東京・下北沢で「イタコの口寄せ」をやるというので
あわてて見に行ったことがある。
去年の7月のこと。


シモキタ」と「シモキタザワ」。

地名が似ているということで、
「下北沢音楽祭」という夏のイベントで下北半島のフェア(?)もやっている。
ちなみに、松山ケンイチくん(結婚おめでとう!)も下北生まれ。

生イタコがくるのか?!とねこぜは
まったくイタコに興味のない沖縄出身の友人をひきつれて、ワクワクしていた。

下北沢駅前の特設ステージに
イタコらしき格好のおばさん +α が登場!
その人たちがお芝居をやってくれるそう。
なにー!? イタコは女優なのか…!

女が恐山に行き、交通事故で死んだ夫の声を聞きたい、
とイタコのばあさんに口寄せをお願いする話。

相談者はイタコに会ったら
「よろしくお願いします」の意味をこめて
まず、世間話をしながらジュースをわたす。しかも栄養ドリンク。
イタコと炭酸がどうしてもむすびつかない。
「どもども」という感じで受け取るイタコ。
思ったよりフランクなのね、イタコ。

口寄せをはじめるとイタコは急に男の声になった。
目の前にいるのが妻だとわかると事故の瞬間の話をしはじめる。
家族のことを心配していたんだ…と話し出す。
それを聞き、女は安心し、交通事故がおきないよう見通しの悪い道を
どうにかしてほしいとお願い(していたような気が)する。

くわしく覚えていないが、いい話のあと、口寄せが終わった。

最後にイタコにお礼の金を渡す。

イタコは盲目なのでサングラスをかけている。
でも、お金を受け取るときだけ、うごきが機敏になるイタコ
お札が間違ってないかを用心深く確認するイタコ。
ちょっとかわいい。

とちゅうで気がついたが、
この人は本物のイタコではなかった。
むつ市の団体のおばさんだったらしい。
たしかに。この芝居はあきらかにコントだ。

なんとなくわかっていたけど
それでも、ねこぜは感動した。

ねこぜにも交通事故で死んだ友人がいた。
その子の声がきけたらいいだろうな~と
ウルっときてしまった。

一緒にいた友人も同じく感動しているだろうと思い、
肩をゆさぶってイタコすごいね!と言ってみた。


友「…。」



ね「え?…つまんなかった?」



友「げ!? アンタなんで泣いてるの?」


ね「いい話だったじゃん!」


友「っていうか…



 青森のことばだったから、



 なに言ってるかわかんなかったよ!










ね「なあああにィィィィ!!!!!








イタコなだけに、
意外なところに盲点が。


おわり。




・下北沢音楽祭
http://shimokita-fes.com/20th/event/hanto.php


☆おまけ☆
イタコの言葉を理解するために。

下北弁検定(青森)
http://minna.cert.yahoo.co.jp/chitl/304038

私は6点でした…