2 瀬戸内へのサミット誘致について

 

(質問)

質問の第2点目は瀬戸内サミット誘致についてであります。

コロナ禍で疲弊している中、世界的に有名な旅行ガイドブック「ロンリープラネット」で、2022年のオススメの旅行先である「Best in Travel 2022」地域部門第6位に「四国」が選ばれた。ニューヨーク・タイムズ「2019年に行くべき52か所」にも第7位に選出されています。

現在、観光やMICEを巡る状況は大変厳しいが、瀬戸内や四国への世界的な注目度は増しており、世界に向けて情報発信をしていく必要があります。

2023年に日本でG7サミットが開催される予定となっており、サミットについては福岡市、名古屋市のほか、広島市が正式に誘致を表明しており、関係閣僚会合については、新潟、仙台、日光などが誘致を表明しており、今後誘致の本格化が予想されます。

香川県では前回伊勢志摩サミットの際に、四国初の関係閣僚会合である2016G7香川・高松情報通信大臣会合を高松市で開催した。このような実績に加え、四国も含む瀬戸内エリアが観光分野で世界的な注目を集める中、今がサミットなどのMICE誘致に力を入れるべき時期である。サミット誘致と言うと、都市単位が基本だったが、私は瀬戸内というエリア単位での誘致も有効と考える。前回サミットでは広島で外務大臣会合、倉敷で教育大臣会合が開催されている。備讃瀬戸など多様な海域をスーパーヨットと呼ばれる大型クルーザーなどで航行し、会談やレセプションパーティーを行い、瀬戸内の絶景を世界に発信することでMICE誘致や観光誘客も推進できます。

四国や瀬戸内が世界から注目を集める今、他県との連携も含め、瀬戸内へのサミット誘致を行うべきと考えるが、知事のご所見を伺いします。 

 

(知事答弁)

 次は、瀬戸内へのサミット誘致についてであります。

 本県において、2023年に日本で開催予定のサミット関係の会合を誘致することは、瀬戸内や四国が世界から注目を集める中、本県の国際的な評価をより一層高めるとともに、その魅力を国内外に発信できる絶好の機会であると認識しております。

会合を所管する外務省からは、本年8月に会議の開催に必要な施設等の諸条件が示され、本県はサミット本体の誘致については、条件に適合しないものの、関係閣僚会合は今回も開催条件を満たすことから、現在、行政や民間団体などで構成する「香川県MICE誘致推進協議会」と連携しながら、本県への誘致計画案を、今月中旬の提出に向けて、鋭意作成しているところであります。

誘致にあたっては、前回の実績はもとより、「かがわ国際会議場」等が感染症予防対策における国際的な衛生基準「GBACSTAR」を中四国のMICE関連施設で初めて取得したことや、会議場や宿舎がコンパクトに集積するなどの施設としての優位性に加え、瀬戸内海、アート、食など、本県ならではの魅力を強く訴えてまいりたいと考えております。

議員御提案の大型クルーザーなどの活用につきましては、過去のサミット及び同関係閣僚会合では事例がなく、警備面や天候の影響等について慎重な検討を要するものと考えておりますが、瀬戸内エリアとしての誘致につきましては、今後、誘致を表明した瀬戸内の他県と連携した取組みについて検討してまいります。

私といたしましては、香川県が「世界の宝石」と称される瀬戸内海に面していることを大いにアピールし、高松市や県内経済団体などとも連携しながら、本県での関係閣僚会合の開催に向け、全力で誘致活動を行うとともに、これを契機として、国際会議をはじめとしたMICEの誘致に、より一層積極的に取り組み、交流人口の拡大と地域の活性化につなげてまいります。