前回に続き エンジンオイルの話です

ここからはかなり個人的使用感上でのお話です


私は以前から様々なバイクに色々なオイルを入れて試して(遊んで?)いました


中でも一番違いが分かり性能がよかったのがNUTECという会社のエンジンオイルでした

NUTEC社はかなり変わった会社でその成り立ちも

F1.CART.のトップチーム、2輪のWGP,WSBのワークスマシンをはじめ欧州、アメリカのレースに、レース用の燃料.オイル.添加剤などを供給し好結果を残しているNUTECは元々トヨタのレーシング部門の責任者で

ルマン24時間に初出場した際の責任者をされており、その後はフランスの有名メーカーELFのレース部門のゼネラルマネージャーを歴任した鳩谷氏と、数人の一流エンジニアが独立し創設したオイルメーカーです。
鳩谷氏は、数多くのレースエンジンの開発に携わりチーム全体の監督しても活躍された人物。

そんな歴史の中で、レースに勝つ為に油脂類の開発は必須条件の一つでありました。

「オイルメーカーの人間は
オイルの事しか知らない
車メーカーの人間は
車の事しか知らない」


これでは、本当に良い油脂は作れはしない

しかし、トヨタやELFと言う巨大な組織では、様々な諸条件で思い通りの油脂が作れないと言うジレンマを抱えてらしたそうです。

そのジレンマを解消し、本当に性能の良い油脂をレースチームや市場に供給したいと言う想いから各方面の一流のエンジニアと共に歩み出した新興メーカーです。

その志に共感して、現在研究開発にはTRDでGr-C.GTレースカー等のチーフエンジニアを務めたエンジニアが加わり大きなオイルメーカーでは実現しにくい化学テクノロジーとメカニカルテクノロジーのベストコンビネーションを駆使し多くの実戦テストと、きめの細かいフォローを繰り返し製品の開発を実施しています。

2000年WGPにおいてはSUZUKIのKeny Robertsをはじめ各カテゴリーのシリーズチャンピオンマシンに
ガソリン、オイルを供給。
1999、2000年マカオGP、韓国GPのオフィシャルサプライヤーF1.CART.F-Nippon.InterF3.N-GT.N1耐久.ワンメークレース等にエンジンオイル.ギアオイルを供給し、多大な支持を得ています。

また驚くべき事に、その研究開発の姿勢は他メーカーとは大きく異なります。

NUTEC JAPAN主催の走行会や、ポルシェやフェラーリ、GTRに代表される
国内外の代表的なスポーツカーのオーナーズクラブなどが主催する走行会に技術担当者が自ら出向き、気になる車両のオイルを抜き取って持ち帰り、研究開発を
続けていると言う事実。

プロのチームのフォローは、どこのメーカーもしているのですが(実は市販部門と会社自体が違うので、それほど密なフィードバックは無いそうです)一般ユーザーのサーキット走行や街乗りの現場まで出向いて研究開発を続ける姿勢には、目を見張るものがあります。

普通、世界的に有名なオイルメーカーでWGP, F1までサポートしている担当エンジニアが素人の走行会にまで出向いて現場からオイルを持ち帰るなんて事見たことも聞いた事もありません。

しかも、もっと驚きの事実があります。

それらのフィードバックから生み出される市販製品、つまり誰でも買える商品群は実はプロのチームのスポンサードの際にも、同じモノを供給しているのです!!

これは、一般ユーザーには判りにくいかも知れませんが、レースカーにデカデカとオイルメーカーのロゴを貼ってあり、それで、 スポンサードをしているメーカーが判ります。

でも、そのメーカーが市販しているオイルと、そのレース用に使用しているオイルは

全く別物なのが、言わば常識なのです

例えば、A社と言うメーカーがあるチームをスポンサーとして支援しているとします。
そのメーカーは、レースチームに供給する油脂は、別会社の専門の部署が製造して供給しているモノで、市販品とは比べ物にならないくらい高コストを掛けて製造されている
全くの別物なんです。

(そのコストは言わばメーカーイメージ向上の為広告宣伝費用として数十億掛けています。)

また別会社であるがゆえに、レースから得られた様々なデータを元に市販品を作りますがそこには【コスト】と言う厚い壁があり、似ても似つかない製品にならざるを得ないワケです。

言うなればA社と言う名前が同じだけ・・・

ところがNUTEC社は、

レースチームに供給するのも、市販しているのも、全く同じ中身。

唯一の例外は「F1の燃料のときだけ」だそうで、ルマン24時間レースに於いても2輪のGPに於いても我々がお店で買える製品を、エンジンや、コースの特性に合わせて最適なブレンドにする。
それだけで良いそうです(驚)

詳しい方はご存じでしょうが、レースオイルと言うのはレース時だけ使用するので街乗りに要求される耐久性には乏しい、しかし市販オイルではレースオイルの特徴は、過剰性能になりかえって走りや燃費に悪影響を及ぼすこともあります。

なので、その両方を実現するのが、いかに困難でコストの掛る事なのか・・・

だから、本気でレースをしている方や、車の機関に精通している方など本当にこのオイルの価値を理解出来る人には選ばれ続けていると言うわけです。

だから、NUTECのオイルが品質が良く無いと言う人は、ウソつきか無知なだけ(個人的に)

自らが求めるコストやフィーリングや結果が思惑と異なると言うのなら話は判ります。

しかし、世界中でプロのレースチームに供給出来るクォリティーのオイルをそのまま、しかも他メーカーと変わらぬ価格帯で市販しているのは世界でNUTEC社、ただ一社だけ(と思う・・)

