《成人の日》
※思い出
私が成人式を迎えた時代。その成人の日は、彼氏に送り迎えして貰う事が、自慢出来る事だった。
では彼氏がいない人(私のことじゃ)は、どうしていたか…。
彼氏がいるお友達に頼んで車に乗せて貰うと言う卑屈な方法しかなかった。
惨め…。
成人式の会場まで、行きは、タクシーで、友達と行った。帰りはその友達の彼氏に送って貰うつもりだった。
友達はレンタルの着物。
私はふざけたワンピース。
(写真がなくて残念)
成人式の会場に着いた。
中学生の時の友達が
ポンパドゥール夫人っぽい衣装を着ていた。
目立っていた。
中学生の時の秀才女子が
大正浪漫っぽい羽織袴を着て編み上げブーツを履いていた。
目立っていた。
私は、急に気が変わった。
自分が目立たない事に気が付いた。
そして、友達の彼氏の車に乗せて貰う事が情けなくなった。惨めだと思った。例え、それが流行としても、突然そんな事はどうでも良くなっ
た。
私は同級生よりも都会に勤めていて、同級生より、馴染みのディスコがあった。
会場の中に入る事は辞めた。
踵を返し、その、馴染みのディスコに行った。
成人の日の記念品は貰えなかった。
成人の日とはなんだろう?
国を挙げての行事だから、興奮する。そりゃそうだ。
まだ20年しか生きてないのだ。
自分の時を思い返すしか出来ないけど、成人式は、昔の自分と比較して今20才になった自分は、幸せかどうか。
の確認作業&地元の同級生に見せびらかしの為の行事だった。
様な気もする。
って言うか、国や自治体が用意した行事に逆らって、ディスコに行った私は、そこに集まっていた同級生の中で、多分、1番カッコよかった。(彼氏のいない悔しさよ…)
このコロナ禍で成人式が行えなくなった事は、そんなに悲しい事なのだろうか?
むしろ、集まらない、成人の日である事に、誇りを持っても良いのでは無いのだろうか?
成人の日おめでとうございます。
#五十嵐先生
#成人の日