人は誰にでも不安があります。
トラに追いかけられたら、逃げ出し、とこと構わず逃げ込もうとします。
登ってはいけない木にも登るし、
入ってはいけない扉もあけてしまします。
たったこの4行ですんでしまう話が80年の人生を支配しています。
ある3歳に届くか届かないかの悪戯な子どもがいました。
彼は他の子どもに乱暴するので、みんなから嫌われていました。
保育園では先生から注意を受ける一方でした
しかしある先生が「タロウちゃんは寂しいのね。みんなも仲良くしてあげてね」と本人に伝えた上で、みんなにお願いしました。
みんな「だって、こわいんだもん」「いやだ~」と声があがりました。
それでも先生は「タロウちゃん、大好きよ」といい抱っこしてあげました。
でも、ある日、タロウちゃんは女の子に乱暴して泣かせていました。
先生は飛んでいき、
女の子に
「痛いね?ゆうこちゃん、大丈夫?ちょっと待ってててね。
いまね、タロウちゃん、すごく寂しいの、
ゆうこちゃんがわかんないほど寂しい気持ちなの、
ちょっと待っててね。ごめんね。」といいました
それから、タロウちゃんを思い切り抱きしめました。
痛いくらい抱きしめましたが、タロウちゃんは黙っていました。
しばらくすると「いやだ、離せ!」と叫び逃げ出そうとしましたが、
先生は同じく抱きしめていました。
そうすると「先生、もっとギュッとして」と泣き出したのです。
それを見ていたゆうこちゃんは、先生の脚にだきついて泣き出しました。
ゆうこちゃんにもわかったのです
トラが追いかけてきたときに、誰もタロウちゃんを守ってくれないことを。
ツンデレちゃんは、トラに追いかけられたときの不安を隠して
歯を食いしばっているのです。
僕は命がけで守る。