

非常に酷な状況ですぐすん

 

 


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私が妊娠生活で感じたのは、

 

自身が経験したことに限らず

妊娠や出産に関して

知識不足が原因で


妊婦さんたちが

冷たい批判を受けてしまうケースが

日本ではまだまだあるということです。

 


やはりこれは、妊娠・出産が

女性の自己責任のみに委ねられ


「母性」と「覚悟」があるのだから

あとは個人の問題で乗り切れるはずと、


社会が女性を孤立化させてきたことから来る

理解の浅さが原因だと思います。


(関連過去ブログ:「母ではなくて、親になる」

  「自由な選択、できる社会に」

 


知識がなく理解が広まらないために、


「なんとなく触れちゃいけないこと」、

「自分には関係がないから

勝手にやってくれ」と思うこと、

 

そんな考え方に陥ってしまうのも

仕方がない気がします。


人は誰しも

「わからない」ことに関して

「恐い」という感情を持ってしまう面は

ありますものねショボーン


そういった価値観は

「個人」というより


日本の「風土」によるところが

大きいのかもしれません。



ただ、

男性も女性も一丸となって

働かないと経済が立ち行かなくなる

これからの時代に、


「出産や子育ては母親だけの問題」、



少子化が大きな問題となる現状に

産まない選択をした人たちが


「勝手に産んだのでしょう。」



と、煙たい扱いをしてしまうと、


経済的にも精神的にも

肩身が狭い思いをしてまで

産みたくないと

考える人が増えるのは必然で


少子化に拍車がかかってしまうでしょう。


 

「わからない」で

終わらせてしまうのではなく、


今一度、妊娠・出産を

社会全体の重要な

テーマとして


もっと関心をもってもらい

最低限の知識は得てもらえるよう



正しい教育や報道が

しっかり広まることを切に願います。


(そんな思いがあって、

僭越で微力ながら

ブログで発信させていただいています照れ

 


少子化問題以前に、


誰もが、親に守られながら

様々な困難を乗り越えて

尊い命を授かったはずなのだから...キラキラ




 

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