NHKの朝ドラやら、テレビドラマで子供が発熱し、おぶって走り回り、小児科のドアをバンバン叩いて「子供を助けてくれ~しょぼん」というシーンをよく見かけます。

これを見て 発熱したら子供が死ぬかも知れない というイメージが植え付けられていきます。


まず、時代背景が違う。

貧しい人は多かったし、ドラマでは戦中戦後だったりする → 食料は充分ではない → 栄養状態が悪い → 免疫力が弱い → 感染症にかかりやすい → 治りにくい → 肺炎へ移行しやすい → 抗生剤もない → 死ぬかも知れない となる。

お宅のお子さん、そんなお子さんなのでしょうか。
だとしたら、どんな生活をさせているのでしょうか。



通常、発熱したくらいで死にはしない。

どちらかというと解熱剤を使うから脳炎になると考えた方がいい。そもそも身体の仕組みとして、病原体との戦いに人類500万年の歴史で培われたDNAへ刻まれたシステムが発熱。38.5℃の発熱から白血球内の免疫賦活系酵素のスイッチがONとなり、免疫力のパワーーアーップとなる。免疫活性は500倍になるとも言われている。

病原体一挙殲滅作戦開始爆弾
最終兵器発動!!
順調に発熱メラメラメラメラメラメラ
ん?
解熱剤投与!
解熱完了!
免疫パワーアップ、OFFライン!

えーーーっ!? 支援無しですかい?
さあ!これから!! ってところで解熱して、何がしたいの? と身体は悩むだろうなあ。

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ほんとうにいいの!?

42℃を越えると脳に影響が出てくることもあるので、40℃を越えたら少し冷やそうかなと私は思うのである。少しね。少し。
参照:◆ 風邪の対処法:日本呼吸器学会(2003)

グッタリしている ⇒ 動くな、動かすな
顔が赤い ⇒ 発熱して血管拡張してるし
食欲が無い ⇒ 食べるな、消化管使うな
食べたら吐いた ⇒ だから入れるなって、だすよ!

身体は必要なことしかしないのである。
そのレベルを超えたら医療も役には立つ。


状態が分からねば、医療機関へ電話で確認。

心配な気持ちは理解できます。家で良いのか、病院が必要なのか、分からないという不安もあるでしょう。ですから、わざわざ具合の悪い子供をおぶって夜中無理矢理連れて走り回る前に、医療機関へ問い合わせよう。日中であればかかりつけ医へ電話しよう。かかりつけがいなければ近隣のクリニックへ電話しよう。夜間であれば夜間救急へ電話しよう。ネットで自分の居住エリアの情報を得ることは可能である。「**市 夜間救急」で検索すれば直ぐに分かることである。まあ、、、、119番でも夜間救急を教えてくれるが、忙しい方々なのでむやみな電話は避けよう。
電話に出た人の名前を要記録です。


基本、テレビは娯楽です。
情報の鵜呑みはいけません。
ドラマの演出を真に受けないで。