永田灌櫻

 

 

ごあいさつ

 

■ 永田灌櫻氏よりメッセージ

皆さま、こんにちは。永田灌櫻です。

書道教室主宰と高校の教員との二足のわらじを履くかたわら、この数年の間に連立個展や異種コラボ展など、様々な企画を行ってきました。

 

単独の個展としては4年ぶりとなる今回の展覧会では、書に親しみのない方にも読みやすい作品を中心に展示を行います。

「わかる人に わかる」「わからない人にも わかりやすく」そんな内容を目指しての開催です。

 

普段、書に親しみのない方々からすると、書道の展覧会というのは、「わかる人にはわかる」というよりも、むしろ「わかる人にしかわからない」作品ばかりが並べられているといった印象が強いのではないでしょうか。

専門的なテクニックを追求した作品は、たしかに芸術として崇高かもしれません。しかし、玄人にしかわからない作品ばかりでは、書道そのものが世間から離れていくばかりです。

 

寺山修司がこんなことを言っています。

---「名言」などは、所詮、シャツでも着るように軽く着こなしては脱ぎ捨ててゆく、といった態のものだ

 

書において「軽く着こなしては脱ぎ捨て」られることは、ややもすると低俗な作品であるという扱いを受けてしまいがちです。

しかし、軽く着こなせるということは「その存在がが心地よい」ということであって、脱ぎ捨てられるという手軽さは一方で「手に取りやすい」ことでもあります。

そんな「名言」のように、「身近にに置くことが負担でない作品」を20点ほど陳列しようと考えて、現在準備をしています。

 

「わかる人」はもちろん「わからない人」「わかりたい人」にも是非ご覧いただき、「書道ってこんなに身近で楽しいものなのだ」と感じていただければ幸いです。

 

皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

 

平成30年10月  永田灌櫻

 

 

 

 

 

永田灌櫻書展 ― 無碍の一道

 

10月31日(水)~11月5日(月)

10:00- 18:00 

初日13時より、最終日16時終了

 

小田原城前 お堀端画廊

〒250-0012 神奈川県小田原市本町1丁目1−36

TEL:0465―23―7819(会期中)

小田原駅東口より徒歩8分、小田原城正面入口より徒歩1分

 

作家在廊:会期中毎日 (11月2日のみ不在)

 

 

 

和紙はお好き? では、2017年9月に永田先生にインタビューをさせて頂いています。第三篇に渡り当ブログにて公開中です。書道の道へ進むようになったきっかけから、書道と書家について、作品や道具のことについてなどをお話下さっています。

 

前編【インタビュー】永田灌櫻先生(書家・2017年毎日展 毎日賞受賞)

中編【インタビュー】永田灌櫻先生(書家・2017年毎日展 毎日賞受賞)

後編【インタビュー】永田灌櫻先生(書家・2017年毎日展 毎日賞受賞)