風邪を引いて病院に行く方、もしくはお子さんを連れて行く方へ。
風邪の原因はウイルスであり、細菌ではない。
辞書によれば、
細菌:非常に小さい単細胞生物群
ウイルス:細菌より小さく、光学顕微鏡では見えない一群の微生物
抗生物質・抗菌薬はウイルスに無効です。
使うほどに耐性菌を増やします。
相当前から指摘されています。
でも、医者は出し続けます。
なぜでしょう?
1)慣例として処方する(自販機並の思考停止)
2)患者さんが処方を希望するから(拒否すると評判下がり客足が減る恐怖)
3)二次感染(肺炎)を予防できると思い込んでいる
で、ようやっとニュースになった。2)だけで6割の処方となっているのは、患者さんの希望を医者が拒めないからだ。開業医に多い傾向なのは否めない。そんな評判を下げる説得行為をして時間をかけるくらいなら処方してしまえ! 面倒くさっ!! って感じだ。それが50%。まあ、自販機医者が少ないことは喜ばしい限りである。
さすがに業を煮やした厚生労働省は医療側への報酬に手を着けた。必要がない旨の説明を患者さんに行って、抗菌剤を処方しないとお金がもらえる仕組みである。まあ、いい方法でしょうね。
では、風邪を引いた時に病院へ行く理由はなんでしょうか?
それは、肺炎まで行ったかどうかです。
それ以外に意味はありません。
なぜなら、
風邪を治す方法が医学には存在しないからです。
それは医師免許を持っていれば100%知っています。
風邪を医学的にいうと「上気道炎」であり、気管支止まり。肺炎とは別物なのである。
では、誰が治す?
自分です。
頑張って治しましょう。
肺炎まで行ったかどうかは胸部X線を撮影して血液検査はするでしょう。
X線で肺炎がなければどうするか?
お礼を言って帰って寝ましょう。
じゃあ、風邪薬ってなに?
見た目の症状を見えなくするだけ。
臭いものに蓋をするだけ。
蓋をしたい人は薬を飲もう。
薬で風邪が治ることは100%ない。
風邪薬で治ったと思っている人は、症状を薬で消している間に自分で治したのだ。
肺炎に至ったかどうかの判断は素人ではつかないので、医療機関に電話をして受診すべき状態かを判断して貰うのもいいだろう。