3/1 自己分析のジレンマ

 

「若いうちは自己分析しても

次の日にはすでに変わってるんだから

そんなに意味がないのよ」

 

昨日はそんなセリフを教えてもらった

 

Halu農法を使ってコットンを作ろう

っていうプロジェクトのメンバーと

お食事会をしていたの

 

 

大学3年生の話題は

やっぱり就活になるよね

 

 

みんなと同じスーツ着たくないとか

ギフト券もらえる やったーとか

人事の人の腰が低すぎて可哀想とか

 

そんなこと言いつつ

 

 

1年生の時にはピチピチだった

周りの子たちが焦り出すと

 

どこか自分も焦り出す

 

 

影響されやすい時期なんだよなぁ

 

たぶんぼくは一生影響されやすそうやけど

 

 

 

リアルで恐ろしいアニメをちょっと紹介↓

 

 

笑えるけど後味悪いので注意

 

 

【Jobsが教えてくれたこと】

"Stay hungry, stay foolish."

 

で有名なスティーブジョブズの名演説でも

 

"Connecting the dots"というアイデアが示されている

 

「後から見たら全てに意味がある」

 

みたいな感じ

 

 

中学の頃の友達なんかは

「意味なんて後付けだろ」

と ませた言葉を吐いていたなぁ

 

 

 

今やっているjobもtaskもworkも

全部に共通するアルゴリズムがあって

 

それが自己なんだろうという確信があって

 

 

自分探しはいつまでも続くんだろうね

 

 

 

『逃げるは恥だが役に立つ』

ってドラマが流行ってるみたいだけど

 

「自分を探してるんだ

逃げてるわけじゃない」

と言いたくなってたぼくは

負け犬みたいだなぁ

 

 

【1年の頃に入った就活ゼミで赤点もらった話】

 

大学の1学期目に

塾のパイセンの勧めで入ったゼミが

 

鬼恐ろしいほど厳しいと言われる教授の

いわゆる”就活ゼミ”だった

 

 

その時に言われたのは

何か自分が1番になることを決めなさい

ってこと

 

 

今思うと就活においては

かなり的を射た正攻法だなって思う

 

 

 

1年生の段階で

自分は何をしたいのか

きちんと向き合って悩んだ経験は

 

果たして役に立ったかはわからないけど

いい思い出になったことは確か

 

 

というのも

突然、愛用のMacが作動して

desktopに当時のエッセイを開いた

 

 

企業に就職する

ということが全くイメージできなかったぼくは

ふざけ半分でジャズシンガーになる夢を描いた

 

そして0点をもらいました

(おしまい)

 

とほほな話でしたクローバー

 

 

 

参考文献

『大学で何を学ぶべきか?』                   

手塚日南人

 私は大学卒業後、ジャズシンガーソングライターになる。資金はクラウドファンディングで集め、レーベルに関係なく曲を共有したい。志望理由は三つある。ジャズが好きであり、曲を作る経緯が好きであり、言葉と音楽の関係性に興味があるからである。ただし、ここでいうジャズとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ南部の都市を中心に派生した音楽形式のことで、西洋楽器を用いた西洋音楽の技術と理論、およびアフリカ系アメリカ人のリズム感覚と音楽形式とが融合して生まれたもののことを指す。参照した本では、演奏の中にブルー・ノート、シンコペーション、スウィング、バラード、掛け合い演奏、インプロヴィゼーション、ポリリズムなどの要素を組み込み奏者の力量と才覚に大きく左右されることが特徴的とされている。(*1)

 第一に、ジャズを好きになり始めたのは、母の勧めでジェイミー・カラムというイギリスのジャズシンガー兼ピアニストのCDアルバム『キャッチングテールス』を聴いた時からである。ジェイミーの楽曲は、日本版アルバムの付録によると、ジャズを大衆に広める目的も含めて作らたものである。この意図が起因して、ジャズに触れる機会が増した。聴けば聴くほど、魅力を感じるようになった。とくに即興演奏は、リズムとテンションの使い方などが予想していないものになることが多く、聴いていて思わず頭や腰が動いてしまう。たとえばトリオバンドのライブで、それぞれのパートが順番に即興演奏をしてお互いに楽しんでいる姿を見るのも楽しい。

