忙しくてブログまで手が回らなくてすいません。

 

2017-4-18の報道番組で紹介されていました。キャスターさんは、あたかも”がん”が撲滅できるかのような喜びようでしたので、勘違いの無いようにしなければなあと思い、書いてみました。

 

 

「線虫が、がんを超早期に格安判定できる日も近い」

 

《利点》 早く医療を受けられる

*ここで言う医療とは、現代医療とそれ以外の全てです。

 

《欠点》 健全な状態で、死ぬかもしれない病気を指摘される

 

 

「お手軽、高精度 = 気軽にがん検診」

 

 その内、コンビニでも受付できるようになるんじゃないかな。まあ、普通に考えてみて下さい。

 

 或る日、この検査で「がんの疑いがある」と言われるのです。気軽であるほど、その衝撃は大きいでしょう。その状況を踏まえて検査に臨まなければなりません。

 

 

「”がん”が体内のどこかに9割の確立で有る」

 

 この状況に感情移入をしてみて下さい。病院の診察室で、医者から面と向かって、恐らく貴方の体内にはがんがあります。そう、告げられます。

 

 耐えられますか?

 安眠できますか?

 身内に相談できますか?

 静かに身辺整理を始めますか?

 

 現時点の精度では、1割のがんを見逃します(疑陰性)。しかし、誤ってがんと判定する可能性(疑陽性)については新聞報道にも記載がありません。疑陰性があれば、疑陽性もあって当然ですから。

*日本における報道の基本とは、いいことしか言わないし、書きません。

 

 

「がんを捜索する検査の始まり」

 

 医療現場では「疑い」は「病人」扱いになります。そう、がん患者の扱いです。黒は黒、白は白、ですが、グレーは全て黒扱いです。まっ白を確認するまで黒なのです。

 

 しかし、検査でまっ白でも、検査で調べられないがんがあるはずだから定期的に検査をしろと言われるでしょう。

 

 どこにあるか分からないが、高い確率で「有る」という状況です。どこかは分かりません。あらゆる検査を行わなければなりません。血液検査(あらゆる腫瘍マーカー)、全身の造影CT、造影MRI、超音波、など。PETもやるでしょうね。薬物量や被曝量も半端ない。

 

 当たり前ですが、疑い病名であろうと「がん疑い」で保険適応されます。この闇雲ながん探しの検査は、きっと医療費高騰の一役を担うでしょう。

 

 

「現代医学における利点とは」

 

 日本の現代医療で出来ることは三大療法です。早期であれば、手術のみとなります。極力周囲の臓器をゴッソリ摘出することで、医学では「完治」と呼びます。

*早期胃癌が胃内視鏡で発見されれば胃全摘、よくて亜全摘。5年間再発が無ければ完治と呼ぶ。それに伴うQOLの低下は、想像を絶するでしょう。

 

 

「現代医学における欠点とは」

 

 発見するのは現代医学の医者です。早期の場合は手術のみとなります。これをしないと死ぬぞ! という恐怖を植え付けられることは必至かなと。

*三大療法という対処方法でがんが基本的に克服できないことは周知の事実です。そんなこと、医者は知っています。これは、雑草を根こそぎ抜いたら二度と生えないのか?の様な話。

*手術してみたら転移が疑われたので、「念のため」残りの二大療法(放射線+抗がん剤)を勧められます(ほぼ強要)。雑草を根こそぎ抜いたが、念のために除草剤をまき散らしましょうみたいな話。

 

 

「これを活用するとしたら」

 

 全てのがん検診に言えることですが、「がんを発見するぞ!」という前提が必要です。健康かどうかを確認することではありません。ここを勘違いされている方が殆どです。

 

 全く自覚のない健康な状態でがんが発見されるかもしれないのです。もし発見されたらどうするか、そこまで考えていなければなりません。

*現代医療しか知らない方(信じない方)は、そのまま三大療法へ進めばよいので簡単です。

 

 そうでない方は、ご自身の治癒力を如何に向上させるかを考えなければなりません。先ず大切なことは「がんになった生き様を変えること」です。がんになる事をしていたのは誰か? 考えましょう。

 

 そして、自己治癒力を最大限発揮できるような生活をし、その上で様々な自然療法を無理のないように取り入れていきましょう。

 

 

「現代医療も無意味ではない」

 

 大切なことは、自分自身の人生に於いて、手術が必要不可欠なのかどうかです。「自分自身」で、です。医者や家族の意見ではありません。

 

 必要とは、必ず、要る。無くてはならない、避けて通ることは出来ない、その状況のみです。取ってスッキリするなら取ればいいでしょう。ただ、取れば治ったということではない、臭いものに蓋をしたに過ぎない。この点も誤解のないようにしなければなりません。

 

 

*必要であれば、その様な相談も個別に承る準備はしております。クリニックへの受診も一考です(ただ、時間は短いです)。じっくり相談されたい方は、ホームページの受診・相談案内を見て頂き、良しと思われましたらお申し込みをと存じます。直接面談、Web相談、電話相談が選べます。

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