2023年12月1日更新

東京品川の高輪台で発達障害のお子さんとそのご家族のためのアイデス・クリニックの院長と、児童発達支援・放課後等デイサービス「キッズプレイスたかなわだい」「キッズプレイスたかなわだいⅡ」の顧問をしている医師でもあります。

 

発達障害の児童へ統合的発達サポートシステムの紹介や、日常のことや、発達障害のお子さんを持つ親御さんたちに有益な情報の提供を行なっています。(論文や医療に関する考察は、アイデス・クリニックHPの院長コラムやメルマガ、you tubeチャンネルで行っています。)

 

#Tくんの聴覚過敏とピアノの話 

 

先日のTくんの外来での話です。

Tくんは、外来にきた時の4歳の時点では、ASDの症状や言葉や知的の遅れがありましたが、当院での外来での治療によりそれらの症状が薄まっていき、言葉や知的な遅れは消えていきASDの特性がある程度残っている状態で、現在は中学1年生になっています。

 

最近の中学の様子を聞いたところ、学校での合唱コンクールでピアノの伴奏をやったそうです。

しかも、自分から立候補したとのことです。

何故立候補したのかと聞いたら、

「演奏なら、ピアノの発表会でやったことあるからできると思ったから」

という返事が返ってきて、彼の自己肯定感も成長しているのが分かりました。

 

彼がそんなにピアノが得意だったのかと、Tくんのお母さんに聞いたところ、小学校低学年までピアノをやっていただけで、それ以降は全然ピアノに触ってもいなかっとそうです。ピアノの伴奏に立候補した時から、前に習ったピアノの先生についてピアノの練習を再開して4ヶ月ほどで、伴奏できるレベルまで持っていったそうです。ピアノの演奏ができるのもすごいですが、周囲の状況を感じながら便槽できるレベルまで持って行けたのは素直にすごいと感じました。

 

彼は、楽譜を読むのが苦手だそうで先生の演奏動画などを見て、視覚的情報と音を耳コピしながら曲を仕上げていったそうです。

 

この話を聞いて、Tくんに聴覚過敏があったことを思い出しました。彼の聴覚過敏はお母さんの子守唄すら嫌がるほどの強いものでしたが、この聴覚過敏が彼の音感の良さには繋がっています。やはり特性と才能はトレードオフの関係性があると感じました。

 

その後Tくんは、本格的にピアノレッスンを再開しピアノの発表会にも参加するそうです。

「また来年も合唱コンクールの伴奏するんだ!! 発表会にも出るよ!!」

と誇らしげに自分に語ってくれました。

 

脳と心と体を整えて、

自己肯定感を育て、

その子の特性に合った学び方を作っていくことの大切さを再認識した外来でした。

 

それではまた次回

 

ちなみにこの曲を弾いたそうです。

 

 

 

 

 

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対談動画も配信開始しました。

 

 

 

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マリヤ・クリニックの柏崎先生と共著で本を出しました。

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本の紹介動画です。よければチャンネル登録をお願いします。

 

 

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クリニックが取材された本が出版されました。

発達障害に対して栄養療法などの治療を行なっている7人の医師のインタビューと、それに対して国立精神・神経医療研究センター病院の功刀浩先生がコメントされています。この手の本では、客観的視野に立った今までになかった本だと思います。

 

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免責事項

当ブログにおいては、可能な限り正確な情報を掲載するように努めています。

しかし、新たな医療上の発見や診断分類の策定などによって、情報が古くなることもあります。そのため必ずしも正確性を保証するものではありません。

また、患者さん個人により状況は千差万別であり、安全性を保証するものではありません。

注意事項

発達障害の治療に関しての様々な情報がインターネットなどで散見されます。その中には、極端や食事療法や薬剤の使用等などもあります。現在、当院で行っている生化学的治療は、患者個人に合わせたサプリメントの調整や、環境調整やSST、PT等も含めた生活全体に対しての包括的な指導を行うことで、その治療効果を得ています。ですから、生化学的治療を行う場合は必ず専門家の指示に従ってください。

自己流での治療や、インターネットサイトなどの医療関係者以外が提供する治療を行った場合は、有害事象が発生する危険性もありますので注意が必要です。お子さんのことで、受診希望の場合はこちらにご連絡ください。

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