2022.12.24
絵本コーディネーター東條 選
2022年の絵本 6冊
こんにちは。今年で活動開始から12年、「読んでたのしい」「眼と心がよろこぶ」「子育てが楽しくなる」「個と社会をみつめる」......様々な視座に立ち皆様に絵本の情報・その魅力をお届けしております、絵本コーディネーターの東條知美と申します。
【2022年の絵本 6冊】は、東條が2022年に出会った新刊絵本の中から、「繰り返し読んだ」「人に贈った」作品に的を絞り、さらにそこから〈傑出した6冊〉に絞り込んだものです。
テーマも内容も、実に様々なラインナップ。 ぜひお手に取ってご確認いただければと思います。
皆さまと絵本のよき出会い、その一助となれましたら幸いです。
(絵本コーディネーター東條知美)
※選出に関しましては、絵本コーディネーター東條知美個人の趣味・嗜好・経験その他が色濃く反映されておりますことをご了承下さい。また、いかなる賄賂・脅迫・圧力も受けておらず、いかなる気遣いや義理立てもございません。純度100%。ご承知置き下さい。
※予算・体力・運命の悪戯等により、東條が出会えていない絵本が他にもまだまだたくさんありますことをご承知置き下さい。
【絵本コーディネーター東條知美が選ぶ
2022年の絵本】
4冊目
へびながすぎる
(こぐま社)
~ まだ残っていたぞ!新鮮な驚き ~
👑『へびながすぎる』
ふくながじゅんぺい 作(こぐま社)
【東條コメント】
「へびながすぎる」……タイトルがいいですよね。本文に入る前に心をつかまれる。なんだ?と興味を持たせてくれる。
以前、わたしの主催するイベントに(お笑い番組などを手がける)放送作家さんがいらしたことがあったのですが、その会場で絵本の背表紙がたくさん並んだ棚を見て、「この中で手に取りたくなるのは、やっぱりタイトルがひっかかるやつ」と言っていたことを思い出しました。
へびながすぎる。
うん、たしかにへびは長いね。
だけど
「ながすぎる」って……?
読者との無言のやり取りからはじまるこちらの絵本。
だれも これが へびだなんて
きづかない
絵本。
長すぎるへびを迷路のようにたどってみるもよし、(わたしは全部のページでやってみた)
ねずみの数をかぞえてみるもよし、(ちなみにねずみは全部で62匹描かれていたよ!)
鮮やかすぎない、おさえた色味もいいなあ。
さあ、すきなように遊んでください。
ただし
約束してほしいことがひとつあります。
ぜったいに ぜったいに ぜったいに……
ページは
最初から
一枚ずつ めくっていって下さいね!!
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【絵本コーディネーター東條知美が選ぶ 2022年の絵本 6冊】
順次アップしてまいります。
絵本コーディネーター東條知美