りゅー:あとthe hatchの音源で聴いてほしい部分は、一部バンドっぽくないアプローチにしているところ。
リズムトラックみたいな感じを目指してるのがあります。
そういう曲はリズムを聴いて踊ってくれると幸せです。
最近、意識してるところが自分がドラムを叩いていてる時にたとえ誰も居なくても(スタジオの時でも)誰かしら踊っている人を想像しながら叩くっていうやつなので。
音源はライブの生々しさを詰めこんだ盤、というよりいろんな性格の曲を丁寧に繋げた作品になっているので、ライブともまた違う楽しさがあります。
濱:ニールパートもいつかのドラマガで「最近ようやくドラムセットの中で踊れるようになってきたよ」って言ってたな。
りゅー:ニールパート正直苦手だったけどそれ聞いて高感度上がった。
〈ここら辺から泥酔タイム〉
りゅー:最近スネアの叩き方変えて。
濱:ほぉ!どこらへん狙ってるの?端っこ?
りゅー:いや、ど真ん中。
て言うかリムにかけないでチップでど真ん中。
オープンリムショットを使うというのは技術としての「デカい」で、それの助け無しで太鼓自体の鳴る部分を引き出すというか。
リムショットはリムショットを鳴らすべき時に鳴らすものであって、バックビートとして使うものでは無いと。
濱:なるほどね。SLANGは速いからビートの時はリム使ってフィルの時はチップ使ってるよ。
りゅー:それも手段ですよね。俺ら側からしたら濱さんみたいにデッカい音出すドラムに憧れはある。
濱:逆にSABAR DRUM PARTYで(筆者が企画しているドラム三台のセッションイベント)りゅーとかエミリオ(葉緑体クラブ)みたいにテクで魅せる人に音量合わせたら敵わないって人、いるんじゃないかな?
単純にデカい音を出すとかじゃなくてボーカリスト、べーシスト、ギタリストから見て必要な奥行きを出せるようなドラマーが良いドラマーじゃないかなと思うけどね。
りゅーはスティック何使ってるんだっけ?
りゅー:和太鼓からドラムになったんで、一時期2Bの太いスティック使ってたんですけどね。
今はVIC FIRTHの5B使ってるんですけどショルダーが細すぎるんですよね。
WINCENTくらいショルダーが太ければ良いと思うんだけどWINCENTだとラッカーが合わなくて手汗で滑っちゃう。
濱:分かる。俺もWINCENTから出してるけど「SLANG KOHEY」って部分やすりで削って使ってたことあったわ笑
りゅー:そこ削るならノーラッカーで良いじゃん!笑
濱:違うんだよ!ノーラッカーだとあの強度が出ないのさ。
りゅー:確かにWINCENTは折れないね。
◼️ドラマーなら聴いておけ、3枚の音源。
濱:それでは、これもドラマーインタビュー恒例ですが「ドラマーなら聴いておけ三枚の音源」を教えてください。
りゅー:Michael jacksonの”Dangerous”
まず、このアルバムの一曲目を聴いてみてください。
次に二曲目。
これが三曲目。
このアルバムの聴きどころは、ドラムパターンがほぼ全部一緒なとこです。
濱:爆
普通アルバムの1~3曲目ってリズムのアプローチ変えるよね。
りゅー:ホントにBPMもほぼ一緒くらい。
ちなみに14曲目がこれ。
八分音符のドラムパターンがいかに大切であるかということに気づかされるアルバムです。
エイトのノリに関してはこのアルバムで勉強してて、一番単純で踊れるエイトのグル―ヴはこれかなと。
濱:もうエイトの教科書みたいだね。
クリックに合わせてどうこうじゃなくていかに気持ち良い一小節をループ出来るかがカギな気はするけど。
りゅー:確かに、クリックにガッチリ合わせちゃうと事務的というか機械的になるので聴いててノれない。
この手の打ち込みもクリックオンでは無くて工夫はされていると思う。
濱:クリックの背後に当てるとか、べーシストの背中を押すようなイメージかね。
では、二枚目は?
りゅー:the gideon bandの”the experience”
教会の鐘から一曲目が始まるいかにもなゴスペルミュージックです。
濱:これジャンル的には「ゴスペル」になるのかな?音でいうとR&Bとかファンクっぽいけど。
りゅー:ゴスペルは音楽ジャンルというより形態なので音楽性はいろいろある。
神様がどれだけ偉大か、とか私たちに何をしてくれたのかっていうのが歌詞で表現されているっていうのが基本的なゴスペルなんですけど、彼らそれをバンド形態でやるんです。
このドラムが正にゴスペルチョップのあるべき姿というかよくあるパターンというか。
教会のミサってあるじゃないですか?
このアルバムがそのミサでやるゴスペルの大まかな流れを組んでいるらしく、まず元気な曲から始まって、途中からメロウな曲になって、元気な曲で終わるみたいな。
ゴスペルのドラムにある基本的なあり方っていうのが、神様に向かって自分がドラムを叩く力を与えてくれた事に感謝するっていう基本理念があるのでバッカスカ叩くんですよね。
ゆっくりな曲でもフレーズが普通にえぐい。
当然音楽的な文脈はあるけど。
濱:日本のJ-POPとかでやったら怒られるレベルだねこれは笑
では、3枚目は?
りゅー:3枚目が、音源ではなくあえてYOUTUBEのアカウントで。
VIC FIRTHというスティック会社の”VIC FIRTH JAM”というアカウントがありまして、その中の動画をレコメンしようかなと。
VIC FIRTHのアーティストが一つのバックバンドの中でドラマーが入れ替わり立ち替わりで、一曲ずつ披露していくっていう動画なんですが。
一応月ごと更新みたいな感じなってて、今時点(8月末)で登場しててこれから8人登場する予定らしいです。
ビッグネームです。
1人目はJustin BieberのバックのDevon Taylor、2人目がAnimals AS LeardersのMatt Garstka、3人目は何のバンドか分からなかったけがSarah Thawer、4人目がStevie WonderのバックのStanley Randolph。
濱:これはインタビューの文字おこし中の言葉ですが、マジで見た方がいいかもしんないですよ。
めちゃくちゃ現在進行形のドラマーのガチンコプレーが見れます。
では、りゅーにとってドラムとは何でしょうか?
りゅー:「言語」ですかね。
音楽の中でドラムを使って音を出すという事は自分にとってただ音をだしているだけではなくて、自分から他人に何か働きかけようとするための方法になっていると思う。
言い回しや抑揚、単語の知識とかいっぱいあったほうが物事って伝わりやすくなるじゃないですか。
ドラムっていうツールを使って他の人にもっと働きかけれるようにこれからもいろいろな方法を勉強したい。
濱:その会話は楽器が出来る特権だね。
では最後に一応これドラム教室のBLOGなので、HAMAドラム教室の生徒さん、これから通う生徒さんに一言お願いします。
りゅー:インタビュー、最後まで読んでくれてありがとうございます。
濱:ありがとうございました!
如何でしたでしょうか?
次のインタビューはアナタかもしれません。
完。
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