* 号外! 《 安藤版 》  -2ページ目

目的地到着3

山道、ぬかるんでるって事は雨が多いんやろう
今日は晴れてて良かったわー、暑いけど

しかし歩き始めて2時間経つけど、山、山、山〜〜っ!

ロバか馬か分からんヤツに荷物乗っけた隊列、と言っても2〜3頭やけど、時折出会う人たち

こんな山奥にけっこうな人が住んでるねん

日本じゃどんどん寂しくなってるやん?限界集落とか〜〜
ここには子供達もたくさん居る、学校もある、なんと山小屋みたいなところから糊の効いたシャツに制服の学生が出てきた〜〜

なんか、ちゃんとしてるなぁ〜〜
しかしこんな山奥からどこに通うんやろ?山道相当大変やろに、たぶん毎日やろう?

僕もバテてる場合やないで
見習わんと〜〜
元気が出てきたところで、遠くから川の流れる音が聞こえてきた

そして、とあるカーブを曲がったら、川向こうの目の前に超美しい棚田が見えた!

パカーンと広がった景色

あそこがきっと目指す村のはず
足どりが急に軽くなるのが分かる!
人はココロや!
絶対誰がなんというてもココロや!こいつが全部コントロールしとる

ココロは気や!
それは宇宙と繋がっとる!

アンドロメダはなんちゅうか、中継点っちゅうか、そこから宇宙の美しいバランスにつながるねん

今日はね、喜びがまるで宇宙と繋がったみたいな感じがしたんや

おおおおおおーーーーー!

目的地到着2

なんと!バスってスクールバス?これに乗るん?

乗り込んだら学生さんが座席の1/3ほど

みんなかわいい〜〜
純粋さが顔に、目に出たーるわ

乗り込んですぐ、でかい声でナマステ〜〜って言うたら、みんなからもナマステ〜〜、ニコニコ〜〜

運転手さんもニコニコ〜〜
涼しい風を浴びてほんの少しだけ楽させてもろた

ここやで〜〜、って降ろされた所には何の標識も無いただのオフロードの横道

ホンマ?これ?
全員大きくうなづく

よっしゃ、ほな行って来るわ!

スクールバスに手を振って、見送ったら背後の道
むむむ〜、ホンマにこれ?

グチャグチャにぬかるんだ道
すぐ先はカーブで、どこにどうつながってるんか読めへん

よし!行こか!

出来る限り乾いた所を選んで歩き始めたんやー

ひたすら下り、ずーっと下り
これ、帰りはずーっと登りになるやんなぁー

ま、なんとかなるやろ!

こんな単なる山道やのに、途中に家がチラホラ
家というより小屋かな?

出会う人たちに一人一人手を合わせて笑顔でナマステ〜〜
向こうもニッコリとナマステ〜

ナマステだけでなんとかなるんや?知らんかった〜〜、ガハハハハ〜〜

清潔に掃除してる
粗末やけど綺麗やねん
そのあたりは、トウモロコシ、お茶、ブドウなんかが植えてある

それも相当美しい〜〜
ブドウの屋根なんか斜面の感じを見事に活かした、それはそれは美しいもんや

山の中に突如現れた寺院?
ピンクのハデハデなやつやけど、真ん中に誰かの肖像画
周りに全く似合わない威風堂々とした感じは、きっと超尊敬されてる誰かなんやろなぁ〜〜

失礼かも知れんし写真はないよ

目的地到着

さ、見る方も大変やけど、ワイファイが繋がってるあいだに大急ぎやからご勘弁!

カリアッパ先生と中村天風先生の修行の場のゴルゲ村

そこに行くには、まずはfikkalからタクシーでpashupati nagalって所に向かうんやけど、満員にならんと出ないねんて

朝6時にタクシーが出るって言うし、まあまあ早起きして用意してんけどねー

よっしゃ、ま、歩いて行こう!

