★議長退任挨拶★
 このたび、議長を辞任するに当たり、一言御挨拶を申し上げます。
 昨年四月三十日の臨時会におきまして、議員各位の御推挙をいただき、第八十七代議長に就任して以来、安全・安心かつ活力ある香川の実現に向け、県議会がその持てる能力を十分発揮できるよう、「不撓不屈の精神」で、私なりに精一杯取り組んでまいりました。
 振り返れば、短くも感じられる本当に充実した一年間であり、その間にあっては、イタリア・パルマ市との将来の交流発展に向けた「交流協定」の締結や、県産品や観光を世界に向けて発信するためのミラノ万博への県ブースの出展、タイ・シンガポールでのトップセールス、また、「四国遍路」の世界遺産登録に向けた動きを加速させるためのスペイン・ガリシア州との「四国遍路とサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路との協力協定」の締結など、海外に目を向けた活動にも取り組ませていただいたほか、選挙年齢を十八歳以上に引き下げる公職選挙法の改正を受け、政治への関心を高めるために、県内の公私立全四十二校に参加いただいて「高校生議会」を開催できました。
 また、「G7情報通信大臣会合」の高松市での開催、高松商業高校の第八十八回選抜高等学校野球選手権大会での準優勝、主基斎田百周年お田植まつり祭りへの秋篠宮殿下御夫妻の来訪など、機会に恵まれて貴重な体験をさせていただいたものもございました。
 県政において課題が山積する中、任期中には今挙げさせていただいたほかにも様々なことがございましたが、議長という大役を全うできたのも、議員の皆様、知事をはじめとした理事者の皆様、報道関係の皆様、そして何よりも県民の皆様の温かい御支援、御協力があったからこそであり、心から御礼申し上げます。
今後も、一議員としてながら、県勢の発展に引き続き、力を尽くしてまいることをお誓いして、誠に簡単ではありますが、退任の御挨拶といたします。
 皆様、本当にありがとうごさいました。

平成28年5月2日 臨時議会 県議会本会議場にて  辻村 修