カンデサルタン

    先のブログでアムロジピンについて書きましたが、

次に試したのはカンデサルタンです。

ネット情報では、ARBと利尿剤の組み合わせが良く、

特に持続時間が10時以上のものが高齢者に

評判が良いと出ています。

 

ゼネリックで持続時間が10時以上のARBとなると

カンデサルタンが該当します。

そこで、カンデサルタン4mgとフルイトランの

組み合わせで飲んでみることにしました。

その結果が下図のようになりました。

 

 

カンデサルタンは、ARBの中では強いくすりですが、

Ca拮抗薬と比べると降圧効果が弱いようです。

日中の血圧が140mmHgを超えていますし、

夜間の血圧もあまり下がりません。

 

ところが、不思議なことに夜中に1度もトイレに

行きませんでした。

こんなことは1年に1度くらいしかないことです。

滅多にないことが3日も続いたので驚きました。

いったい何が起こったのでしょうか。

勉強してみました。

 

ARBの機序

 

 

腎臓は、糸球体というフィルターで血液中の

老廃物を濾過して尿を作りますが、

このフィルターで血液を通すには60mHg以上の圧力が必要です。

もしも、60mHgの血圧差が得られなくなると、

腎臓はレニンという物質を分泌して血圧を上げます。

ARBは、そのレニンの働きを弱めて血圧を下げるくすりです。

 

つまり、腎臓が尿を作るために一生懸命分泌している

レニンをカンデサルタンが10時間も邪魔し続けたので

尿が減ったのです。

 

カンデサルタンを飲むと夜トイレに行かないですみますから、

高齢者にはたいへん評判が良いのですが、

血圧は下がっていません。

私の場合、朝の血圧が180になることがあったので、

3日で中止しました。

 

ただし、3日間も夜のトイレに行かなかった驚きは

忘れられません。

その後も薬の量を2倍にしたり、飲む時間を変えたりして

何度か試しましたが、血圧が下がりませんでした。

3倍にすると、さすがに効くのですが、

ちょっと行き過ぎのようなのでやめました。

 

このカンデサルタンの結果から、

夜間頻尿の対策は、ほかにも何かありそうです。

インターネットを検索すると、

抗利尿薬のデスモプレシンやロキソプロフェン

のことが書かれています。

膀胱トレーニングも効果があるようです。

興味が湧いてきました。

 

つづく...