《香川県丸亀市土器の一鶴》
について
※香川県にお住まいの
あおいちゃん(働き者ダイニングバーエイトファン)
中川くん(文化人仲間)
安藤様(超有名人)
をタグ付けさせて頂きます。
私が香川県に住んでた時、一鶴は常にそばにいた。
私の次男が一歳の時、突然ひきつけを起こした。
白目を剥いて痙攣を始めた姿は、死と隣り合わせだった。
小さい身体が、意味もなく上下した。
香川には有名な子ども専門の病院があった。直ちにそこの病院に電話したら、目がどっちを向いてるかと聞かれた。
そんなに冷静に見てないよ。。
でも右の上を見ていた事を思い出した。結構冷静に見ているもんだ。
その時は仲良かった1回目の夫と病院に連れて行った。
その夫が、寝ていたくせに、次男の痙攣を見つけたのは自分であると、後年主張したのである。
そんな事ないのに頑として譲らない。
ハッキリと言ってどうでも良い。
大事なのは、誰が見つけたと言うより、次男の命が助かった事の方が大切なのだ。
こう言うところが大嫌い!
まあ、別れたから良いんだけど。
その次男が入院中に同じ部屋だった奥さんと一鶴の話で盛り上がった。
その時、次男は点滴の液が流れる度に
「ひん」
っと言って、突っ伏して泣くのである。
看護師さんは
「冷たいからですかね?」
と言った。
訳が分からない私はそれを信じるしかなかった。
涙で濡れた大きな瞳を見つめて、抱っこするしかなかった。
一鶴の話で大盛り上がりの母親の元に、夫が一鶴を持って来た。見栄を張るのが好きな人だ。
その時の一鶴はホントに病院外の味がした。
カップヌードルBIGが唯一の食料だった所に、夢の様な一鶴が来た。
その当時
私は
ひなが好きだった。
今は親が好き。
大人になったと思う。
次男が「ひん」と突っ伏して泣いた原因は、点滴の管が変な所に繋がっていたからであった。
これ以上腫れないだろうぐらいに手が腫れていた。
小さいから点滴は、手の甲に挿されている。
点滴されていない手の3倍は膨れ上がっていた。
何度も針を挿さなくても良い様にしていた配慮が仇になったのだ。
包帯を取った看護師も絶句した。
凄い量のオキシフルをくれた。
その次男はもう父になっている。
一鶴と言う名前を聞くと、直ぐ、次男入院を思い出す。
「ひん」と突っ伏した姿を思い出す。
何故、包帯を取って、見て下さいと、言わなかったのか。
その後悔と共に
一鶴が美味しかった事を
思い出す、不埒な私なのである.