前回はアメリカのMDアンダーソンがんセンターをご紹介しました。今回はイギリス王立統合医療病院です。

 

Royal London Hospital for Integrated Medicine

 

まず、「王立」でありながら、「統合医療病院」がある、という事実に驚きます。日本の国立(公立・私立)統合医療病院は皆無だからです。

 

日本に於いて統合医療はクリニックなどで細々行われている感じですが、下手をすると「混合診療だ!」と、保健所や厚生局から嫌がらせを受けたりする話をちょくちょく聞きます。

*某医師が開業する時に調べたところ、混合診療を禁ずる法律は存在しないことが分かったそうです。にも関わらず、です。日本、面白いですね。

照れ

 

Royal London Hospital for Integrated Medicine〜リンク

 

このホーム画面の右上筆頭にAcupuncture(鍼)の紹介があります。右下の方にはHypnosis(催眠療法)もあります。

The National Institute for Health and Care Excellence (NICE) recommends Hypnosis for Irritable Bowel Syndrome and we are able to accept referrals for this condition. NICEは過敏性腸症候群の催眠療法を推奨しており、当院は受け入れられます って。他の慢性的な身体的問題にもいいとか書いてある。

 

右中にあるComplementary cancer care service 補完的ながんに対するケアにはこのように。〜リンク

その3番目、What therapies are offered? では、各患者さんのニーズによって行われます と。

1) 鍼

2) 自律訓練法 :ネット検索: 1932年にドイツの精神科医シュルツ(Schultz,J.H.)によって創始された自己催眠法であり、治療技法である。ストレス緩和、心身症、神経症などに効果がある。

3) 食事療法

4) ホメオパシー

5) 催眠療法

6) イスカドール(ヤドリギのエキス) :ヤドリギのエキスは癌には定番らしいです。知らなかった。。。まだまだ知らぬことは果てしない

7) マインドフルネス(瞑想に近い心理療法)

8) 映像によるリラクゼーション(例:YouTube

 

ま、日本ではあり得ない偽医学のオンパレードでございますね照れ

 

また、こんな医師もおられます。

Dr Peter Fisher 〜リンク先

Professional background

Peter Fisher is Clinical Director and Director of Research at the Royal London Hospital for Integrated Medicine, Europe’s largest centre for integrative medicine. He is also Physician to Her Majesty The Queen. He was previously Honorary Consultant Rheumatologist at King's College Hospital. 

He is a graduate of Cambridge University and a  Fellow of the Royal College of Physicians and of the Faculty of Homeopathy.  Accredited as a specialist in both homeopathy and rheumatology, he has published many papers on research in homeopathy and other forms of complementary and alternative medicine. 

女王様の主治医で、 ホメオパシーやリウマチ学の専門家として認定され、ホメオパシーや補完代替医療の研究に多くの論文を発表しています ですと。

 

さあ、

またも、

日本の医学界は王立統合医療病院が行う偽医学オンパレードに対し、やはりこう言うのでしょうか。

 

 

 

女王様に偽医学なんかやって、

アホじゃね?

 

 

でも、まあ、元気溌剌の91歳で通常公務をこなしておられます。日本の医学界やメディアの方々は、エリザベス女王やチャールズ皇太子、ウイリアム王子などの王室の皆さんに対してアホと言ったも同然なのですけれど、どうでしょう。

 

ちなみに、ホメオパシーはイギリスで保険適応されていますウインク

 

 

 

ちなみに、

 

 

 

 

ホメオパシーで使われるレメディ(くすり)ですが、王室御用達のAinsworthsという薬局がございます。(写真はネットから)

看板の下に透けて見えるみっつの紋章。

これ、ロイヤルワラントと呼ばれる認証です。

 

 

日本でも買えますセルフケアBoxにもロイヤルワラントが印刷されております。(写真はネットから)

 

 

キョロキョロ一応、日本医師会における統合医療の見方も参考に載せておきます。見られますかね。「統合医療 医師会」で検索すれば出るはずです。memberってあるから登録者だけかな。。。

http://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/d20.html

 

PDFファイル :

http://dl.med.or.jp/dl-med/doctor/member/kiso/d20.pdf

 

《取り敢えず一部抜粋》

 現時点での統合医療は玉石混淆でエビデンスに乏しいため、患者の安全・安心は十分に確立されているとは言い難い。藁をもつかむ気持ちの患者の求めに応じて、エビデンスを追求することなしに統合医療を推進することは適切とは言えない。

 さらに憂慮されることは、統合医療の推進を医療費削減に繋げようと目論む者達の存在である。少子高齢社会の影響で医療費増加は必然であるが、統計データの国際比較によれば、わが国の医療費は決して高額とは言えない。

ここは週刊誌のように一部を切り抜いての抜粋ですからね。削除要請が来るかしら・・・

 

日本では種々雑多の自然医療が分散しているし、なにも規定がないから、変なことする人もいるので、この指摘は間違いだとは言えない部分もございますけど、、、

 

さて、この医師会副会長の言葉、果たしてイギリス王室に対して同じことが言えるのでしょうか。

 

何のエビデンスもないホメオパシーが250年も脈々と続くのでしょうか。250年の実績を非科学的と言えるのでしょうか。

 

皆さんはどのようにお考えですか?