チートデイ


> 質問させてください。

> 糖質制限をしていて、体重がどうも下げ止まりのようで、最近は痩せません。3食炭水化物は食べてません。

> しかし、チートデイというものをしたら下がらない体重がまた下がるかもしれないと聞き、 チートデイとして、2週間ぶりに2300kcalくらいで、夜ご飯の後にクッキーを8枚~10枚くらい食べたのです。

> そうすると、夜中お腹は不快感、胸やけ、翌日の下痢など体調が優れませんでした。


くりちゃん、コメントありがとうございます。レスをここに書かせてもらいます。


チートデイは拒食症のような極端なダイエットをしている人には有効かもしれませんが、そうでなければ、あまり効果的な方法とはいえないと思います。
というよりも、むしろ、食欲のコントロールを乱すので、ダイエットを難しくするだけだと思います。


それから、下げ止まりは代謝が落ちた、せいでなく体重が落ちると身体の負荷が減少するので、消費カロリーが低下するせいもあるのです。
だから、下げ止まりは誰にでも痩せると起こります。

ペースが落ちるのはしかたがないことです。


下記は、ある女医さんがご自身のダイエットのために勉強をしたものです。
チートデイは10日くらいおかないと効果がないことがわかると思います。

少し難しいのですが、参考になると思いますので、読んでみてください。


代謝の低下とホメオタシス


ダイエットが基礎代謝率(BMR)に及ぼす影響について勉強したことをレポートします。


飢餓状態や著しいカロリー不足に置かれた人の基礎代謝量、およびエネルギー消費量が低下する事は古くから知られていました。
そしてこの変化は、血液中の甲状腺ホルモン活性の低下によって大部分が説明できるということは、ほぼ確定された事実であるようです。


ダイエットで減量した人にも同じ事実が観察されることから、”基礎代謝量の低下がリバウンドの一因である” という神話が生まれました。


さら、この神話をもとにチートデイの考え方が生まれたようです。
チートデイは、ダイエット期間中に好きなだけ食べてよい日をときどきおくと基礎代謝量が回復できるという説です。本当でしょうか?




それは事実でない事がほぼ確定しています。


チートデイや基礎代謝の低下がリバウンドの一因などと書いているHPは、すぐに訂正していただかなければいけません。


食事制限で基礎代謝量が減少するという研究は、食事制限が基礎代謝量を遥かに下回る超低カロリーダイエットで行われているので、Diet7のようなマイルドな方式では、いったいどれくらいのエネルギー不足量で、どのくらいBMRが減少するのかという定量をした研究に、私はまだめぐり合っていません。


ただし、BMRが減少する機序については、それは甲状腺ホルモンの活性低下が主因です。


甲状腺ホルモンの活性の調節にはいくつかの段階がありますが、ダイエットで低下するのは、ホルモンが血液中に放出されて各組織で利用される前の最後の段階で、T4がT3になるところ だと分っています。



また、それは体重の増減とは関係がなく、エネルギーバランスが負になった状態が数日続く と起こる ことです。
エネルギー収支が正常になると、10日以内に元に戻る といくつかの論文に書いてあります。


したがって、減量後の人のBMRを測る時にはカロリー摂取が、負になっていない条件で測定しないかぎり、減ったままだという誤った結論に陥る事になります。(同様に、1日や2日のチートデイをおいても代謝はすぐには回復しません。)


エネルギー不足で一体どのシグナルが、ヨード転換酵素の活性を低下させるのでしょうか。


それが分れば 代謝率を落とさないようホメオタシスと相談しながら減量するというのはどういうふうにする事になるかが分かると思いますが・・・

一番手っ取り早い方法は、医者に行って甲状腺機能低下症の診断を受け、 少量の甲状腺ホルモン剤を処方してもらう事ですけれど、これはちょっとお勧めできません。


食事の時間配分や、脂質、蛋白、炭水化物の摂取割合の変化などでこれを防ぐ手段があるかも知れず、また案外”代謝を高める”とうたっている方法の中にも、これを解決するものがあるかもしれません。


例えば大きく見積もって、15%の基礎代謝率の低下が起こったとします。

Diet7の摂取カロリーの目安は体重の減少と共に減少するようにできていますから、(大方の人は、ここをすでに忘れるのです。)
消費量が毎日計算された基礎代謝量の15%ずつ減ったとすると・・・


Diet7は、基礎代謝量の10-30%のエネルギー分だけを不足にする事になっていますので、これが相殺されて、体重が減らなくなります。

ところが、その時点でエネルギー不足は解消するので、数日のうちに甲状腺ホルモン値は元に戻ります。


すると、またエネルギーが不足になって、体重が減り始める事にならないでしょうか。

基礎代謝量を食べる、というのはすごい名案のような気がしてきました。

本当にこんなに上手すぎる話でいいのでしょうか。


nanbaさんの場合は、非常に厳しいカロリー制限をしたにもかかわらず、停滞期がまったく無かったようなので、きっと何かコツがあるのかもしれません。
やはり、極端なエネルギー不足にしないということでしょうか・・・


で、私も朝ご飯を食べるようにして、食習慣もやや改善しようとしています。
これから、高蛋白質ダイエットにもじょじょに、トライしてみようと思っています。