日本で一番よく売れている降圧薬はアムロジピンだそうです。

グーグルで検索すると、

  アムロジピンは服用のタイミングに関わらず 24 時間持続する 

という記事が見つかりしました。おおまかな内容はつぎのようです。

 

「高血圧患者19人に朝アムロジピンを飲むグループ、

夜のグループ、朝夕2回に分けて飲むグループに分けて

投与したところ、どのグループも血圧が低下した。

この結果から、高用量アムロジピンは、いつ飲んでも

降圧効果が24時間維持すると結論したというものです。

 

アムロジピンは夜飲んでも良いのです。

実は私も以前、アムロジピンを飲んでいたことがあり、

そのときは血圧がよく安定していました。

思い返してみれば、私の血圧の乱高下が始まったのは、

今のかかりつけ医院で処方がニフェジピンに変わって

しばらくしてからでした。

 

先の研究では、アムロジピン10mgが用いられましたが、

私は5mgで試してみることにしました。

その結果、次のようになりました。

 

 

最初の1週間はあまり効かない感じでした。

アムロジピンは昼の血圧がさがりますが、朝の血圧があまり

下がらないようです。

ところが、10日目から急に効きはじめました。

下図のように、昼間の血圧が下がり過ぎてしまいました。

 

 

何が起こったのでしょうか。

アムロジピンは半減期が36時間です。

半減期が36時間ということは、薬効成分が1日では排泄できない

というで、毎日、少しずつ蓄積されていくことになります。

10日目に急に血圧が低くなったのは、薬効成分が蓄積されて

そのために効きすぎてしまったのです。

昼間の血圧が100を切ると、尿量が減少し、起立性の低血圧が

起こったりします。

立ち上がるたびに、貧血をがおこります。

今のかかりつけ医が嫌がるのはこのことです。

 

dip比

昼間の血圧と夜間血圧の比をディップ比といいます。

健康な人のdip比は10~20%程度です。

dip比が0~10%未満の人をノンディッパー型と呼び、

夜間の血圧の方が昼間よりも高い人をライザー型

と呼びます。

 

私の場合、早朝高血圧だった頃はライザー型でした。

早朝の血圧サージがなくなった今はノンディッパー型です。

ノンディッパー型は脳梗塞の発症率が高いそうなので

困ります。

 

昔の日本人は脳内出血で死亡する人が多かったのですが、

医療の進歩によって死亡率が急速に低下しました。

その代わりに増えたのが脳梗塞です。

脳梗塞は脳の血管に血栓が詰まることです。

血圧が高いヒトの場合は、血栓が流れてきても押し流して

しまいますが、血圧が低いと押し流す力が弱いため

詰まる確率が大きくなります。

 

 

    日本人の脳内出血の死亡率は30年前に劇的に低下し、

1/5に減りましたが、その代わりに脳梗塞で死亡する人が

3倍に増加しました。

血圧は高すぎてもいけませんが、下げすぎても脳梗塞の

危険が増すのです。

 

    dip比は生活の質をよく表します。

たとえば、夜間頻尿でトイレの回数が多い人は

dip比が下がります。

もしも、夜間の血圧コントロールがうまくいって、

ぐっすり眠れる日が続くとdip比が上がります。

 

    アムロジピンの場合、少量で良く効くのですが、

昼間の血圧が下がりすぎるために、dip比が悪くなるようです。

私は半月ほど試しましたが、次に試したいくすりがあったので

中止しました。

 

 

24時間血圧計アプリを使い始めて1年が経過しました。

ほぼ完成に近づいたので、無償提供します。

 

24時間血圧計(無料) ダウンロードサイト

http://www6.plala.or.jp/yamaski/

 

つづく...