6月25日

 

東京都目黒区様主催・男女共同参画週間講座『絵本とジェンダー ~身近にある表現とメディアの世界を考える』(於:目黒区男女平等・共同参画センター)で講師を務めました。

 

冒頭、目黒区長青木英二様より開会のお言葉を頂戴いたしました。

お話しの中では、ご自身によるかつての子育て――絵本の読み聞かせの思い出話なども。

青木区長様、ありがとうございました。

 

  

 

 

 

 

 

〈絵本を「私たちの社会を映すメディア」と捉える時、そこにはどのような風景が見えてくるのでしょうか?

前半の講座では、絵本とはなにか?といったお話から、「ジェンダー」の視点から絵本、アニメーション、映画等様々なジャンルのメディアの変遷、人々の変化をみてまいります。またその背景となる個と社会のありようを各種データから紐解きます。

後半はグループに分かれて「絵本を読み合う」ワークショップを行います。〉

 

 

 

多様な方々が一堂に会する講座。

〈Ⅰ 講義〉〈Ⅱ ワークショップ〉の2部構成でお送りし、

絵本の読み合い―ワークショップ(後半)では、以下のようにめあてを設定させていただきました。

 

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~めあて~

🌟 絵本の様々な表現から、「個」と「社会」の課題を読み取る

🌟 他者の感じ方(読み方)に触れ、多様な視点を獲得する

🌟 表現・メディアのあり方を考える

 

 

 

 

◇配布資料10P

 

・全体レジュメ

・「絵本の読み合い~他者の感じ方を知る・多様な視点と出会う~(ヒントつき)」

・記入型ワークシート

・共働き世帯を描く絵本(+データ)あらすじ他

・ひとり親世帯を描く絵本(+データ)あらすじ他

・夫婦の家事分担を描く絵本(+データ)あらすじ他

・生きづらい男(?)を描く絵本(+データ)あらすじ他

・母親の苦悩を描く絵本(+データ)あらすじ他

・多忙な父親を描く絵本(+データ)あらすじ他

・リスト(講座で紹介した本、参考・出典・引用一覧、おすすめのジェンダー関連書籍)

 

(これらの資料を配布。お持ち帰りいただきました。)

 

 

 

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講座の一部を抜粋する形でご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(※講座にあたり、著作物使用にご快諾いただきました各位に感謝申し上げます)

 

 

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「絵本は社会を映す」「絵本も人も、社会・子どもたちに影響をあたえうるメディアである」と位置づけた前半の講義をうけ、

後半――多様な背景をもつ参加者(1グループ4~5名)による「絵本の読み合い」では、多様な視点から実に様々な感想・意見が飛び交いました。

 

 

~ワークの発表時に出たワード(一部)~

絵本の発行時における「ジェンダー」「アンコンシャスバイアス」、色のジェンダー、言葉づかいのジェンダー、母から妻へと引き継がれるもの(依存)、父親の強権、絵本の可笑しみとジェンダーの時代性、母親・父親ともにきびしい現実 etc.etc......

 

 

ひとりで読んだり、考えたりする時間とはまたちょっと違った〈気づきと発見の読書〉をご体験いただけたのではないでしょうか。

 

 

昨今、ますます混沌の体をなす「 ジェンダー」の話題。

絵本を真ん中に、学びや対話から生まれる相互理解、思いやり……その可能性を示すことができたように思います。

 

 

お暑い中をご参加くださいました皆様、ご担当者様に心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

 

私たちひとりひとりが「メディア」です。

誰もが生きやすい社会、ウェルビーイングを感じられる社会のために、各々の場所から・できることから ――

いま、始めてまいりましょう。

 

 

 

🍀絵本コーディネーター東條知美