常に公共の施設で活動している私たち。江戸川区は、施設を安く利用出来る代わりに、争奪戦(抽選)も時間帯によってかなり激しい。

「帯に短し、たすきに長し」
人気のある時間帯は
場所は取れないが、人は沢山集まる。人気のない時間帯は過疎。場所は取れるが人が集まらない。

我がサークルもご多分に漏れず、人が溢れる場所もあれば、二人しか来ない場所もある。

長年、施設を利用していると、色んな人を目にするし、色んな行動を目にする。

なぜか、知らず知らずの内に、ついつい分析して、分類して、カテゴリ別に分けて、納得する私がいる。他人様を勝手に分析したり分類したりとか、かなり失礼な話ではある。

この場を借りてお詫び申し上げます。

借りてってもここは、私のブログだから借りる事にはならないのか…。まあ、どうでもいいか。


私が最近この説は、絶対だぞっっ!!って自信を持って皆様にお伝え出来る法則がある。


人間年齢を重ねると、自分の居場所と言うものが何故か狭く、少なくなって行くモノである。

結婚して子を育てる。
舅姑の面倒を見る。

これを敢えて全盛期とする。色んなご意見はあろうが、実際、女が大活躍の場所。

ふと気がつくと、子供は成長して新しい家庭を運営し始める。
あんなに、苦労させられた舅と姑は、すでに旅立った。

たまに孫の世話を見させられるが、全て相手の都合により利用されているだけなのである。まあ、孫は可愛いから仕方がない。頼まれているうちが華なのだ。

その孫も大きくなり、最早金をせびりに来る事以外、自分に近寄って来る事も無くなった。

あんなに、頼りになった夫は定年退職後、新聞を見てると思いきや、背中を丸めて足の爪を切っている。その爪を見れば、厚く絶対どっか内臓悪いだろ!って色をしている。

ふと周りを見渡せば、自分を頼りにしていた人間たちは、今や一人で何でも出来る人間になっている。

そして今、自分を頼りにしているのは、分厚い爪を苦労して切ってる夫だけになった。たまに、夫は、何かを訴える様な、悲しい目をして見つめて来る。それがたまらなくウザいから、外に目を向けるのだ。

⬆︎⬆︎⬆︎⬆︎
今大体ここ。
ここの人達が、まず行くのが公共の施設。

(あと、病院や整体院、スポーツジム、スーパーのベンチ。公園。などがあります。)

今まで、家庭の法則を作っていた女達は、家庭以外の新しい法則に触れる事になる。そうです。女は最初は嫁に来て、家庭の法則に従っていたはずなのに、いつの間にか自分が法則を作り、夫や子供、晩年を迎えた舅と姑を従わせる事になっていたのである。

しかし、こんな居心地の良い場所は、人が減った事によりあっけなく崩壊してしまう。全盛期は過ぎ去った。

何度も言うが、今、あなたを心から頼りにしてるのは、あなたの夫。
朝歯を磨く時盛大にえづくあなたの夫だけ。

妻は外に出た。取り敢えず公共の施設。区報を見てサークルを目指した。

どこのサークルに入会したかは、ここでは伏せる。

久し振りに、子供も夫も絡んでいない自分だけの空間に、心が踊る。
『社会』との接点ここにあり!夫以外の男性(おじいちゃん)と話をするなんて50年振りかも知れない…。
新しい人が入ると皆さんとても喜んで下さりチヤホヤしてくれる。
こんな事は生まれて初めてかも!!

このサークルの長は、昔管理職をしていたというクセが強そうな、よく言えば、ダンディな男性である。
そのダンディ(死語)な男性が、自分に向かって歓迎の弁を情熱的に語る。

夫以外の男性に(何回も言うけど)こんなに情熱的に話しかけられた事はない。しかも相手は元管理職。舞い上がり、歌い出したい様な狂おしい気持ち、ニヤつく口元を隠して、ふと周りを見渡すと……。

ベテランっぽい女性会員が、冷たい視線をこちらに向けていた。

女性会員は、にこやかにお茶を配り始めた。何と!My湯呑み茶碗!会長だけ!

何かお手伝いをした方が良いんだろうか?イヤ、他にも新人さん(?)が沢山いるから抜けがけはダメ。

自分のところにお茶は来なかった。どうやら女は自分でお茶入れる的なシステムらしい。

なんだかよく把握出来ない内にサークル活動は終わった。早くも入会した事を後悔をした。今まで、家庭と言う場を思い通りに仕切って来たのに
 今度は仕切られて小さくなる立場に降格したのである。

件の女性会員が、会長にしなだれかからんばかりに接近していた。 
会長は、何と腰に手を回しているではないか。


なんだ?この世界は?

♥︎掟♥︎
『威張るおっさん』と『それを支えるお色気さん』は、男女混合サークルには、必ず存在する。



軽い頭痛を覚えながら、帰途に着いた。
夫が、嫌がる猫を必死で押さえて爪を切ろうとしていた。