12/5 九品仏

 

今日は時間もできたので

散歩がてら お寺にいってみた

 

いわゆる「日本の風景」という感じの

情緒あふれる紅葉と松葉のコントラスト

 

スケッチしている人がちらほら

 

こんなに晴れた日はもう最高だろうね

 

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昔の人たちは

こんなに素敵な空間で

いったいどんな暮らしをしていたのだろう。。。

 

 

 

【伝統は、続くことに価値がある】

 

そんな言葉を雑誌で読んだのをふと思い出す

 

 

それを読んだ当時ぼくはまだ中学生で

国際開発の分野に興味があったんだ

 

 

国際開発っていうのは要するに

 

日本みたいな恵まれた国のお偉いさんが

飢餓や貧困のある地域に出向いて

人々が繁栄できるような基盤を作ること

 

言ってしまえば

 

「余計なお世話」なんだけれど

 

 

 

ぼくは寂しがり屋すぎて

世界中の人の役に立ちたかったから

そんなことに興味をもってしまったんだ

 

 

そこでぶち当たったのが

「愛の押し付け問題」なんだ

 

 

 

【愛の押しつけ問題】

 

たとえば

アフリカの小さな国の小さな村の人々が

食べ物がなくて

明日生きるか死ぬかの生活をしていて

 

「効率のいい農業を教えるよ」

と言って農薬と防虫剤を渡す

 

彼らはそれを拒むんだ

「虫も私たちの仲間だ。殺すわけにはいかない」

 

ぼくらはそんな彼らに

「何を言ってるんだ、餓死にするぞ」

といって強引に農薬を撒く

 

彼らは泣いた

「ああ虫たちよ。すまない。。。」

 

すぐに野菜はたくさんできて

子どもたちの笑顔も見れて

ぼくらは大満足

「ほら見ろ。言う通りにすればいいんだ」

 

そして数年後

彼らの畑は農薬漬けで荒れてしまい

もう二度と野菜が採れないほどやせてしまったとさ。。。

 

 

 

この例え話は本当にあったらしくて

APU(同志社大学)の学長さんが教えてくれたの

 

 

 

【文化遺産】

 

何が言いたいかというと

 

「助ける」「あげる」「教える」

 

とかいった行為が本当に役に立つかどうかは

誰にもわからないってこと

 

 

"easy come, easy go"

 

という言葉があるように

 

すぐに役立つ!とはいえ

長い目でみたら悪いことの方が多いかもしれない

 

それでもボランティアをしたり

国際開発を進めようとするなら

 

いつも長期的な視点も持ち合わせないとなって

そう思うんだよ

 

 

 

だからなのかわからないけど

 

伝統ってすごいなって思うの

 

 

長く続いていることというのは

 

それだけ人々の日常において

重要な役割が果たされてきたんだから

 

 

「かっこ悪い」とか「ダサイ」という言葉で

一掃してしまうのはあまりにもったいない

 

 

 

【九品仏】

 

なんてことを改めて考えさせてくれた

九品仏浄心寺の「九品仏」には

 

「9つのステージ」という意味があるらしい

 

もちろん仏に近づくためのね

 

 

 

仏にはなれないにしても

 

彼みたいに悩みを捨てられたら

いつでも日常の小さな幸せに気づけるんじゃないかな

 

今ぼくが9つのステージのどこにいるかは知らんけど

 

成長を願う仲間がいることがまず幸せ。。。

 

まだまだ感謝が足りてないなぁクローバー