BLANTON 23th Anniversary!! 【TOKYO HOT NIGHT】 | 尼崎BLANTON STAFFのブログ
久ぶりのブログ。
とりあえず長いです。。。


BLANTON 23th Anniversary!! 【TOKYO HOT NIGHT】
先日、無事終了しました!!
まず、ご出演頂いた皆様、ご来場いただいた皆様。各会場スタッフ。
ありがとうございます。
BLANTONという尼崎市の駅から遠い行きづらい会場が今年、23周年を迎えました。
私は昨年から9年弱ぶりにこの小屋のスタッフに復帰し経営者となりましたが、10年前に辞めて上京したここに、自分が戻ってくると思っていませんでした。
私にとっては上京するまでの19歳から27歳の8年を過ごした大事な場所でもあるけど、まさか東京にいながら尼崎の店をやるなんて思ってなかったし、それが自分のためになるとも思ってなかった。
でも、やっぱり大切で失くしたくない場所が無くなりそうだったのは我慢できなかった。
昨年一年、“自分の好きなアーティスト、自分が見たいブッキング”に拘ってきました。
現地を任せれる人が欲しいと思っていたし募集して応募もあったけど、やっぱりこの店の特色として、想いありきな所をいきなり任せれる人なんていなかった。
そんな中、今年に入り、店長に8710が就任し、8710は昔からこの店を知ってて想いを分かってる男なので安心できたし、“若手がしっかり育つ小屋にしたい”と熱い想いを語られ、この店に新しい風が吹いてきました。
今はほとんど8710が店を切り盛りしてくれてて、一時の潰れそうだった暗雲は晴れました。
そして、10月の周年月間を今年も迎えることができ、幸せに感じています。
この23年の中で、一月まるまる空きなくライブがあるのは初めてのことです。
それは出演してくれるアーティストの皆様と、8710始め現地で頑張ってるスタッフのおかげで、本当に感謝しています。
ありがとうございます。
そんな中、10/18に周年月間イベントの一つ、BLANTON 23th Anniversary!! 【TOKYO HOT NIGHT】が開催されました。
今は、東京や関西以外から尼崎BLANTONに出演してくれる人もふえて、いつも来てくれてるアーティストやお客様の所に、逆にBLANTONが行ってしまおうという、最早訳のわからないイベント。
渋谷で三会場でのサーキットとなった訳ですが、今回出演したアーティストのMCでも
「23周年って中途半端な。。」「なんで東京で尼崎のイベント??」「駅から遠い」など散々言われました。
でも、そのMCに愛を感じれたのは私だけではなかったと思います。
disられて喜んでるってMなのかと。そんなドMではなかったはずなのにw
全組1,2曲づつしか聴けなかったけど、
トップのききまたくは、決まった瞬間に、トップをお願いしていて、期待以上にこの重要なポジションを務めあげてくれた。
ブラントンだけでなく、私もB型ですけどw
各会場のトップバッターは重要だと思っていて、はるのまいもそんなトップを飾って欲しいと思った一人。いつまでも走り続けて欲しいと願う一人。
ヒメノアキラは実は私よりもBLANTONの昔を知っているアーティスト。去年出演したのが実に15年ぶりくらいだったはずだけど、そんな事をMCで話す姿も一曲目に「勇敢な鳥」を歌い上げる姿も素敵でした。
ささきちかは8710から関西で頑張ってる若手を入れて欲しいと言われ、推薦のあった子。
ちゃんと意味のあるライブをしてくれた。歌がしっかりしてるから、じっくり聴いていたいと思わせる。
メロディーキッチンは上京して1年以上経ち、少し久々に見たらスキルアップを感じた。ステージングとしての表情が広がった感じ。元々歌もピアノも素敵で、その表現が広がったらやっぱり感動を作れるユニット。
少し遅れてスタートしたMilkywayのトップバッターは菅田紗江。
ききまたく、はるのまいと共に、トップを飾った欲しいと初めから思っていた。