大まかな道だけ聞いてテクテク歩き始めてんな
そやけど
やっぱり山や、けっこう厳しいアップダウン、照りつける太陽
風だけやたらと冷たいねん

日向と日陰、あぢー!寒ーっ!
ポケファイは全く役に立たんのや
みんなケータイしてるし、基地はそばにあるはずなんやけど〜〜

ま、たまにはええか?

そんでもって歩き始めて三時間
途中でさっきの乗り合いタクシーに抜かされて〜、あーりゃー

ま、歩くでー

排気ガス撒き散らすネパール のトラックに喉やられたらたまらんと、初めは手ぬぐいを口に巻いてたんや

そやけど、真っ黒排気ガスに砂埃が舞い上がる中、小さな子供達も大人もみんなそのまんま

よっしゃ!僕も見習おう

手ぬぐいは汗拭きに〜〜
吹き出す汗ですぐドボドボや

そうこうするうちにpash umatinagalに到着〜

道沿いに家が立ち並ぶ、まあ、街道沿いの町やね
なんかけっこう勢いあるぞ

さ、さっそく例の村への行き方を聞いた!
この人なら!って感じで佇んでるオッチャンに狙いを定めてね

そしたら、ここから下に1.5キロ降りたらゴルゲ村の入り口があるよって
そうなん?gorkheなんかどこにも書いてなかったけど?見落とした?

その入り口って看板は?
そんなもんあるかい!
どやったら分かるん?
ダダダダダダー

急に早口の現地語で言われて全く分からん

弱ってると、ちょいと待て
そしたらバスが来るからって

いやいや、別に1.5キロくらい歩くし〜〜、と思ってとりあえず水だけもらったんや

友達からの選別で、高性能濾過携帯型水筒いただいてたからね
ネパール やろうとエジプトやろうと、こいつで水は全部オッケー

ガハハハハ〜〜

往路途中まで〜〜7

いやはや、このシリーズもこれでとりあえず終了〜〜

明日は朝からトレックや
目指す村までなんとしても行きたい!そのために来たんやから

と、今は言えるところまで来てん

さっきのニイちゃん、安全運転なんか危険運転なんかさっぱり分からんけど、スイスイ走って山の中、涼しいというよりは寒い町、fikkalまでホンマに5000ルピーで連れてってくれた

相場の違いとか、ええねん!
五千円やないの?
今の僕には高いけど、現地通貨が残りわずかと心細くなるよりは、なんとかなるねん!で行くねんか

言葉が分からん僕に代わってね、fikkalのいろんな宿に次々と交渉してくれて、お陰で1500ルピー、1500円やね、の宿に泊まれた〜

水シャワー、なんか変な歌が遠くから聞こえる、相変わらず犬はギャン吠え

でもね、久しく聞いてない子供達のうるさいくらいの声があちこちから聞こえる平和な感じが最高や!しかもそこそこ綺麗

パッと見、ヤンチャな兄やん二人が受付にいて、なんか危険な香りもするけど、僕がニコ、そしたらやっぱり子供なんやなぁ〜みたいな顔して、二人がニコ!

そんでもってすっかり仲良し、明日乗るタクシーの手配もしてくれたし、これで10キロは楽ちん出来る、50ルピー、残りまだあるぞ、合計使ったんは6550ルピーやし、えーと幾ら残るんや?ま、ええかー!
帰りはどうするか!ガハハハハ〜〜

目的地の村、最後はオフロードやで!アンタ大丈夫なん?みたいな感じのこと言われたけど

ノープラン、ノープロブレム
ガハハハハ〜〜って言うたら、二人もガハハハハ〜〜って笑ってたわ

ガハハハハ〜
やっぱり世界最強!

しかし、目的地がまさかのネパール とは!せっかく取ったインドのビザ、どないしよ
半年有効やし、今度はインド行くか!?ホンマ半年やんな?

