「異業種交流会は行くだけ無駄」。多くの人はそう思っているのではないでしょうか。
この言葉には、ある前提条件が付いています。それは「営業目的」です。「営業を目的とした異業種交流会は行くだけ無駄」が真の意味です。

私も、異業種交流会に参加した経験は何度もあります。所見では、参加者の9割は営業目的です。皮肉なことに、だからこそ、参加しても意味がないのです。

考えてみてください。
参加者9割が売り込み目的だったら、商談が成立すると思いますか? “売りたい人”同士が集まっても商談にはなりません。

営業を目的とするならば、イベントなどに出展したほうがずっと有意義です。出展者は売りたい人、入場者は買いたい人と明確に分かれています。そのため、イベントでは商談が成立しやすいのです。

「じゃ、やっぱり異業種交流会に参加するのは無駄なんだね」と結論付けるのは早計です。「営業目的」としなければ、使い道はあります。私の事例を元に解説します。

使い道の一つに、提携先の発掘があります。
私はコンサルタントをしていますが、時々、私ではお受けできない案件が来ます。その際は、専門家を紹介するか、一緒に案件に取り組みます。専門家は、異業種交流会で知り合った方です。実績やスキルを伺い、提携先を決めています。

セミナー講師の発掘にも使っています。私は過去に2度、異業種交流会で知り合った方のセミナーを主催しました(私はセミナー事業もしています)。
このように、提携先の発掘に役立てることができます。

最後にもう一つ、変わった使い道を紹介します。メルマガリストの収集です。
私はビジネスパーソン向けにセミナー情報を配信しており、セミナーの宣伝も請け負っています。異業種交流会で名刺交換した方々は、メルマガリストに追加します。リストが増えるほどメルマガの広告価値は高まり、広告依頼が増えるというわけです。
※名刺交換した時に、「メルマガを送っていいですか?」と一言添えるようにしてください。

今回紹介したのは一例です。
大切なのは、異業種交流会への参加を営業目的にしないことです。ぜひ一度、営業以外に使い道はないかと考えてみてください。