「解放します」いつもの言葉は菅田紗江としてだけでなく、イベント自体を解放してくれた気がする。一曲目に歌ったのが“おしまい”で、でも始まりを感じる歌。
シェアーは、元々マネージャーとして担当していたユニットでもある。単純に上手くなった。愛嬌のある表情がステージを彩れるようになったと思う。技術の向上がそれを可能にするんだと思う。
山下秀樹(ザ・ラヂオカセッツ)はBLANTONにはまだソロで一回しか出てないけど、出てもらいたかった一人。ラヂカセってバンドは本当にいい。流行りの音楽なバンドではないけどそれでもそこにある暖かな音と歌が優しくさせる。ヒデくんの歌はソロでもやっぱりそうだった。
サカノウエヨースケ。彼とも少し不思議な縁で繋がった。根っからのポジティブマンは、ステージからHappyを振り撒きまくっていた。楽しむ事もたのしませる事も全力で、盛り上がらないわけがない。
小玉哲也も不思議な縁の一人。彼が音楽を始める前からの知り合いで、まさかこんな形で関わりが続くなんて当時はお互い思ってもなかった。
でも、初めて彼の曲を聴かせてもらった時「ちゃんと音楽やったほうがいい!」と思ったし伝えた。それはこの夜改めて確信に変わった。だって素晴らしいんだもの。
みのべありさも、現地の8710からの推薦。彼女のPOPセンスを絶賛している8710はみのべを入れる事を強く要求した。私も感じているが、みのべありさはこれから飛躍していく一人だと思う。「この子は大きくなるよ!」と信じている。
饗庭純は今レーベルの担当として関わっているアーティストでもある。
空間が彼女の世界に引き込まれていくのを何度か目にしているが、この日もそうだった。
間違いない。そう思わせる。
先日TSUTAYA O-WESTでのワンマンを開催したばかりのmarinaは二ヶ月ほど前に見た時より力強さが増したように感じた。声がより前に飛んでくる。
関西からの若手の中で8710推薦ではなく、私が出演希望をした藤田悠也。昨年BLANTONで初ワンマンライブをしたのが10月。ちょうど一年で、今はJANUSワンマンに向けて走っている18歳。18歳でJANUSワンマン。真摯に歌い上げる姿は初々しくも貫禄さえ出てきた。
「待っていた」そうなんです。拝郷メイコの歌を待っていました。
全然聴き足りないのだけど、この日聴きたかった歌。この声が好きなんだ。
レギュラー組で出演できなかったアダチケンゴの紹介でBLANTONに出演した片山遼。男前すぎる。容姿だけじゃなくて、歌も言葉も。王道POPSは時として難しく感じることもあるけど、彼の歌は気持ちいいのです。
名古屋からは唯一の出演となった斉藤利菜。昨年までと方向性が変わってきたが音楽に対する思いは深まっているばかりだと感じる。大人な雰囲気になり、曲も大人になった。魅力が詰まってる。
見田村千晴は先日の下北沢ガーデンでのライブの時に、何かがが変わったと感じさせられた。
彼女のマネージャーを三年ほどしてきたが、音楽人としてその歌声の本物感はいつだって感じずにはいられない。「悲しくなることばかりだ」は個人的に思い入れも深く感慨深くさせるが、本当に聞いて欲しいのはバラードだ。「LIFE SONG」は名曲だと思う。
尼崎出身ラブハンドルズは、結成前のVo若林氏が塚口駅で歌ってるのを見て、ストリートにハマった。そんな相方溝下氏はBLANTONがオープンした23年前から知っているツワモノ。
そして、「BLANTON HOT NIGHT」という前店長の青木が行っていたイベントに出演していた唯一のメンバー。芸人ばりのMCも楽曲のメロディーの素晴らしさも、相変わらずで嬉しい。
suzumokuは尖った鋭利な刃物のように突き刺してくる。でも、そこに優しさを感じる歌はかっこよくてセクシーで目が離せなくなってしまう。ステージから男気を感じるアーティスト。
大橋タカシも片山遼と同じくアダチケンゴのイベントからの出演。大橋君も数年前にライブを見て素晴らしかったし、変わらず素敵な歌を届けている。関西で活動している彼の東京のステージは今後見逃さないで欲しい。
