書籍『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(200p)に掲載されている読解力テスト。
ちなみに、学生の正答率38%です。
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Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文章において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから一つ選びなさい。
Alexandraの愛称は( )である。
①Alex ②Alexander ③男性 ④女性
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答えはコメント欄に載せておきます。
さて、この問題、すんなり解けたでしょうか?
私は正解したものの、正直、イラ立ちを覚えました。というのは、この問題文があまりにも下手過ぎるからです。私に限らず、文筆の仕事をしている人間なら、この問題文を「悪文」と思うはずです。
私ならこう書きます。
「女性名Alexandraと男性名Alexanderは、どちらもAlexの愛称で呼ばれています」
問題文と私の文なら、おそらく私のほうが理解しやすかったと思います。
読解力を試すなら、せめてまともな文章を書けと言いたい。読解力は悪文を読み解く力ではありません。正しい文章を正しく読み取る力です。
読解力テストを称した問題は、得てして「悪文」がよく出てきます。本当にこれで読解力を試せるのか?と疑問が残ります。
テストのためにあえて悪文にしているのかもしれません。しかし、こんな調子の文章が続く書類や書籍なら、私はおそらく読まないでしょう。こんなのを読んでいたら頭が悪くなります。
私が生徒なら、「まず、テメーの文章力を鍛えてこい。読者側に無駄なエネルギーを使わせるな」と解答用紙に書いているかもしれません。
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