きょうは、雪が降り始めています。

天気予報では、10センチぐらい積もるとか。

今朝は、熱海の沖合に、フェリーが停泊していました。

向こうに見えるのが、伊豆半島。

一番、左が川奈。小室山、大室山が見えます。

天城連峰は、雲の中。

真鶴は、頼朝が挙兵に失敗して千葉に逃げた船が出航したところです。

 

源氏では、源実朝は、歌人として有名で、

その歌は、百人一首に取り上げられているぐらい。

鉄騎集団の源氏には珍しいキャラの持ち主。

しかし、その実朝は、大雪が降った1219年1月26日、甥の公暁(くぎょう)に暗殺される。

旧暦だから、同じ1月でも今とは違うのだが、1月の大雪の日というのは、今日と同じ。

実朝が死んで、源氏は、血筋が絶え、執権の北条氏の治める世の中になっていく。

思うに、源氏の存在とは、今のイスラミック ステートのような野蛮なものだったのだろう。

しかし、実朝は別。

彼の歌は、今でも人々に愛されている。

写実的な歌風は、万葉集に共通するという。

そういった歌を後世に伝えた媒体が和紙。

和紙は千年もつと語った芳澤一夫画伯の言葉通り。

 

その実朝の代表的な歌を紹介します。

 

世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも 

(世の中は、いつも変わらずにあってほしいものだなぁ。渚(なぎさ)を漕ぎ行く漁師の引き綱をみると、胸が打たれるのだ。)

(現代訳は、趣味時間さんからお借りしました: https://hobbytimes.jp/article/20161012a.html)

 

大海の 磯もとどろに 寄する波 割れて砕けて 避けて散るかも

こちらは、文字通りの磯の海に砕け散る波の様子を、写実的に詠んでいます。

 

絵にしたらこんな感じでしょうか。