斉藤麻里と続きクライマックスが近づいてきた。始まる瞬間から満員で彼女の歌を待ち望んでいた人の多さがわかった。復帰後間もないステージは愛に溢れていたよ。
今出演者の中で唯一現状BLANTONでの出演経験のない篠原美也子は、現地のBLANTONには今週末初めて出演する。それが決まった瞬間にお声がけさせてもらった。
この歌を聴かずにいるなんてもったいなすぎる。そんな人。わびさびを感じるステージはいつだって真っ直ぐ心に届く。
ラストは各会場一組。トリが続く。今年尼崎BLANTONでレギュラー出演中の大野賢治。お祭りの締めを飾るにふさわしい男だと思う。エンターテイメントというのは人を楽しませる力だと思う。シンガーソングライターの中で最もそれを体現している彼のステージは笑顔があふれている。
LOOP annexのトリは大森洋平。私の音楽との関わりを話す時に絶対外せない人。
高校生の時に大森洋平の歌を聴いて、自分で曲を書きたくなったし、何かあるたびに彼の歌で涙し、力をもらった。単純にファンだ。この夜もそうで、それはこれからも変わらないんだと思う。
そしてこのイベントの本当のトリを飾った、木下直子。
篠原姉さんの後ということにプレッシャーを感じていたのも、イベント全体の大トリにプレッシャーを感じていたもの、全部をステージの熱に変えた。
木下直子の真っ直ぐな声でこのイベントを締めれたのは企画者として正解だったと自負している。
みんながみんな、「BLANTONおめでとう」と言ってくれるのが嬉しくて、照れ臭くてたまんなかった。
BLANTONは不思議な場所で、
私は東京に住んで遠距離で関わっているし、レーベル運営やマネージメントに関わってたりするし、
元々の経営者の五位塚は、勿論今もホールに立っているけど、花*花のマネージャー。
店長の8710は現役のバンドマンだ。
そんな少し変わった環境のスタッフで運営している店だからこそでできる事があると思っている。
このイベントでは当日の18日までタワーレコード渋谷店での出演者のCD展開をすることができた。流通を通していない普段店頭で買えないCDもこの企画で購入できた。
ライブハウスがアーティストと何かできるのはやっぱりライブ。
でも、それ以外でコラボレートできることがあれば、それはアーティストにとって少しの道幅が広がる行為かもしれない。そんな変な店だからこそやれる事を探していきたい。
23周年のイベント、中途半端でキリが良いところでというMCもあったけど、もちろん25周年もやるし、24年目だって何かやりますよ!
これはスタートに過ぎないんだ。
来年はひとまず屋久島でイベントしたい。
今回のイベントに出演しなかった中で、もっとお声がけしたかった人も沢山いるし、「出たかった」という声も早くもいただいてたりする。
そんなイベントをこれからもやっていきたいし、私自身まだまだで今後の課題もたくさんあるけど、BLANTONに出演してくれているアーティストの皆様と、リスナーの皆様が楽しめる環境を作っていきたいと願ってます。
10月以降も24周年目に入り、より良いライブを目指し頑張っていきます!
23周年イベントはBLANTONでまだまだ続いていますが、一旦お礼を。
出演者の皆様、ご来場いただいた皆様。会場スタッフの皆様。
今までBLANTONを愛してくれた皆様。
愛情を沢山ありがとうございました!!
これからもよろしくお願い致します。
10月18日(日)
会場:Shibuya gee-ge./Shibuya Milkyway /渋谷 LOOP annex
出演:饗庭純/大野賢治/大橋タカシ/大森洋平/片山遼/ききまたく/木下直子/小玉哲也/斉藤麻里/斉藤利菜/サカノウエヨースケ/ささきちか/篠原美也子/シェアー/菅田紗江/suzumoku/拝郷メイコ/はるのまい/ヒメノアキラ/藤田悠也/見田村千晴/marina/みのべありさ/メロディーキッチン/山下秀樹(ザ・ラヂオカセッツ)/ラブハンドルズ
※本文含め敬称略などご了承ください。
株式会社エコーズエンターテインメント 代表取締役
尼崎BLANTON 代表
柴正明