往路途中まで〜〜6

そうこうしてる間にニイちゃんの家に着き、手招きされて上り込んだんは、ネパール 人の普通の家
しかもけっこうデカい
実は金持ち?知らんけど

ばあちゃんが涼しい階段の踊り場で小さなカレーを食べてた

日本から持っていったハイチュウとかキャラメルとかあげたら手を合わせて拝んでくれた〜

これで一気に家族に馴染んでね
奥さんの手料理までご馳走になってん

ネパール 家庭料理をね、生まれて初めて手で食べたけど、無茶苦茶難しいぞ

シャバシャバカリーは掴めへん
見よう見まねでやってたら、子供達も大笑い〜、よっしゃ!笑いを掴んだらこっちのもんや!

掴むんやなくてすくう感じにしたら、下手くそやけど完食できた

優しい味で、たくさんの野菜があって、お好みでピリ辛トッピングするねん

僕はニイちゃん(実は39歳のおっさん、子供二人持ち)がやったんと同じようにピリ辛トッピングかけたけど、美味いけど辛いー!

しばらく口をヒーハーさせてたら、やれ水飲め、やれこの漬物食え、甘いものがええんと違うか?
と、ここの人はとにかく優しい
というか、世話焼きやねんなー

ほんま、ありがとう!
異国でこんなに優しくしてもらって、まだ旅は始まったばっかりやのに、もうすでにネパール 大好き〜、この家族、大好き〜

子供らからのリクエスト
なんか日本の歌を歌ってって言われたから、なんでか知らんけど、ジュリーのトキオを振り付けもつけて熱唱したら、知らん間にビデオまで撮られてね

子供ら、何回も再生して笑い転げてるやんか、僕も嬉しい〜〜、こんな形で喜んでもらえてね

そやけどな、見知らぬ旅行者をいきなり家に上げるか?僕らに出来るか?ゴリラみたいな顔した外国人にやで

信じるチカラ、大切なチカラ
自分を信じる
人を信じる

幸せへの道やなぁ〜〜

往路途中まで〜〜5

だいたい、相当ボッタでも5000ルピーは安いかも、知らんけど

ま、ええわ
このニイちゃんに決めた!
というところで

あーーーーー!まだ現地通貨の両替をしてへん事に気付いたんや

カトマンズのホテルは日本で支払ってるし、お金かからんからね
ビザも日本円で払えたしー
だから
あーれーーーー、やねん

そこからが大変
銀行巡りであちこち断られてね、5件目くらいやったかな?ライフル持ったおっさんがギロリと睨みを利かせてるデカい銀行に入ってん

そこで、パスポート見せて、野口さんを全部コピーされて、たくさんの書類にサインして、やっと両替完了〜

両替って、こんなに大変やったっけ?

とりあえず日本円を二万両替したんやけど、ほぼ同じやった
19900ルピーくらいやったかな?計算しやすいし、楽〜〜

ニイちゃん、狭い狭い土のガタガタ道を巧みに車を操って、人も車もギューギュー詰めのシティエリアの運転、暑い中をありがとう

さっそく両替したお金でドリンク一緒に飲もうや!って言うたら

とりあえず家に行く
家族に帰りが夜になることを伝えて、メシも食べたいから〜、ドリンクはそん時でええやん?

みたいな事を言うたような気がしてんけど、それ、合ってたわー

言葉って、ホンマ、なんなんやろね?難しい事を話す楽しみは分かち合えへんけど、なんとかなるんやねー

ガハハハハ〜〜

往路途中まで〜〜4

しばらく歩いてたら、いきなりギュンて車が斜めに止まり、僕の行く手を阻んでん

これはさすがに危ないやん!
乗ってるんはどんな奴やーって車に向かったら、向こうから降りて来て僕にグングン近づいて来る

あ!
さっきの顔近すぎニイちゃんや!

えらい心配してたけど、自家用車持ってるんか?それに乗せてくれるんか?

実はまあ、早い話が白タクね、日本じゃ違法やけど、こっちじゃどうなんやろ?知らんけど

5000ルピーでfikkalまで連れてってやるから乗れって

相場を知らんし、ボッタかも知れんし、なんか怪しいんちゃうん?ってね、今度はちゃんと目を見てみたらね

クリーン!綺麗!
このニイちゃんはちゃんとしとる
きっとちゃんとしとるぞ!

