京都の左京区、東側の一乗寺や修学院に近いところにある寺。
1641年に石川丈山という徳川家の家臣が建てた山荘であった。
そして、現在は、丈山寺という曹洞宗の寺である。
朝、陽が出てしばらくしてから訪れた。
幸い、訪れた人はまだ誰もおらず、静かな空間と雰囲気、そして、書や宝物を
完全に独占することができた。
庭の奥からは、鹿威しの硬い音が時々響いてくる。
庭木には、露が凍らずに垂れていて、雨樋からは水蒸気が昇ってくる。
自分たちが訪れたのは午前9時過ぎだったが、
真冬ということもあって、人がいなかった。
秋には相当混雑もするらしい。
紅葉の美しさは想像するよりほかはないが、
混雑したところを見た人には、今日の静けさは想像できないのでは。