 次に、曲を作るというのは、頭の中で脳が作り出した音を表現するということである。偶然思いついた音と音のつながりが、実際に口や楽器を通じて空気を揺らし、耳に伝わる感触は気持ちがいい。頭の中では曖昧で定まらなかったものが、明確になるからである。表現する前に感じた音の感触を忠実に再現するよう、声の出し方や楽器の弾き方を調節するのも楽しい。ミキシングを終えた時は特に達成感を感じる。同様のことは、ジャズセッションの際の即興演奏でも言える。想像を現実に表そうと試み、成功すれば気持ちがよく、失敗すれば悔しい。失敗した時の方が想像よりも良い演奏になることもたまにあり、楽しめる。加えて、自分しか聞こえていない音楽を演奏したり、音源にして聴かせたりすることで他の人と共有するのも楽しいものである。好きなアーティストの曲を、他の人も好きと言ってくれた時の喜びに似ている。

 三つ目に、言葉と音楽の関連性について、歴史的側面と言語学的側面をふまえて、ジャズにおいて試みを行うことが出来る。まず、歴史的には、たとえば琵琶法師などによって物語が音楽を通して伝承された経緯を考えると、言葉と音楽は互いに影響を与えていることになる。言語学的には、言葉が人々の物事の捉え方に影響しているのだから、音楽も言葉の影響を受けている。たとえば、ジャズピアニストの山中千尋さんも、日本人である自身のソロ演奏に5・7・5のリズムを感じる一方で、英語圏の方の演奏には、リエゾンを感じると言っている。アフリカ系アメリカ人の音楽にルーツをもつジャズという音楽形式で、日本人が曲を作るということは、言葉の違いによって生まれる音楽の違いを感じることにつながる。英語と日本語の両方の言語で作詞もすれば、より一層の違いを感じることにつながる。

 国際教養学部では、表現、コミュニケーション、歴史、哲学、文化について学びたい。

 表現に関しては、表現することの意義と責任について考える方法を、主に文学と音楽と映像表現を通じて学びたい。作曲の際、創造的刺激となるものは、目で見た風景や、心の中の葛藤や、社会の皮肉であったりする。それらを表現した芸術家の作品について見聞を深めることは、表現の幅を広げることにつながる。世界に貧しくて楽器に触れられないような人々がいる中で、一方では高い額を払って楽器を買い、電気を使って演奏するという生活を行う人々がいるという現実を、どう解釈するかというのは、作曲をするだけでは分からない。表現者が社会に負う責任というのは何なのか、を考える時も同様だ。また、生きる上で自分の考えをどう表現するかは、すべての人に共通する問題だ。音楽による表現と他の表現を比較して考えたい。

 コミュニケーションについては、作曲した曲が、どうすれば相手に届くのかということを考えるために学ぶ必要がある。言葉を使っても自分の気持ちが正確に伝わらないことを考えると、言葉に音をのせた曲ではより多くのことを伝えられる場合もあるし、理解されないこともある。発信者側の表現の仕方が問題なのか、受信者側の感受性の問題なのかということを考えたい。加えて、作った曲を売り出すためのプレゼンテーションの仕方、どう人の心を掴むかの方法を学びたい。クラウドファンディングで集金するためにも、迎合することなく人に受け入れてもらう方法を確立する必要がある。

 歴史については、人間が自分たちのアイデンティティを捉えるときに歴史的経緯をもとに考えるのはなぜか、歴史の重要性は期間によって決まるのか又は事件性によって決まるのか、といった問いに見られるように時間と空間の二つの軸で考える点で、音楽に活かせる。たとえばイギリスのロックバンドU2が自分たちの楽曲で社会風刺を行っているように、音楽には人々にメッセージが込められているわけだが、中途半端な歴史認識ではメッセージは伝えきれない。

 哲学については、どう生きるべきかという問いに関して、過去の賢者たち及び現代の哲学者や芸術家などの考察を参考にして自分なりの生き方を考える方法を学びたい。大きな決断をする際に重要になってくる価値観に一貫性をもたせるためには、論理的にも感覚的にも納得できる必要があるからだ。多くの矛盾を自分の中に抱えながらも社会とどう折り合いをつけるかという問いに、今まで悩まされた。そんなときは賢者たちの考え方が参考になる。音楽で何を表現するべきなのか、そもそも意図をもって表現すべきではないのではないか、というように考えるときりはないが、考える姿勢を学ぶことができる。