車メーカーやレースチームの威信を掛けたプロのレースに於いて使用される油脂のクォリティを持ってして「良く無い」と言える人は誰もいないはず・・・



~mind of eraser~ 消しゴムの夢
そんなわけで すくなくともバイクにはNUTECのオイルを入れてます・・・

明らかに使用感は変わります

どう変わるかは排気量やエンジンの仕様(冷却機構や気筒数など)により違うので一度お試しあれw


余談w

NUTECが変わってるのはセールスの仕方も変わってますw

普通のとこは「ウチの製品を置いてください」と販売店にセールスに来ます

NUTECは「「この製品にご納得いった方でないと売れません 一度試して気に入ったら置かせてください」と実際に使ってみてからでないと販売してくれませんw

それにNUTECの方針として エンジンの仕組みや技術などが日進月歩なのにオイルが日々進化しないのはおかしい!ってことで見えないとこで年々様々な改良が加えられているそうです



昨今、巷で販売されている有名オイルメーカーの製品の殆どは
ロングライフや、低燃費を強調している製品コンセプトが多いように見受けられます。

上記にも書きましたが、市販されているオイルの平均的な性能は、年々向上しており
よほどの粗悪品出ない限り、1万キロ走行した程度で、エンジン内部を破損したり
焼き付きを起こしたりはしません。

ただ、どんな性能のオイルであっても、ある程度の走行距離を走れば
自ずとカーボンやスラッヂが発生してしまうのは避けられません。

このカーボンやスラッジと言う物質が想像以上に硬い物質なので、オイルと共に
エンジン内部の煽動部を、紙ヤスリの原理で削ってしまうワケです。

ただ、市販のオイルの中にはこれらをオイルの中で固まらないようにする成分である
「洗浄分散剤」を添加してあり、油中に分散させて流動させやすくしてあるのですが
分散しているとはいえ、カーボンやスラッジの高硬度の超微粒粉末は、侮れないほどの
研磨作用を有している、エンジン内部の天敵です。

本当ならば、そもそもこのカーボンやスラッジを発生させないような成分を投入するのが
一番正しい手法と言えるのですが、その成分はコストが掛り、利益を出すのが難しい
ないしは、販売価格が高騰して売れないので、ほとんどのメーカーはしていないのが現実。

そこそこのベースオイルを使い、少し高めの添加剤で「ごまかす」と言う手法です。

現在、市販されている有名無名のメーカーは、いずれもこの手法を採用しており
ロングドレイン(ライフ)や省燃費と言う部分にウソ偽りは無いのですが、それが
エンジンにとって良いことなのか?と言うと甚だ疑問が残る現実です。

長持ち、省燃費だけに注目して、オイルの中に恐ろしいほどの研磨作用のあるスラッジや
カーボンを抱え込んだまま、エンジンをフル回転させるのを想像してみて下さい・・・ウワ 怖っ!

あまり一般的に認知されていないようですが
劣化したオイルはシリンダー内を痛めるだけでなく
粘度が下がって柔らかくなり、にじみや漏れの
原因にもなるのです。

実は、ガソリンは火が無いと燃えませんが
オイルは高温になると、自ら発火します。

天ぷら油で火事が起きるのは
その油の発火特性によるもので
車両火災の原因の大半も
実は漏れた油脂が高温にさらされた結果
起きてしまうのです まあ車が多いんですが・・・


じゃあ 良いオイルってどんなの?ってことになるわけです

実は、オイルの劣化と一言で言いますが、各メーカーのオイルの製造方法は
ベースオイル+各種添加剤で成り立っています。

そして、そのベースオイル自体は単体では1万キロ程度走ったところで
それほど劣化するモノではないのです。

ですが、前出の「洗浄分散剤」などの、ベースオイルを補完している添加剤成分は
エンジン内部で発生する、熱や水分に非常に弱く、ベースオイルよりも遥かに早く劣化して
それが原因で、カーボンやスラッヂの発生を抑制出来ず、オイル自体の劣化も促進して
文字通り、オイルに研磨剤を混ぜて走っているのを同じ状態になってしまいます。

また、カーボンやスラッヂの弊害はそれだけにとどまらず、酸化を促進してしまう為に
ベースオイルの粘度を著しく下げてしまう結果を招いてしまいます。

つまり、入れた当初の思惑とはかけ離れた柔らかさになり、しかも紙ヤスリの如き研磨剤を
大量に抱え込んだまま、エンジン内部を擦って回っているわけです(苦笑)

アナタの愛車のエンジンの中で、そんな状況になっているなんて、想像してみるだけで
恐ろしい事態だと思いませんか?

結論としては、良いエンジンオイルの定義とは?

○高品質のベースオイルを使用して、根本的な劣化を遅らせている事。
○必要ではあるが、劣化の早い添加剤に頼り過ぎていない事。
○流動性と、密閉性を両立させる工夫を施してある事。
○そもそも、カーボンやスラッヂが発生しにくい成分を使っている事。

これらを実現するのは、オイルを販売しているメーカーとしては非常にコストが掛かり
利益を圧迫するので、なるべく避けたい、他の事でごまかしたい作り方です。

まあ当然と言えば当然ですよね 

利益ないと会社つぶれますから・・・


今日はベルのキャットタワーを組み立ててました

相変わらず興味津々なベル
好奇心旺盛ですなー



組み立ててる途中でもお構いなく・・・


いやその階段使うんですけど・・・


そんなこんなで格闘し出来たのがこちら



ベルのお気に入りの場所は外の見えるこの位置




お昼寝はこの位置


なんかちゃんとくつろぐ場所になってて安心した



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