《謝らない。夫と言う人間達》
謝らない夫の人達は
『必ず!』
『絶対!』
『間違ってない!』
を多用する。
年を取れば取るほど頑固度数は爆上がり。
だから余計ややこしい。
誰でも皆、間違える。
誰でも皆、思い込みがある。
しかし
世の中の夫の皆さんは、自分にそれは、当てはまらないと思ってる。
他人が間違えたり、思い込みがあったりしたら、大きな心で許そうと思っている。
世間様にだけ。
妻が間違いを起こしたら、決して許さない。
妻がどれだけ謝っても許さない。
妻が泣きながら実家に帰る手筈をし始めてやっと許す。
許す自分は何と心の広い優しい人間なのだろう。
と、自分にウットリ。
目にお星様キラキラ。
妻がさほどの間違いを冒した訳でもないのに、執拗に責めた事は忘れて、許す素晴らしい自分だけが残る。
妻は、許される事などどうでも良い。何故許されなければいけないのかと、心の奥で、自答すると「経済」の2文字に行き着く。
これは
新婚の1日目で気がつくのかも知れないし、夫が死ぬ間際に気がつくのかも知れない。
それはそれぞれ。
そして、謝っているのに、しつこくしつこく責める夫を忘れない。
それがどんどん蓄積する。
夫は年齢を重ねて、ますます謝れない人間が出来上がる。
当たり前ではないか。
自分が蒔いた種が育ち、
へなちょこな花がニヤニヤと咲いている。
謝ったら、妻は自分をとことん責めるだろう。
かつての自分がそうであった様に。
その時の、元気一杯に妻を見下げた自分。
妻はもう許してくれない。
そう思うと虚勢を張るしかないのだ。
世の中の夫の皆さん。
大丈夫。
妻はあなたより大人である。
謝るあなたを責める事はしない。
謝ったら許してくれる。
死んだら謝る事も出来ない。