さいごのゆうれい、竜退治の騎士になる方法 | じゅげむのブログ

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読書と日々の生活

ずいぶんとブログ更新をさぼってしまいました。

 

今年は驚くほど本を読んでいない気がします。

やる気がないのか? SNSの見過ぎか。もっと読んでいきたいです。

 

最近読んだ本。

 

『さいごのゆうれい』斉藤倫(2021/4/10福音館)
 悲しみのなくなった世界。飛行機好きのハジメはさいごの幽霊ネムに会う。幽霊を思い出させるために一暴れするとネムは言う。
 悲しみがない。最後の幽霊。とテーマは興味をそそるし、とりまくキャラクター、幽霊の国のイメージやことばは一級品。だが、悲しみがなくなった理由や状況がはっきりとわからず、途中まで読み進めるのが大変。そのための薬を控えていたのが一人だけとか、だれも疑問に思わなかったか、という疑問もあってリアリティにかける。書かれたひとそれぞれの悲しみのエピソードは身に迫ってきた。

 

 

『竜退治の騎士になる方法』岡田順(2003/10偕成社)
 夕暮れの学校に行った康男と優樹は、教室で騎士ジェラルドと出会う。

「どうみても日本人だった……」
 リアリズムで展開する話がファンタジーになる瞬間はみごとで、読後感もさわやか。一昔前の話だけれども、教室のとげとげした雰囲気にまつわる話など、現在にも通じると思いました。