朝型高血圧が治った
下図は、作成中の24時間血圧計アプリ(無料)で
測定した私の血圧グラフです。
私の血圧は、朝起き出す頃がもっとも高く、
朝食でくすりを飲むと下がり始め、
午後には低くなります。
典型的な朝型高血圧です。
私の血圧は朝が高いのですから、夜寝る前に
飲んではどうかと医師に相談したことがありますが、
とんでもないと叱られました。
夜は血圧がもともと下がるのですから、そんな処方は
できないのだそうです。
日本高血圧学会のガイドラインにも、朝の血圧は
起床後1時間以内で薬を飲む前に測るとされていますから、
朝食で飲むのが普通です。
しかし、冬になって朝の血圧がときに180を超えるように
なってくると心配です。
背に腹は変えられませんから、朝早く目が覚めたときに
ニフェジピンL錠10mgを飲んでみました。
驚いたことに、その日から私の朝型高血圧が治ってしまった
のです。
その日以来、朝の血圧サージが起こったことが一度も
ありません。
このグラフでは、朝の4時にニフェジピンL錠を飲んでいます。
くすりは血圧サージが起こる前に飲むと良いのです。
血圧サージが起こってからでは少し遅いのです。
また、わざわざ夜中に飲まなくても、就寝前に飲んでも
差し支えがないこともわかりました。
実は、その方が dip比改善の点でも好都合です。
dip比については後述したいと思います。
ニフェジピンCR錠
朝型高血圧が治ったので、気を良くしていろいろと
勉強してみました。
ネット上には医療情報が溢れています。
その中でまず試してみたいと思ったのは、
・高齢者に評判が良いARB降圧薬と利尿剤の組み合わせ、
・ニフェジピンCR錠です。
ニフェジピンCR錠は、ニフェジピンL錠の改良型です。
2層構造の錠剤になっていて、1層目が8時間で溶け出し、
12時間後に2層目が溶け出します。
持続時間が18時間で、私の血圧パターンによくマッチ
するかも知れません。まず、これを試してみました。
就寝前に飲んだ結果が下図です。
睡眠中の血圧が異常低下することもなく、
朝の血圧もきれいに抑えられています。
ところが、投薬18時間後くらいに急に血圧が上昇、
盛んにトイレに行きます。そんな日が3日続きました。
昼間にトイレに行くと、夜のトイレ回数が減るので
たいへん具合が良いのですが、
いったい何が起こったのでしょうか?
蓄尿の仕組み
膀胱に尿が貯まるときの仕組みは、次のようになっています。
膀胱に尿が貯まると、膀胱壁のセンサーが引っ張られるので、
その刺激が脳に伝わります。
そうすると、脳は副腎にアドレナリンを分泌するよう
指示を出します。
アドレナリンは尿道を収縮させるので、膀胱センサーが
動くたびに尿道が収縮して尿が漏れません。
これが蓄尿の仕組みです。
ただ、残念なことに、アドレナリンには血圧上昇の作用が
あるので、尿が貯まる毎に血圧が上がります。
尿を我慢すると血圧が上がるのはこのせいです。
ここのところが大切なところで、たとえば、
夜中に目が覚めても、その時の血圧が低ければ、
夢を見ただけなのでトイレに行く必要がありません。
血圧は尿が貯まっているのか、夢を見ただけなのか
を判断する良い指標になります。
ニフェジピンCR錠投与の結果、
午後に血圧の急上昇が起こりましたが、原因がわかれば
話は簡単です。朝食後に利尿剤を飲むことにしました。
その結果、下図のようになりました。
この血圧パターンは日中が高く、夜低い理想的なパターンです。
このような理想的なパターンが、その後1ヶ月間続きました。
アムロジピン
カンデサルタン
夜間頻尿が治った
24時間血圧計アプリを作りはじめたおかげで
偶然にも早朝高血圧が治りました。
血圧管理がうまくいくと、血圧と腎臓が密接に関連
しているので、夜間頻尿が改善します。
24時間血圧計アプリを作り始めて1年が経過しました。
ほぼ完成に近づいたので、無償提供します。
こちらでダウンロードできます。
https://hp.vector.co.jp/authors/VA002384/
つづく...