僕の眼力がまともなんかどうか知らんけど、とりあえずは話をしてん

なんかワクワクして来たぞー

往路途中まで〜〜3

野良犬、野良牛、野良ヤギに、交通ルールなんかあるんか?みたいなクルマにバイクに自転車に人

デッカいトラクターみたいなんに荷台を積んだ車が、やたらと多いのも不思議な景色やー、あんなん日本じゃ見たことないからなぁ〜

それでもインドの話を聞いてたし、覚悟してたけと、ネパール は楽ちんやー、そんなに混み混みと違うわ

しかも昔の日本そっくりやないかい!子供の頃に見た景色に似てるねん

そーんな感じで適当に歩いてて、なんかバスが停まってたから、バスの外で出発案内してるニイちゃんに、いきなりfikkal?って聞いてみた

はあ?おっさん(ワシの事ね)何言うてんねん!知らんぞ、発音も変やし、分からんぞ!
おそらくそういう顔やったし、そう思ってたんやろ

ま、ええわ、なんとかなるやろ!って歩いてたら、ヒッチハイクと間違えてるんか?ファミリー車にやたら声をかけられるねん

もしかしたらそれが仕事?
英語でもない知らない言葉やからね〜、さすがにニコニコバイバイ

これや!この感じや!この行き当たりバッタリ感がええねん!
そして必ずなんとかなるねんかー

ガハハハハ〜〜

往路途中まで〜〜2

いやはや
ドンと着陸!けっこう荒い
そして外は暑い!

ビラトナガル空港を出て、すぐバス停に向かおうとオートリクシャーに乗ってやね、トコトコ走ってたら

ありゃ?ここ?こんなとこ?
はーい、着いたよ〜って、アンタ、バス停なんかあらへんやん?

ガハハハハ〜〜、こりゃ〜参った

行きたいところはfikkalって町
地理が全く分からんし、運ちゃんと二人で、あーでもない、こーでもないって話をしてたらね、いつのまにか、うじゃーーーーーって人だかり

なんかみんなものすごい大声で叫びあってるし、あんなー!僕の話を聞いてくれへんの?
そんな僕を放置して
みんなで、あーでもない、こーでもないが始まった

こりゃオモロいわ
前に住んでた大阪ミナミもこんな感じやったなぁー
なんか、うるさいけど優しいねん

ありがとう!みんな

その中の一人はかなり顔を近づけて、僕が頑なにバスで行くねんって言うのにね、あかんあかん、アンタ英語大丈夫やないやん!しかもバスは4回も乗り継ぐねんで、素人はやめときなはれ!的なニュアンスっぽい感じでまくし立てる!

あまりにも収拾つかんし、とりあえずその辺ウロウロするからって言うてその場を後にしてん

目的地が山の中やからってなぁー、長袖ジーパン、ウインドブレーカー、ここ、30度くらいあるんちゃう?

ニホンミツバチがスズメバチをやっつけるみたいに、日本の四月ごろの服装の僕は、熱ーい人らに囲まれて、スズメバチになった気分や

とりあえず包囲網を脱出して、埃まみれのあぢあぢの道を歩き始めてん

アテなんかあらへん
いつもの適当〜

往路途中まで〜〜

クアラルンプールからカトマンズ行きは、非常脱出口の横の席で足元広々〜〜、楽ちんやった〜
ピリ辛の機内食もなかなか美味い

普段の食事は超不規則、なのに、じーっと座ってるだけやのに食事ばかりするもんやから、顔が太ったわい!

そしてカトマンズからビラトナガルは、前回書いたライター叩きつけ事件の話とかね

小さな小さなプロペラ機
離陸の時にジェット機のようにスピード出てたのがすごい!
ゴーーー!!って音が頼もしいわ

そやけど隣の席のおばあちゃん
可愛そうに、背中丸めて手を合わせて祈ってるし、思わず大丈夫やで!って日本語で言うたら、ニコって
言葉が通じなくてもココロは通じるのだ!

さ、ここからがなんとも不思議な感じになるねん