人は、



誰にも必要とされていないという疎外感を
そう滅多に感じるものではない。
故にそう感じる時は人生の大きな転換期に
身を置く時なのだと思います。




家族に食事が美味しいって
些細なひとことに始まり、
ちょっとケンカした後主人に
ぎゅーって強めのハグされた時に
あぁ私が必要なんだなと感じられたり…
自分の仕事が誰かの役に立っていて、
その喜びを直接聞くことや
人伝いの言葉や口コミで聞くことは
その仕事が生き甲斐となり、
生きる支えとなっていく。




人間は承認要求のある生き物で、
本当に孤独で生きて行くのが困難な生き物だし、誰かに必要とされるからこそ、エネルギーが湧き活き活きと生きていけるもの。




私のサロン人生において
信頼のおける人達の支えの言葉のお陰で
本当に救われてきた。
辛く長い下積みの頃や、
成熟したサロン運営の中でも
誰かに手を差し伸べて貰ったり、
必要なんだと言われる言葉がなければきっと
今の私は存在しない。




でもね、これは自分発なんだと思う。




必死に自分の大切な人達に、
手を差し伸べて大切な存在なんだと伝え
その人達のお役に立ちたいと望み、
自分の得意な事で答えて行く。
少し前までちょっと遠い人達に応えようと
考えたこともあったけどそこじゃない。
本当に本当に目の前の人じゃないと、
意味がないと言うこともよく分かった。



失敗もしたあの日があったからこそ
前に進めたしわかったことなんだと…
今ならわかる。





目の前の人を大切にして行くこと。
その人に喜んで貰えて役に立つこと
そこに只々真っ直ぐに向き合い、
やり続けること。
直ぐには思うような実感はないかもしれない。
けれども目の前の大切な人の
お役に立っていることが始まりであり、
ゴールの約束されたスタートだと思う。




過去にそう経験したはずなんだけれども
過去すぎて忘れているのかも知れない。
人のお役に立てたあの頃の感動をきっと
思い出して第3の人生を謳歌して欲しいと
心から願います。父へ捧ぐ。