7月29日

 

千葉県成田市主催・男女共同参画セミナー(第2回)『絵本とジェンダー ~心をはぐくむ表現とメディアの世界』(於:成田市 ボンベルタ成田・アネックス館)で講師を務めました。

 

 

 

 

お暑い中、市内外からたくさんの方々にお集まりいただきました。ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

◇配布資料10P (以下は各プリントの内容)

 

・全体レジュメ

・絵本は時代を映し、子どもの(大人の)「体験」となるメディア (作品事例)

・ジェンダーとは?ジェンダーバイアスとは? (用語解説)

・ジェンダーギャップの今 (データ他)

・働く女性を取り巻く社会状況 (データ他)

・「生きづらさ」を浮き彫りにしたコロナ禍 (データ他)

・少数派の生きづらさ (データ他)

・乳幼児に及ぼす周囲の大人の影響

・「人間性の涵養」とは

・リスト(講座で紹介した本、参考・出典・引用一覧、おすすめのジェンダー関連書籍)

 

(これらの資料を配布。お持ち帰りいただきました。)

 

 

(一例)

 

 

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絵本は元々、文字を知らない子どものための読み物として生まれました。

 

絵本をつくるのは大人です。買うのも大人です。

絵本は、大人の「子ども観」の変遷・大人がつくり出す社会の在り様と共にあります。

「子どものために」とされるその内容は、様々な研究や市場の期待の下に進化や多様化を遂げてきましたが、時に情けないほどの後退や偏り、押しつけが行われきたこともありました。(戦時における軍事礼賛がわかりやすい例)

 

 

私の講座・講演では毎回、

絵本は社会を映す 

☆絵本は人の願いを映す 

☆テレビ、新聞、映画、インターネットのコンテンツにおける表現(表層)と同様、絵本もまた社会及び子どもたちに影響をあたえるメディアである 

とお話しするところから始めます。

 

その上で、個や社会の抱える様々な課題解決を目指すためには、まず現状に目を向けていただくこと・知っていただくことが重要であると捉え、絵本の紹介と併せて様々な調査データ(社会に関するデータ)を紐解き解説を行います。

 

 

見えないもの、意識を向けてこなかったものを見る〈あたらしい眼〉―― その入口として「絵本」のお話をさせていただいております。

 

 

時々の社会を映しながら現在に至る「絵本」ですが、

同時に絵本は、‟こうあってほしい世界(理想)”を紡ぐ希望のメディアでもあります。

 

子どもたちに手渡したい未来には、どんな景色が広がっていますか?

 

 

私たち一人ひとりがメディアです。 

今から ここから はじめましょうクローバー

 

 

私はこれからもコツコツ

「絵本」を真ん中に生まれる問い・対話の可能性を、あらゆるシーンでお伝えしてまいります。

 

 

 

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お集まりいただいた皆様、市担当職員様、推進委員の皆様、誠にありがとうございました。 

また今回、手話通訳の方(2名)にご活躍いただき、より多くの方々に講座を届けることができました。

皆さまのおかげです。感謝の念に堪えません。

 

質問をくださった未来の保育士さん、あなたのように真摯な人材が最前線にいることが希望です。ありがとうございます。

「(講師の)笑顔を見ていたら、〈笑本(えほん)〉の当て字が浮かんで幸せな気分になれた」とおっしゃってくれた方も、ありがとうございます。

市外からお運びいただいた方、ありがとうございます。

 

いつも気にかけてくれる皆様にも感謝申し上げます。

 

これから手話でのご挨拶、もう少し覚えたいと思います。がんばります!

 

 

絵本コーディネーター東條知美