ファミコン「機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル」の「かくれハイザック」について | 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」

ファミコン「機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル」の「かくれハイザック」について

 オフィスの模様替えをする際に、昔のゲームの資料が出てきたのだが、ネットで第三者に嘘情報書かれる前に自分で公表しておいた方がよさそうなので備忘録的に書いておこう。


 アニメΖが作られた時代は、ファミコンが一般化しつつあって、誰が始めたのかは不明(笑)だが「隠れキャラ」と呼ばれるギミックが流行していた。そんな流れの中で設定されたらしいのが、第39話に登場したハイザック・カスタムこと通称「かくれハイザック」。


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-アニメック85年12月号  遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-Ζガンダム特集

 当時85年のアニメ専門誌「アニメック」12月号の特集に、次のような記事があった。


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-かくれハイザック設定 ←クリックで拡大

 ファミコンΖを開発中のことで、もちろん「何だか新しい仕様書が来たぞ!」的なノリで、この(ウソですよ~。)情報を「本当じゃねぇか!」と言うために、新たにハイザック・カスタムの画像データを作って、出し方もそのままに実装したのだった。

 画像としてのかくれハイザックの痕跡を探したんだけど、資料として用意してあったのは通常のハイザックだけで、かくれはグラフィックツール上だけのデータで作って実装した風。


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-ハイザック画像データ32x32


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-ハイザック画像データ16x16 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-ハイザック画像データ8x8
 ちなみに資料はこんな感じね。今、ゲームのアーカイブは色々と議論されているけど、開発の中間過程とかを何らかのドキュメントとして残しておかないと、後世の研究者に正しい情報が伝わらないから、日本人は非論理的とか言われかねないのかもね。