 文化については、文化の形成過程や、異なる文化の合流の是非、伝統を守ることの意義について考える方法を学びたい。日本人が日本の音楽をどのように考えるか、そもそも日本の音楽という枠組みは妥当か、ということを考えることは、日本人としてジャズを演奏する上で違いを生む。国際教養学部という異なる価値観を持つ教師や生徒と触れ合うことのできる環境から着想を得たい。

 以上をふまえて、大学では、教師や友人と議論し、人脈を広げ、楽器の練習をし、芸術にふれ、旅行をする。留学はイギリスのマンチェスター大学に行く。大学時代での一番の目標はイギリスで行われているPizza Express Big Audition with Jamie Cullumというコンペティションで優勝すること。

 表現を学ぶために、友と共に映画や演劇を見、美術館に行き、音楽を聴いて意見を交換し合う。ひとりでは思いつかない発想をとりいれることで表現の幅を広げるためだ。コミュニケーションの取り方や人を魅了する訓練にもなる。表現以外の分野でも、友から得るものは大きい。

 人脈を広げることは、プロとしてジャズシンガーソングライターになるためには重要である。プロの演奏家たちとの共演を通じてプロになるという方法もあるし、プロにならなくとも共演すること自体が情緒面で成長のきっかけとなる。そのためには、早稲田のジャズサークル以外にも、ジャズバーなどへ行って演奏したり、演奏者にお話を伺ったりすることが必要だ。しかし、演奏者と話をするためには、高い志だけではなく、演奏練習という努力が何より必要だ。人脈という点では、クラウドファンディングについて教えてくれる友人も必要だ。

 プロを目指すとなると、楽器の練習は、学業と同様か、それ以上に大事になってくる。主にピアノとギターを使って曲を作るつもりなのだが、ピアノは4歳から11歳までしか習っていないので、大学からジャズを始めるには、並々ならぬ努力が必要である。まずは一年生の8月までにスケールを覚え、コード進行のパターンを覚え、テンションの付け方を覚える。一年生のうちにスタンダード楽曲でセッションを出来るようにする。二年生の8月までに楽曲の指定なしでセッションを出来るようにする。留学先のマンチェスター大学で作曲を学びつつ、イギリスのジャズバーで演奏をさせてもらう。留学から帰った3年生の9月から作曲を始め、日本のジャズフェスティバルに参加し、四年生の冬にPizza Express Big Audition with Jamie Cullumに参加して優勝する。

 芸術性を深めるために、音楽以外の芸術にも携わる。親の知り合いの写真家が和歌山の芸術祭に出すための自主制作映画を撮っているので、その映画に出演させてもらう。演技表現を通して、表現に対する違う考え方を得たい。その後、出演者として芸術祭にも参加し、美術や写真といった音楽と異なる芸術作品を作っておられる方々にも話を伺って芸術に対する考え方や生きる主題を聞きたい。音楽以外での経験は売りにつながる。

 マンチェスター大学の志望理由は、ジェイミーカラムの育ったイギリスにあること、文学、映画、音楽の分野で高い評価を得ていること、寮費が安いことが挙げられる。

 イギリスにこだわる理由は、音楽と地理的条件である。ジェイミーカラム以外に、私の好きなミュージシャンはイギリス人だからだ。エリッククラプトン、ブライアンメイ、ビートルズ、オアシス、ニルヴァーナなど。彼らのルーツはイギリスの文化であり、土地であり、クイーズイングリッシュである。そのため、音楽性を育む場所はイギリスが良い。同じ島国の人間であることで生まれる共通点にも興味がある。ヨーロッパで生まれた芸術作品を観賞する上でも立地条件がいい。

 しかし、表現の幅を広げるために、長期休みにアジアの地域にも旅行をして、同じアジア人でも生活習慣が違うところを把握したい。アジア以外にも、多くの地域に出向いて、文化や歴史、生活の違いを感じたい。

 総じて、ジャズシンガーソングライターになるためには、演奏技術以外にも社会への深い洞察、人を魅了する個性、人脈が必要である。大学では、卒業してからも自分を成長させられるよう、どのようにして洞察や個性、人脈をもつかという方法論を学びたい。