どろぶねは今年からウーマンオンリーになりました。



今まで詳しいことをお話してませんでしたが、最近、問い合わせがとても多く、少しだけ長いですが、その背景と内容について説明をさせてください。




まず、どろぶね というお店の大前提は、できる限り、みんなが心地よく、安全だと感じられてその場所に居られるということです。



多様な街でのウーマンオンリーの捉え方、定義はそれぞれだと感じてます。

イベントや店によっても、捉え方は違うと思いますし、それぞれの在り方で良いかとおもってます。


好きなこと、嫌いなこと、守りたいこと、大事にしてること、それについての重さ、それは人それぞれの価値観に過ぎないのだと思いますので、私のこれから書くことも正しさとして見ないで下さるとありがたいです。


私自身お恥ずかしい話ですが、オープン当初の10年前には、よく意味も考えず、周りが当たり前に書いてるからという理由で"戸籍上"女性という言葉を使っていた時代もありました。(当時嫌な思いをされた方がここを読んでくださってたら、あの時はごめんなさい)


いまだに、今日ここで書く表現も誰かを傷つけないかわからなくて、間違えることに怖がる気持ちはあります。




今のどろぶねのウーマンオンリーという括りの意味は、性自認が"ほぼ"女性であれば、という意味になります。


時々開催するイベントの主旨により変わることもあります。(毎年開催してるLリンピックという女の子の運動会は、ホルモン注射の有無によってハンデをつけたりしてます)




あくまで、ここから書くことは、どろぶねという現在のBAR形態についての定義になります。



まず、「ほぼ」とつけるのは、性自認には揺らぎもあって、絶対に自分は女性だといいきれない方もいるからです。



来てみたいという、例えばXの方も、ウーマンオンリーのお店であることを理解して、来ていただけるのであれば入店いただけます。





次に、最近問い合わせが増えているトランスの方についてですが、よく「女性としてのパス度」という言葉がきかれますが、そこはパス度とかそういったことではなく、ご自身の自認を尊重します。



セクシャリティより、パーソナリティ。

これはどろぶねがオープン当初から変わらぬ想いで持ち続けてます。



セクシャリティ問わず周りのお客様に迷惑をかけたり、嫌な思いをさせるような行動言動をする方は、マナーのない方としてハッキリいわせていただき、場合によっては退店していただきたいとおもってます。




女性一人でもリラックスしていることのできる飲食店を掲げてオープンして早十年たちますが、昨年までは女性が一緒であることを条件に女性優先のミックスバーとして営業をしていました。(といっても98%くらいウーマンオンリー状態でしたが)



なぜ、どろぶねを女性優先ミックスにしてきたのか、そんな想いは個人的な話ではありますが、大きく分けて2つありました。


一つ目の理由は


まずは親もつれてこれる新宿二丁目の店を出したいという想いでした。


周囲にカミングアウトをしたくても、家や外ですることはマイノリティであることは勇気がもてず、

ならば多くの仲間がいる場所で伝えることができたら、という私個人の思いがありました。


そして、二つ目の理由は、性別で括ることにより排除される人を考えるのスタイルに合わないな、と思ったからです。

誰よりも応援してくれた亡き父は、「お前の店にいけないのがいやだ」と愚痴を吐いていました。

そして親周辺の人々が、レズビアンだけがいる"普通"じゃない店、と言ってることがとても悲しくて嫌でした。

トランス男性(FTM)の人に、友達は女の子が多いけど一緒に入ったらダメだよね、と言われることも悲しかったし


なにより性別で入店を断るようなだれかを否定するようなことが元々好きじゃありません。

だから女性優先ミックスと書いてました。



ただ、女性同伴のみ、ではなく、完全女性限定の店にしたという気持ちも、この数年間で思いはじめたんです。



『女だけの空間だからこそ男が入りたいって思う』

『女ばかりなら男性客をたくさん呼んだら稼げるよ』


そんな言葉を、どろぶねを始めてシス男性から何度かいわれてきました。


かつて、テレビの取材でも『秘密の花園』と表現されたことがありました。

どうやって女同士でSEXするのか、と男性レポーターがお客様に聞くこともそんな遠い昔の話ではなく、ありました。



シス男性からのその言葉たちに、引っかかりや、嫌悪感があるのは、社会に出て、男性のいる空間に疲れていたり、男性の性の対象にされることへの怒りやしんどさに繋がってることも、わたし自身も感じるからです。


ただ、男性が女性を性的にだけみてるなどといった人ばかりではないので、

性別、性自認で、お客様をお断りすることは、ほぼウーマンオンリーを決めた今でも、居心地が良いとは言えない部分があります。



けれど、昨年、姉妹店のどん浴がオールミックスでオープンしたからこそ、どろぶねは、全ての女性が安心して楽しめる場所を今こそ作りたい。



そう思い、思い切ってほぼウーマンオンリーの店として、今年どろぶねを再出発させました。



ほぼウーマンオンリーについては上記の通り誰かを排除することを目的とはしていません。



入店NGな方


●過剰に露出が激しい服装の方

●周りに迷惑をかける方

●泥酔者

●シス男性や、男性であることを主張する方


※色々な事情やバックグラウンドをお持ちの方がいらっしゃいます。なるべく楽しい時間を過ごしていただくためお客様個人のご事情などで、お店からお席の移動をさせていただくことがあります。ご理解頂ければ幸いです。





最後に、


わたしは新宿二丁目が好きです。

ここで出会った人たちもかけがいがない人たちばかりです。

私にとって故郷です。


だからこそ、この二丁目という多様な街で育まれたことも大切にしたいです。


そして諸先輩方が守ってきてくださったこの街を思う気持ち、大事な想いがあることも、この十年少しの中での関わり合いではありますが感じていて、心よりリスペクトしています。


その方達がいなかったら、私は好きなようにここで、誰かの居場所作りはできなかったからです。




二丁目にも悲しいですが女性に対して嫌なことをする輩は、近年増えてるように感じます。


強引なナンパ、暴力などを防止するためには、店の人間として立ち向かうことは性別関係なく必要なことだと思っています。


退店をお願いする際は、その方の問題であってセクシャリティを否定することではありません。



女性による女性のための場所を考えてきたいとこれからも思ってます。


まだまだ勉強不足もあり、何かお気付きの点があれば直接ご教示いただければ幸甚です。



鉄板女酒場どろぶね代表 長村さと子(船長)




ニコニコニコニコニコウインクウインクウインクウインクウインクウインク



姉妹店もよろしくお願いします。



カテゴライズから自由になって、人が繋がれる場所

足湯カフェ&BAR どん浴

https://donyoku.dosl2018.net



とても小さな空間 ALL MIXなメキシカンBAR

Rainbow Burritos DOUMO

http://www.rainbowburritos.com




2019年7月7日オープン予定

オンナノコメインの自由で刺激的な遊び場が大阪に!


ShotBar DOPE 

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