書家の永田灌櫻さんの個展が、歴史の町小田原で開かれている。
小田原城に面しているお堀端画廊。
お堀端画廊は、小田原城公園にあるお堀の側。
独特の雰囲気のギャラリーだ。
今の季節、桜の葉が色づき始め、木洩れ日が通りを照らす。
永田さんは、新進気鋭の書家。まだ31歳であるが、
すでに、毎日書道展の毎日賞を一回、同秀作賞を二回獲得している。
その永田さんが、書を分かる人には分かる、書に馴染みのない人にも分かるものを展示。
何人もの方が、初めて永田さんの作品を見てくれて、
絶賛されている。
実は、永田さん、小田原には知り合いも生徒もいない。
その中で、個展を開かれるのだから、度胸が良い、というか、勇気がいる。
果たして、初めて永田さんの作品をご覧になった方が、
作品を好きになってくれる。この三日間で、間違いなくそういう感触を得ることができた。
小田原という町の文化度の高さを感じる。
こういうギャラリーに近くを散歩してふらっと寄ってくれる。
市民書道展をやっていて、その行き帰りに見ていってくれる。
名前を芳名帳に書き込む人の達筆なのにも驚かされる。
小田原城見物に来て、菊祭りを見ても良いし、
旨いものを食べ歩くのも面白い。
しかし、この週末にはぜひ、お堀端画廊でまったりとした午後を過ごすのも、
旅行の楽しみになるかも。
駅から徒歩圏内。
小田原城公園の真ん前にある。